大切な家族だった犬が死んで3年。
いま、我が家に回ってくる猫は10匹超えている。
明らかに飼われていると思われるもののほうが多いのだが
その中でノラなのかそうでないのか
よくわからないのがいる。
それが「ユウ」ちゃんだ。
ユウはどちらかといえば新参者。
今年になってから姿を見せ始め
三月ごろには家の中にも入ってくるようになり
今では
時々だが泊まっていくまでになった。
白と黒のぶち猫で
以前に紹介した美男子「ハナ」とよく似ている。
が、ハナは7,8Kgはあるだろうと思われるしっかりした体格で
四肢も尾もすらりと長い。
白黒とはいえ
どちらかといえば白が勝っている。
それに比べ
ユウは一見雌猫かと思われる感じを持っていて
よくイラストにあるような
典型的下半身ぽってり型。
ほとんどが黒いといってもよいかもしれない。
ユウは臆病で甘えん坊。
家の中に入ってくる時
戸をあけてやっても
すぐには入ってこない。
距離を置いて警戒し、
間口を通り抜けるときには
こちらのすきを狙うかのように
素早く走り抜ける。
このあたり、「ノラ猫」を思わせる。
しかし、だとしても、
人に嫌なことをされた経験はないらしく
いったん家に入ってしまえば
足にすり寄り
甘えた声でなき
新聞でも読んでいようものなら
その真ん前に来て
ドタっと横になり
撫でろといわんばかりにあおむけになる。
そのくせ、抱かせてはくれない。
動物好きの娘が
いろいろな猫を馴らしてきたが
以前に紹介した連中は
皆それぞれに癖があり
それがいまいちうっとおしくて
遠ざけてしまった。
不細工ぶっちゃん以外は
みんな飼い猫らしきこともあって
そんなふうにしてもまず問題はないのである。
ただ、明らかにノラ猫のぶっちゃんに関しては
見放してはかわいそうだと
かなり情をかけたのだが
彼は(?)根っからのノラ猫のようで
いくら優しくしてもなついては来なかった。
朝は一番に開き待ちをし
夕べは
車が帰り着くや否や
どこからともなく現れて
入り待ちをするぐらい
我が家にその食を頼っていた。
顔が大きく体は寸胴。
目つきは悪く
ブチの入り方さえもみっともよくはない。
おまけにさすが野良というほど汚れている。
「ほんと、ぶさいくよね~~~~」
と言いながらも
私たちは
毛布付きで
ねぐらの箱まで与えた。
素直にも彼(?)はすぐにその箱に入るようになり
一時はかなりの時間を
我が軒先で寝起きしていた。
が、
そこをしばしば襲う何者かが現れ
彼がその箱で過ごすことは無くなった。
それでも
頻繁に朝夕の食事時にはきちんとあらわれ
ひたすら
黙って
じっと待っている
健気なぶっちゃんだった。
ただ、やっぱり彼(?)は一切触れさせてはくれず
目の前の餌皿を取ろうとすると
たびたび猫パンチをしてきた。
私などは危うくその猫パンチにやられそうになるのだが
娘は素早くそれをかわし
反対にビンタをくらわせていた。
そんなぶっちゃんと娘のやり取りはかなりおもしろいものがあり
それを見ているのも楽しかった。
けれど
一年近くなっても
相変わらずのぶっちゃんに
さすがの娘も
「可愛げのないやつ」
と言い出した。
(私は、ノラらしくていいな、とも思っていたのだが・・・)
そこへ
ユウが表れ始めたのだ。
そうして
あっという間に
私たち親子の寵愛を上手に受け入れるようになった。
いま、我が家に回ってくる猫は10匹超えている。
明らかに飼われていると思われるもののほうが多いのだが
その中でノラなのかそうでないのか
よくわからないのがいる。
それが「ユウ」ちゃんだ。
ユウはどちらかといえば新参者。
今年になってから姿を見せ始め
三月ごろには家の中にも入ってくるようになり
今では
時々だが泊まっていくまでになった。
白と黒のぶち猫で
以前に紹介した美男子「ハナ」とよく似ている。
が、ハナは7,8Kgはあるだろうと思われるしっかりした体格で
四肢も尾もすらりと長い。
白黒とはいえ
どちらかといえば白が勝っている。
それに比べ
ユウは一見雌猫かと思われる感じを持っていて
よくイラストにあるような
典型的下半身ぽってり型。
ほとんどが黒いといってもよいかもしれない。
ユウは臆病で甘えん坊。
家の中に入ってくる時
戸をあけてやっても
すぐには入ってこない。
距離を置いて警戒し、
間口を通り抜けるときには
こちらのすきを狙うかのように
素早く走り抜ける。
このあたり、「ノラ猫」を思わせる。
しかし、だとしても、
人に嫌なことをされた経験はないらしく
いったん家に入ってしまえば
足にすり寄り
甘えた声でなき
新聞でも読んでいようものなら
その真ん前に来て
ドタっと横になり
撫でろといわんばかりにあおむけになる。
そのくせ、抱かせてはくれない。
動物好きの娘が
いろいろな猫を馴らしてきたが
以前に紹介した連中は
皆それぞれに癖があり
それがいまいちうっとおしくて
遠ざけてしまった。
不細工ぶっちゃん以外は
みんな飼い猫らしきこともあって
そんなふうにしてもまず問題はないのである。
ただ、明らかにノラ猫のぶっちゃんに関しては
見放してはかわいそうだと
かなり情をかけたのだが
彼は(?)根っからのノラ猫のようで
いくら優しくしてもなついては来なかった。
朝は一番に開き待ちをし
夕べは
車が帰り着くや否や
どこからともなく現れて
入り待ちをするぐらい
我が家にその食を頼っていた。
顔が大きく体は寸胴。
目つきは悪く
ブチの入り方さえもみっともよくはない。
おまけにさすが野良というほど汚れている。
「ほんと、ぶさいくよね~~~~」
と言いながらも
私たちは
毛布付きで
ねぐらの箱まで与えた。
素直にも彼(?)はすぐにその箱に入るようになり
一時はかなりの時間を
我が軒先で寝起きしていた。
が、
そこをしばしば襲う何者かが現れ
彼がその箱で過ごすことは無くなった。
それでも
頻繁に朝夕の食事時にはきちんとあらわれ
ひたすら
黙って
じっと待っている
健気なぶっちゃんだった。
ただ、やっぱり彼(?)は一切触れさせてはくれず
目の前の餌皿を取ろうとすると
たびたび猫パンチをしてきた。
私などは危うくその猫パンチにやられそうになるのだが
娘は素早くそれをかわし
反対にビンタをくらわせていた。
そんなぶっちゃんと娘のやり取りはかなりおもしろいものがあり
それを見ているのも楽しかった。
けれど
一年近くなっても
相変わらずのぶっちゃんに
さすがの娘も
「可愛げのないやつ」
と言い出した。
(私は、ノラらしくていいな、とも思っていたのだが・・・)
そこへ
ユウが表れ始めたのだ。
そうして
あっという間に
私たち親子の寵愛を上手に受け入れるようになった。