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私にもお掃除させていただけませんか・・・?」
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精一杯の「いい人オーラ」を作り
ぜったいOKが出ると信じて声をかけた。
・・・・・
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上から下までジロリと眺め、おもむろにその人は言った。
「なんで
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私はたじろいだ
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しまった・・・
声をかける人、まちがえたかも・・・
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それでも負けてはいられない
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しぼみそうな勇気を振り絞り
ますます「いい人オーラ」を全開にして
精一杯の誠意を持って応えた。
「なんだか、お掃除していらっしゃる皆さんが羨ましくて・・・
あ、私、愛知県から独りできたんです
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せっかくのご縁なので、私にも鹿島様を清めさせて頂きたいのです」
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「ふーん、遠いところから来たんだねぇ
そうかね、わざわざ来たのかね
・・・私じゃ、わからんけん、聞いたるわ・・・」
彼女は箒を持って歩き出した。
愛想は良くはないが、不親切でもなさそうだ
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まずは一段上ったぞ
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「あんなぁ、こん人が、掃除をしたいんだとな」
と、どうも中心人物らしい、やや若めの婦人に話しかけた。
「あん
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なんでまた・・・
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と、いかにもいぶかしげにこちらを見、同じ質問を繰り返し
同じように答えた私に彼女は言った。
「まあ、ええんじゃないの・・・
あ、神主様、
こん人が掃除をしたいんだとな・・・愛知県から一人で来たんだと」
と、たまたま通りかかった神主に告げてくれた。
「ご苦労様でございます」
その、一言で許可は下りた
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一本の竹箒を授けられ
「どっか、その辺、掃いときな・・・」
と、指し示された場所は
なんと、拝殿のすぐそば
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「えっ
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こんなに、お傍近くを・・・よ、よろしいんですか?」
「ああ、あとは殆ど済んでっから」
というわけで、本当に本殿のすぐ近くを掃かせて頂ける事となったのである。
「ありがとうございます
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ありがとうございます
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私の願いを聞きとげて下さってありがとうございます」
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そうつぶやきながら
心を込めて竹箒を動かした。
「ありがとうございます」
を繰り返し、願いが叶った喜びを噛み締めながら
丁寧に丁寧に掃き清めさせて頂いた。
52年の人生において
こんな厳かな気持ちで掃除をした事は一度もなかった。
思いを叶えて頂いた感謝で胸がいっぱいになり
心は幸せに満ちて
涙がポロポロと流れた。
涙が流れるに従い
ますます、幸せが満ちてくる
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泣きながら、その自分に驚いている自分も居た。
今まで、掃除をしてこんなに嬉しかった事があるだろうか。
たかだか掃除をしているだけなのに何がこんなに幸せなのか・・・?
人様が見たら何と思う
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泣いたりしてはずかしいよ
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いいんだよ
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泣いていいんだよ
この涙は浄化の涙
涙は神様への最高の奉げ物
これでいいんだよ
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これが、幸せっていうものなんだよ
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たかが掃除、されど掃除
この高い波動の中で
自分を清めさせていただけるんだもの
そんな幸せはないじゃない
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幸せなんていつだって、どこだって
自分の中にあるんだから。
自分がそれをどう感じるかなんだから。
これを有難いって思える今の貴女はすてきだよ
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よかったね。
よかったね。
こうするために、ここに招かれたんだよ
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そんなふうに、私の中で会話する何人もの私が居た。
つづく