ヤギは厳しい環境でも平気なせいか気性が激しいが、ヒツジたちは温和だ。たいてい群れになって、そろりそろり静かに動く。府民牧場のヒツジたちは人馴れしているせいか、餌を見せない限りペースを崩さない。草をむしばむヒツジたちの中で、なぜか柵から首を出しているのがいた。
人間社会なら、隣の芝生は青く見える心境だろうか。キリンのように首が長く伸びた。
餌箱で買って持っていた餌をヒツジにと思ってポケットから出すと、大きなヒツジがねだってくる。その迫力に負けて、一粒が三粒に、そして前足で乗っかって来られる。もともと私は動物に(人間にも?)甘く見られる性質である。まいったと餌を投げ出し、退散する。か弱きヒツジよりもか弱いのかなあ。
人間社会なら、隣の芝生は青く見える心境だろうか。キリンのように首が長く伸びた。
餌箱で買って持っていた餌をヒツジにと思ってポケットから出すと、大きなヒツジがねだってくる。その迫力に負けて、一粒が三粒に、そして前足で乗っかって来られる。もともと私は動物に(人間にも?)甘く見られる性質である。まいったと餌を投げ出し、退散する。か弱きヒツジよりもか弱いのかなあ。