何かを始めたら続けなくてはならない、
とか、
すぐに辞めるなんて移り気すぎるとか、根気がないとか・・・
ずっとそんなことをインプットして生きてきたけれど、
そして確かに
「石の上にも三年」も事実だとは思うけれど、
でも、何が好きなのか、何がしたいのか、何にワクワクするのか、
自分でわからない、という時は、
ちょっと意識に止まったことをとりあえず、経験してみたらいいと思うんです。
だってディズニーランドのアトラクションだって、
全部乗ってみてこそ、二度と乗りたくない物も、大好きなものも分かるのではないでしょうか。
50歳のころ私は舞台に立つことを目指して、一年間「劇座」というところに通いました。
NHKのあるドキュメンタリーを見て、
それは
仲代達也が主宰する「無名塾」で学ぶ一人の若い女性を追いかけたもの、だったのですが、
仲代氏の要求するようにはできなくて出来なくて、
悔しくて、情けなくて、それでも、歯を食いしばり泣きながらレッスンして、
ついには舞台に立ちカーテンコールの拍手の海の中で
感動にむせび泣く・・・というものでした。
それを見て私は思ったのです。
「私はあれほどまでに、泣いたり悔しい思いをしてまで、何かに挑んだことがあるだろうか?
そして、それを乗り越えた最高の達成感を味わったことがあるだろうか?
同じ‶人生〟を与えられているのに、
こんなにステキな感動を味わっている人がいるのに、
私はいまだにそれほどの経験を味わってはいないではないか!!
なんともったいないことだろう!!」
私もこういう感動を味わいたい!!」
で、学生時代から演劇に興味のあった私は、
「劇座」に入団し、自分の娘より若い人たちに混じり、
自分よりずっと年下の青年たちに指導を受け、
仕事と主婦業と演劇の勉強という三つ巴の毎日を
一年間頑張って続け、卒業公演に主役級で出していただいたのです。
それはまさに、望んだとおり、
出来なくて出来なくて、悔しくて情けなくて、
それでも何とか舞台に立って・・・・・
という経験でした。
(このインプットはもう少し違っていても良かったかも、と今は思います。
「楽しく学んで楽しく舞台に立って、みんなで感動する」でもよかったんじゃないかな、と)
だのに、50歳過ぎていた体力は、
まだ30代後半という体力の若い指導者の下では悲鳴を上げてしまい、
悩みはしたものの、結局は一年ぽっきりで止めてしまったのです。
「わたし、女優になります!!」
って、みんなに宣言したのにね
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でも、後悔はしていません。
ま、陰でいろいろ言っていた人もいるようだけれど、
そんなことはどうでもいいのです。
要は自分がやってみたかったことをやれた・・・それだけで💮なのです。
いえ、💮にしたのです。
宣言したのに挫折した、ととれば「失敗」になるのかもしれません。
でも、やってみたいことがやれた、のですから、
何も悔いることはないと思っています。
実際あの「大変」な一年間は楽しかったんです。
舞台に立つということがどういうことかもわかったし、
普段なら交わることのないような若者たちと一緒にカップラーメンを分け合ったりもできたし、
最初はあきれて馬鹿にしていた娘や夫も、
講演の後にお祝いをプレゼントしてくれたり・・・
とにかく、
やってみたいと思ったことをやってみたからこそ言えることがたくさんあるのです。
他人が何と思おうと、
それが続こうと続くまいと、
そんなことはどうでもいいのです。
後悔しないためには、一瞬でも意識に引っかかったことを片っ端からやってみればよいのです。
思った通りにはならなかった、ということはあっても、
人生に「失敗」はないのです。
すべては「経験」という「成功」なのですから。
ということで、私はとりあえず今月末にはボルダリングに挑戦です。
前からやってみたいと思っていたら、
そのトレーニングジムを経営している人とご縁がつながりました。
わ~~~~い!!
たのしみぃ~~~~~~
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