新居に来て
始めて一人で夜を過ごした。
夫が出張だったから。
マンションの空間は
一人で過ごすにはちょうど良い広さだった。
それでも、いつもいる人がいないというのはこういうことなのだと感じた。
生きている間に、彼に愛を配らなくては・・・と思ったりした。
子育ても終わり、物忘れも激しくなってきた二人が
快適に暮らすためには、と考えて今の生活を選択してみたのだが、
そう広くはないながらも、庭というものがあり、二階があった前の家よりも
ずっと気軽に暮らせているようには思う。
空は広く、室内も明るい。
きっと冬は温かく暮らせるだろう。
おまけに、岡崎城跡といういつも手入れされた庭があるのだから
いうことはない。
不慣れなゆえに
ついいろいろ不平を漏らしてしまうが
これはこれで快適なのだ。
良い所を与えてもらったと感謝している。
が、本当に自分が住みたいのはこういうところだろうか、と考える。
見た目には美しく、便利なこの生活を
私は本当に望んでいるのだろうか。
「暮す」ということは「生きる」ことであり
すなわち「人生」を紡ぐ行為なのだ。
だとしたら、一日一日を心から満足のいく時間で過ごさねばならない。
私は、人が好きではあるが
それと同じくらい動物や、自然が好きである。
そして
一人の時間もかなり大切に思っている。
今は、夫と暮らし
夫の都合も考えてここにいる。
今の条件の中で最も良い選択をしたつもりなのだが
それでも
このまま人生を続けるとなると
きっと最後に後悔するような気がするのだ。
「暮らし」が人生である以上「住まい」の環境も人生そのもの。
「ハレの日」よりもむしろ「ケの日」の方が人生を紡ぐのだから
日々を送る「生きる場所」を我慢して過ごしてはならないと思っている。
きっと、そう遠くない将来
もっと田舎へ引っ越すだろうな。
空が広くて
空気がきれいで
静かで
遠くに高い山々が見えて
雪はあまり降らず
水の美しさ、おいしさが楽しめる場所。
あまりにも贅沢過ぎる思いだけれど
これが結構叶えられたりするものだ。
毎日、小動物たちが訪れてくれて
樹々の美しさに囲まれる
そんな住まいを持つだろう。
何一つ自分の物ではないけれど
いつもそれらに囲まれている私の空間。
お医者にはかからず、余分なものは持たず
与えられた寿命を素直に受け入れて
この地球の美しさに感動しながら逝くことができたら最高だ。
たとえそれを他人が「孤独死」と呼んだとしても
私はきっと幸せに違いない。
・・・そんなことを思いながら
現状にも感謝する「一人の朝」だった。
始めて一人で夜を過ごした。
夫が出張だったから。
マンションの空間は
一人で過ごすにはちょうど良い広さだった。
それでも、いつもいる人がいないというのはこういうことなのだと感じた。
生きている間に、彼に愛を配らなくては・・・と思ったりした。
子育ても終わり、物忘れも激しくなってきた二人が
快適に暮らすためには、と考えて今の生活を選択してみたのだが、
そう広くはないながらも、庭というものがあり、二階があった前の家よりも
ずっと気軽に暮らせているようには思う。
空は広く、室内も明るい。
きっと冬は温かく暮らせるだろう。
おまけに、岡崎城跡といういつも手入れされた庭があるのだから
いうことはない。
不慣れなゆえに
ついいろいろ不平を漏らしてしまうが
これはこれで快適なのだ。
良い所を与えてもらったと感謝している。
が、本当に自分が住みたいのはこういうところだろうか、と考える。
見た目には美しく、便利なこの生活を
私は本当に望んでいるのだろうか。
「暮す」ということは「生きる」ことであり
すなわち「人生」を紡ぐ行為なのだ。
だとしたら、一日一日を心から満足のいく時間で過ごさねばならない。
私は、人が好きではあるが
それと同じくらい動物や、自然が好きである。
そして
一人の時間もかなり大切に思っている。
今は、夫と暮らし
夫の都合も考えてここにいる。
今の条件の中で最も良い選択をしたつもりなのだが
それでも
このまま人生を続けるとなると
きっと最後に後悔するような気がするのだ。
「暮らし」が人生である以上「住まい」の環境も人生そのもの。
「ハレの日」よりもむしろ「ケの日」の方が人生を紡ぐのだから
日々を送る「生きる場所」を我慢して過ごしてはならないと思っている。
きっと、そう遠くない将来
もっと田舎へ引っ越すだろうな。
空が広くて
空気がきれいで
静かで
遠くに高い山々が見えて
雪はあまり降らず
水の美しさ、おいしさが楽しめる場所。
あまりにも贅沢過ぎる思いだけれど
これが結構叶えられたりするものだ。
毎日、小動物たちが訪れてくれて
樹々の美しさに囲まれる
そんな住まいを持つだろう。
何一つ自分の物ではないけれど
いつもそれらに囲まれている私の空間。
お医者にはかからず、余分なものは持たず
与えられた寿命を素直に受け入れて
この地球の美しさに感動しながら逝くことができたら最高だ。
たとえそれを他人が「孤独死」と呼んだとしても
私はきっと幸せに違いない。
・・・そんなことを思いながら
現状にも感謝する「一人の朝」だった。