虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

憲法違反国会

2015-06-07 | 新聞・テレビから
月曜日の安保法制の国会審議をNHKは中継するだろうか。
今まで、3回、中継した。

はじめの第一回は、与野党から要望もなかったので、中継しなかったとか。
ありうる。国会議員は国会のようすを伝えてほしくないのだ。
与野党激論とか、論戦に火花を散らす、とか新聞は書くが、中継を見るとそんな激論ではない。

だいたい、あの下村大臣らの政治とカネの献金疑惑、小渕議員の政治資金規正法違反もうやむやで、後藤さんの政府のふざけた検証報告も追求する姿勢がない国会だ。


自民、公明、民主党、維新が時間をたっぷりとって質問するが、法案の説明を政府から受けるだけ。民主党も本来は、安保法制は必要と認めているはずだから、せいぜい、国会延長して慎重審議を主張するくらいだろう。

国会で、憲法学者が安保法制は違憲だ、と主張した。これは、重大な発言だ。国会で安保法制を議論していること自体、意味がなくなる。国会議員は、これをどう受け止めるか。

国会も、メディアも、「憲法学者の違憲発言」を迷惑に感じているのではないか。テレビなどでは、大きなニュースとして取り上げない。

ほんとに、もう国会を包囲して、国民の意見を主張するしか方法はないのかもしれない。

いったい、この戦争法案を成立させてだれが喜ぶのか。
まず、アメリカだろう。アメリが要求したものだから、当然。

次は、軍需産業で儲けをねらう大企業か?。
防衛予算が増えることはまちがいないのだから。大企業の景気回復をねらえる。

政府も都合がいい。
いったん事が起こり、非常事態にでもなれば、強権を発動して、国民の権利を制限することができる。借金財政、年金問題、社会保障なども、この非常時だから、みんながまんして一致団結しようということになりかねない。今の法案は、憲法改正を議論しているのと同じだ。

これを中継しないNHK、また、報道しないテレビはゆるされない。