虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

今日のオピニオン

2014-03-13 | 新聞・テレビから
朝日朝刊に毎日(だったか?)、「オピニオン」という1面の三分の二のスペースを割いて、各界の識者の意見を聞くというコーナーがある。毎回、どこかの大学の准教授とかが多く、こちらが聞きたいという人はなかなか登場させない。このコーナー、だれが人選をしているんだ?。

さて、今日は、塩野七生。「ローマ人の物語」などイタリアの歴史を書く作家だ。

飛行機に乗ってわざわざイタリアまで行き、「仕事部屋のテーブルをはさんで4時間半、街に出てさらに4時間余」話を聞いたという。8時間以上だ。で、この内容。社費の無駄遣いではないのか。編集委員・刀祢館正明が聞いたということだが、質問力がないのだろう。

前半は、被災地の45歳以下の人には、投票権を一人2票(45歳以上の人は1票)にしたらいい、という無意味な話。ただ、若い人に期待するといいたいだけなんだ。

後半は、原発再稼働に賛成。原発がないと、産業が発展しない。お金をかせげないからという。ここでつっこんだ質問をしてもいいのだが、記者はいえなかったにちがいない。

8時間取材したあげく、記者の質問力のなさと塩野七生の無内容を表現しただけだ。

塩野七生はあまり読んだことはないのだが、あの「ローマ人の物語」でも、皇帝や権力者にはあこがれるが、スパルタクスにはまったく関心を示さず無視する作家だ。

原発については、何をいうかわかっているのに、飛行機に乗って聞きにいく必要があるか。