幸せになろうね 改め しあわせだね

日々の生活の中のほんの小さな出来事をどう捉えるかで
私達はすぐにも幸せになれるのです。

刺さった棘はだれが抜く?

2012年02月06日 09時24分19秒 | ひとりごと
 ささくれ立って割れてしまった割り箸を
そのまま使ってうどんを食べた。

右手の人差し指に棘が刺さってしまった。

しくしくと痛む。

自分で抜こうと試みたが
電気の明るさが足りないのか
私の老眼のせいなのか
よく見えない。

しかも刺さったのが右手とくれば
うまく取れるはずもない。


夫にとってもらおうとしたが
指先が器用ではない彼には所詮無理な話だった。

逆に彼がいらいらしだした。

で、娘に頼んだ。

間もなく棘は抜け
鈍い痛みも消えた。

ヨードチンキを塗って
何事もなかったかのように
もとにもどった。






 ・・・・・手に刺さった棘ならこれで済む。
しかし、心に刺さった棘はどうだろう。

心に刺さった棘は誰が抜くのだろう。


何気ない言動が誰かの心に棘をさす場合がある。
悪気のない言動で心に傷がつく時がある。


誰かに棘をさしてしまったと分かった時
まずは謝る。

けれど謝ったからと言って覆水盆に返らず・・・
抜けない棘もあるだろう。


しかも、刺してしまったことに気付かず
相手の中で化膿してしまった時
いったいどうしたらよいのだろうか。

棘を抜き
癒す方法はあるのだろうか。



逆に誰かの言葉が棘となって自分に刺さり
ずっとしこりとなって残っているとき、
どうしたらその傷は癒えるのだろうか。



 

 周りを見ていると
刺した相手を憎む人がいる。
それを訴える人もいる。

世の中それが当たり前なのかもしれない。
だから
裁判というものがあるのだろう。



 裁判では非があるとされれば
まず謝罪しなければならない。
そして慰謝料や賠償金で償う。

実生活の中ではそれらのお金は必要に違いないのだが
でも、だからと言って
それで、心の傷が癒えるものではないだろう。

受けた心の傷を癒すにはどうしたらよいのだろう。
刺した棘を抜くにはどうしたらよいのだろう。




 そんなことをずっと考えていて
最後に出た答え。
それは

“刺さった棘は自分で抜くしかない”



刺した相手、
たとえば割り箸や古い家具
バラの枝やなすびのへたに
どんなに恨み言を言ったとしても
事は解決しない。

腹を立てて
割り箸を放り投げたり
家具をたたいたりする人もいるだろうが
だからと言って
棘が抜けたりはしないではないか。


冷静になり
落ち着いて
自分で棘を抜くしかないのだ。


そもそも
同じ言葉でも棘になってしまう人とならない人がいるのだから・・・


もちろん、刺してしまった側として
それに気付かされた時には
謝罪し
反省し
棘をささないで済むような
滑らかで優しい人物になるように努めるのは言うまでもないが。





 


「刺さった棘って
 結局自分で抜くしかないんだよね。

 刺した相手が抜きとれるということは
 まずないよね」

 

 ぼそっとつぶやく私に
 娘が応えた。


「ま、触ったのは自分だからね。

 でも、抜きにくい時は
 他の誰かに抜いて貰うという手もあるよ。

 ただ、それを頼む相手は
 よく選んだ方がいいけどね」












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