虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

中央公論社

2010-03-28 | 読書
今まで知らなかったのだけど、中央公論社はつぶれていたらしい。今の中公は、正しくは中央公論新社というそうだ。1990年代に経営危機になり、今は、読売新聞社の子会社になっているそうだ。河出書房新社は知っていたが、中央公論新社は知らなかったなあ。

中央公論社って、すごいな。世界の歴史、日本の歴史、世界の名著、日本の文学、世界の文学、チェーホフ全集・・・。どれも、本造りのセンス、デザインは素晴らしい。中公文庫も貴重なものが多い。すごい出版社だと思っていた。

昔は、月刊雑誌にも岩波の「世界」、中公の「中央公論」、文藝春秋の「文藝春秋」の三大雑誌があって、雑誌「中央公論」はちょうど、「世界」と「文藝春秋」の中間くらいの内容で、たまに買うこともあった。

今の「中央公論」は「読売公論」といってもいいほど、読売の論調になっているそうだ。通りで、つまらないものになっているはずだ。

あの中央公論社が消える。やはり時代が変わるはずだ。