虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

ビデオ「人間の条件」

2005-07-04 | 映画・テレビ
最近、ぜんぜん、このブログに書けていない。
忙しいこともあるけど、内容がいつのまにか明治社会主義になり、なんだか理屈っぽくなってきて、続けられなくなった。あんまり、むつかしく考えず、気取らず、なんでも気軽に書かなくては。

最近、ビデオ屋さんで、大昔の映画「人間の条件」の第一部第二部を借りて見た。
仲代達矢が好きでないし、内容は見なくても想像はつくので(戦争の悲惨、非人間性を訴える?)、今まで見たことがなかった。

戦争映画としては、子供のころは、東宝のはよく見た。「太平洋の翼」とか佐藤允の「独立愚連隊シリーズ」なんかの勇ましい活劇のが好みだった。

「小人に国家を治めしめば災害ならび至る」とは、大塩平八郎の檄文にも書かれている聖賢の言葉だけど、小人に国家をおさめしめた時代が、明治以降、昭和の戦争へいたる時代でしょう。
英雄の研究よりも、小人(もちろん、自分を代表とする)の研究こそが必要で、小人の研究をするには、あの戦争時代には無数の材料、見本がある。小人は、知恵、才覚、能力あり、ゆめゆめ油断すべき人たちではないと思っている。

五味川純平の本は、文春文庫で「御前会議」「ガダルカナル」「ノモハン」「関東軍の野望と破綻」というノンフィクションを持っている。どれもすぐれた作品だと思う。でも、どの本も解説はなしで、著者のあとがきだけ。だれも、解説をする評論家はいなかったのか?
五味川の本を解説し、評価するのは勇気がいることなのだろうか?

今度の休みには、ビデオの続きを見てみよう。なつかしい俳優がいっぱい出ているのも楽しみ。