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登山、渓流釣りを卒業して四季の花を愛でています

奥城山トレッキング

2015年05月29日 | インポート
24日の日曜日に小松市の大杉町の奥城山に行って来ました、前日の土曜日に地元のフォトコミニティーの投稿サイトに奥城山に行かれた方の投稿画像が載っているのを見て急遽翌日の日曜日に出かけました。
サンデー毎日の生活をしているので平日にゆっくりと行けばいいのですが、このようなマイナーな山は平日に行く人があまりないので何かと物騒です、その点休日には一緒に登る人がいれば心強いので思い立った翌日の日曜日に行く事にしました。
国道8号線から離れて大杉川の流れをさかのぼって時間にして約30分走りました、赤瀬ダムを越えて大杉川の上流部に里山自然学校の大杉みどりの里があります、県道に出ている看板ですぐに分かりました。
学童の自然体験の宿泊施設で大きな建物と広い駐車場がありました、施設の人にお願いして駐車しましたが、他に駐車している車もなく今日登山する人はいないようです、登山靴に履き替えて準備しているうちに登山者が現れる事を期待していましたが誰も来ませんでした。
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他に登山者が現れないようです、このまま躊躇しているわけにもいかず腰に熊除けの鈴をつけて歩きだしました、登山口は施設の敷地のはずれに「蓮如上人お杖の名泉」の参道から入ります。
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杉林の中の小道を進みました、あたりには人影もなく静まり返った杉林に熊除けの鈴の音だけが響いていました。
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杉林の中をしばらく進むと杖の名泉の案内碑と石仏がありました、地中からわずかに湧き出る水が石の鉢に滴り落ちていました、石の鉢は苔むして綺麗でした、ここに伝わるお話は別の機会にする事にして、杉林の道を先に進みました。
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5分ほど歩くとその先に直進して安谷に向かう道と左に折れて城山に向かう道とが分岐しています、最近造られた新しい案内標識で分かりやすかった、私は左の道を尾根に向かって登り始めました。
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杉林の中の道をジグザグに登って高度を上げて行きます。
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杉林を出て尾根になると広葉樹の林の中に登山道が伸びています、樹の根がむき出しの道で躓かないように注意して歩きました。
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尾根筋の登山道を辿るので平坦の道が多いのですが時々急な登りまあります、写真ではあまり傾斜がないようですが実際はロープにつかまって登らないと足を滑らせると下まで滑り落ちそうな急な登りも何か所かありました。
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私が登って来た登山道の少し先の別の登山口から登ってくる道と合流します。
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歩きはじめて約一時間で城山に到着しました、頂上は人工的に平坦に整地された場所になっていました、この城山は1500年代にこの地区が山崎の里と呼ばれている時代に、山崎城と呼ばれた城があった場所で、一向一揆の拠点の城があった場所と伝えられていますが白山麓の鳥越城の様に城として形成されている所と比べてかなり小規模で城と云うより砦のような場所だったと思います、平時は麓の郷で畑を耕して生活をしていて、いざ戦闘になった時は此処に籠って戦った砦だったと思います。
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平地の奥に三等三角点があってこの場所は海抜389.5mと記されていました、近くの木の枝に大杉城山、海抜389.5と書かれた札が吊るされていました。
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この場所に先の戦争の時に敵の航空機を監視する防空監視哨が造られた様です、その時のコンクリートの基礎が見られました。
防空監視哨は敵機の飛来を24時間体制で監視して情報を軍に伝えていた所です。
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平地のあちらこちらに瓦の破片が散らばっていました、コンクリートの基礎の骨材に瓦の破片が使われていました、戦時中に航空監視哨を造るときにこの場所に散らばっていた瓦の破片をコンクリートに混ぜる砕石の代用の骨材として利用したのではないかと私は推測しました、航空監視哨を造るときに新しい瓦を割ってコンクリートの骨材にしたとは考えにくいからです、そうだとすれば瓦の破片は山崎城の頃の瓦だったと云う事になります。
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此処は発掘してない史跡なので昔のことは分かりませんが、平地の露出していた石に明らかに人為的に加工された石が見られました。
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平地の周りの木々が茂っていてあまり見通しがよくありませんが、茂った木の間から望遠レンズで覗いたら登山口の方向の道路や集落が見えました。
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城跡の平地の端に彩いていたウツギの花とササユリの蕾です。
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城跡で15分ほど費やして奥城山への尾根道を進みました、城跡から急な下りの道で次には急な登りと変化に富んだ登山道を進みました、尾根の登山道の近くに直径が60㎝から1m近い赤松の枯れ木が目立ちました、松枯病で枯れた松です、これだけの大きな木になるときは百年近く立っているのですが残念なことです。
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傾斜のない場所は歩きやすい道が続いています。
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大杉神社に下る道の分岐の標識が朽ちて倒れていました。
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この辺から石楠花の木が目立ちます、開花時期に来たら綺麗な花が見られたでしょう。
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奥城山に到着しました、駐車場から歩きは決めて約2時間の登山でした、途中の城山などでの休憩時間がありますが、実質1時間3~40分位でしょうか。
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此処は最近木を切り倒して広場にしたようです、城山と違って歴史的な物や人工的な史跡は見当たりませんでした。
奥城山の名前は城山の奥にあるのでそう呼ばれているのではないかと思います、此処は城跡をうかがわせるような物は見受けられませんでした。
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この場所は廻りの木々が茂ってあまり見通しの良い場所ではありませんが遠くの山が見えていました。
帰りは来た時とルートを変えて大杉神社の登山口に下ろうかと考えましたが、みどりの里に駐車してあるのでそこまで県道を歩かなくてはいけないので、登って来たルートを辿ってみどりの里に戻る事にします。
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山頂近くのコアジサイは未だ蕾でした。
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登山道の木の株が長年の自然現象で奇妙な形になっていて、見方によって色々な物や怪獣になって見えます、想像を膨らませて見てきました。
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奥城山から城山に戻る途中で今日初めて他の登山者と行きあいました、私と同じくらいな年配のご夫妻でした。
少し海抜の低い所のコアジサイは花が咲いていました。
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初夏のヤブデマリが杉林の近くに涼しげに咲いていました。
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登山口に近い杉林の中に静かに続く道、カメラを首から下げてこれから登ると云う男性と出合いました。
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蓮如上人のお杖の名泉の参道入り口の登山口に無事に戻る事が出来ました、朝9時過ぎにここを出発して13時に帰りました。
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駐車場に戻ると何台かの車が止まっていました、近くでBBQをしているようでした。
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帰りの途中から振り返った奥城山方面の山並み。
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フォトコミニュティーの画像を見て急に行きたくなって、急遽翌日に登りましたが自分の体力に合ったよいコースだったと思っています、もちろん下調べはしておりますが私の登山は自分の体力を超えると判断したら何時でも引き返す事にしています、楽しい山遊びが出来なくては本来の意義がなくなりますから。

新緑の季節が過ぎて緑滴る季節に絶好のお天気に恵まれて、体力的にも精神的にも良い時間を過ごす事が出来ました、帰りは大杉谷の県道43号をさらに遡って牛首峠を越えて416号線に入って大日ダムを越えて自宅の戻りました。






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6 コメント

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Unknown (go)
2015-06-02 17:39:20
KURI様へ
こんにちは、今年は梅雨に入る前から猛暑は続いています、こう暑いと低い山を歩く時には堪えますね、水分をこまめにとっていないと熱中症になりますので要注意です。
今回の歩いた奥城山のコースは木陰になるコースなので楽しいトレッキングが出来ました、今の私がハイキングするのには丁度よい山ですが、大文字山や比叡山で鍛えているKURIさんには物足りないと思います、福井県や石川県、富山県には日帰りハイキングに良い山が沢山ありますので運動不足の解消に楽しみたいと思っています。
コメントを有難うございます。
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Unknown (KURI)
2015-06-01 22:57:57
私もこのくらいの山が好きです。とっても気持ち良さそうですね。
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Unknown (go)
2015-05-31 06:06:27
幸村様へ
おはようございます、体力に合った近くの山で楽しんでいます、今回登った奥城山は夏になると麓の里山自然学校に宿泊した学童が大勢で登る山ですが普段は私のような年代の人がパラパラと登るだけのようです、今回も3人の人に出会っただけです、大きな音の出るカウベルを付けて、最近はパーティーグッズのラッパにゴムのボールが付いていて、ゴムのボールを握ったり放したりするとプープカーと大きな音が出る物を持参して時々鳴らしています(笑)
熊は臆病な動物です、怖いですが過度に恐れる事もありません、こちらが居る事を知らせる事が大事ですね。
太郎山に散歩に行く気持で行って下さい、何が何でも頂上に登らなくても身体にあった楽しみ方をした方が楽しいと思います。
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Unknown (go)
2015-05-31 05:47:24
信徳様へ
おはようございます、若くて体力があった時代はもっと高い北アルプスの峰に登る事が本格的な登山と思っていましたが、現在は年齢と体力に合わせた近くの山に登っています、あまり人の登れない山は熊が出没する事が考えられますが、大きな音が出る鈴(私の物はカウベル)をつけて歩いています、熊の活動した痕跡があったらすぐに撤退しています。
自分の体力を過信しないようにして楽しい山歩きが出来るように心がけて行きたいと思います。
コメントを有難うございます。
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Unknown (幸村)
2015-05-30 22:26:12
静かな山のようですね、杉の生茂った森を一人で歩くのは怖いですね、熊鈴を鳴らしていないと逆に他の登山者に熊に間違えられそう(笑)黒い服を着て行かないほうが・・
日頃の散歩で鍛えているからすごいですね、自分も太郎山に今年は登りたいと思っています
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Unknown (信徳)
2015-05-30 07:07:17
鬱蒼とした杉林の中に鈴の音が聞こえてきます。
この時期熊は活動を始めていますので用心しなければなりません。
難攻不落の山城だったのでしょうね。
低い山と言っても登っていると汗が出て来るでしょう。
体力は若い頃に比べて大幅に落ちていますので無理は出来ません。
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