西出真一郎 著 「星明りの村」
を読んだ。
経費を節約しながらフランスの教会を一人で巡り歩いている筆者が
とある小さな村の教会の前でランチを食べたときのことが書かれていた。
その村にはレストランはなく
スーパーともいえないような
村でたった一軒のお店で
ランチ用にパンを2個とトマトジュースだけを買った。
それを教会の前で食べていると
2匹の鳩がやってきて、こぼしたパンくずをついばみ始めた。
彼が、もう一つのパンをちぎって与えると
そのうちたくさんの鳩がやってきてついばみはじめた。
結局、彼は自分のランチだったもう一つのパンを全て鳩たちに与えるはめになってしまった。
カフェ一つない小さな村である。
今夜泊まる民宿の夕飯まで
たった一つのパンでは腹が持たないだろうな、と思いつつも
鳩たちのパンを自分が食べてしまうことはできなかった彼。
彼は最後にこう言っている。
「自分の食べ物を割いて与える ということが、こんなにすがすがしいとは今まで知らなかった」
戦中戦後に幼少期を過ごした自分は
自分が食べることで精いっぱいで
人と分け合うなど考えもしなかった、とも。
さて、わが庭、岡崎城址には鳩、カラス、鯉、スズメ、ノラ猫などなど
たくさんの動物が毎日餌を探している。
時々、それらにほんの少しの餌を与えたりしているが
それは余り物であったり、食べたくない物であったり・・・・・
とてもとても「自分の食べ物を割いて与える」には程遠い。
それどころか
餓鬼の付いていそうなわたしは
夫にさえも、より多く奉げることができにくい。
誰かに何かを分けるとき
「自分の分を割いて」ができれば
きっとその行為は自分自身に何かをもたらしてくれるのだろう。
「清々しさ」を感じられるか、
「おしい」と思ってしまうか、
それこそ、魂の成長度の違いなのだろう。
ああ、まだまだ、まだまだ、
まだまだまだです。
を読んだ。
経費を節約しながらフランスの教会を一人で巡り歩いている筆者が
とある小さな村の教会の前でランチを食べたときのことが書かれていた。
その村にはレストランはなく
スーパーともいえないような
村でたった一軒のお店で
ランチ用にパンを2個とトマトジュースだけを買った。
それを教会の前で食べていると
2匹の鳩がやってきて、こぼしたパンくずをついばみ始めた。
彼が、もう一つのパンをちぎって与えると
そのうちたくさんの鳩がやってきてついばみはじめた。
結局、彼は自分のランチだったもう一つのパンを全て鳩たちに与えるはめになってしまった。
カフェ一つない小さな村である。
今夜泊まる民宿の夕飯まで
たった一つのパンでは腹が持たないだろうな、と思いつつも
鳩たちのパンを自分が食べてしまうことはできなかった彼。
彼は最後にこう言っている。
「自分の食べ物を割いて与える ということが、こんなにすがすがしいとは今まで知らなかった」
戦中戦後に幼少期を過ごした自分は
自分が食べることで精いっぱいで
人と分け合うなど考えもしなかった、とも。
さて、わが庭、岡崎城址には鳩、カラス、鯉、スズメ、ノラ猫などなど
たくさんの動物が毎日餌を探している。
時々、それらにほんの少しの餌を与えたりしているが
それは余り物であったり、食べたくない物であったり・・・・・
とてもとても「自分の食べ物を割いて与える」には程遠い。
それどころか
餓鬼の付いていそうなわたしは
夫にさえも、より多く奉げることができにくい。
誰かに何かを分けるとき
「自分の分を割いて」ができれば
きっとその行為は自分自身に何かをもたらしてくれるのだろう。
「清々しさ」を感じられるか、
「おしい」と思ってしまうか、
それこそ、魂の成長度の違いなのだろう。
ああ、まだまだ、まだまだ、
まだまだまだです。