美容と健康に悩む人たちと共に歩む

糖尿病

みなさん、こんにちは。

先日新聞を読んでいる時に、
”厚生労働省の国民健康・栄養調査の調査で、
糖尿病が強く疑われる患者が2016年に推計1千万人に上り、
予備軍を含めると糖尿病患者は2千万人を超える”
という記事を目にしました。


同調査によると、
有病率の高い高齢者人口の増加とともに、
運動不足や食生活の乱れなどで肥満が増えているのが原因とされていますが、
私は決してそれだけでなく、
・糖尿病は自覚症状がないため、健康診断で引っかかってもすぐに治療しない人が多い
・2008年から行われているメタボ検診が十分に効力を発揮していない
ことなども、糖尿病患者が増えている一因ではないかと考えております。


この数字はまさに、
国民が糖尿病への理解が十分でないことを示す数字といえます。


糖尿病は主に、
膵臓のβ細胞というインスリンを作る細胞が破壊され、
体内のインスリン量が絶対的に不足している状態の
「Ⅰ型糖尿病」と、
インスリンの分泌の低下やインスリン作用が不十分になった状態の
「Ⅱ型糖尿病」
の2種類に分類されますが、
日本人の約95%は
「Ⅱ型糖尿病」と診断されます。


決して、肥満=Ⅱ型糖尿病とはいえませんが、
肥満によるⅡ型糖尿病の発症は考えられます。


Ⅱ型糖尿病は食事と運動で予防できるため、
1日3食バランスの摂れた食生活と適度な運動が
非常に大切になってきます。


今回のニュースは、
肥満治療の必要性を身に染みて考えさせられる情報でした。


では。

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三角食べ


みなさん、こんにちは。
みなさんは「三角食べ」という食事法をご存知ですか?


三角食べとは、
和食特有の食べ方で、
和食を食べる時にご飯と汁物、おかずを順序良く食べる方法で、
1970年代、日本の一部の学校における給食の指導で広められた食事法です。
つまり、バランス良く栄養を摂取でき、
食べ残しをなくそうとう考え方です。



この食事法のメリットは、
・バランス良く栄養が摂れる
・味覚を育てることができる
・口内調味ができる
という点です。
※口内調味
ご飯とおかずを交互に食べ、口の中で混ぜ合わせて味付けすること。


デメリットは、
・咀嚼回数の減少
・現代の食生活には実践が難しい
などが挙げられます。

三角食べで、汁物や飲み物でご飯やおかずを流し込むことで、咀嚼回数が減り、
消化吸収に負担がかかり、消化不良を起こすだけでなく、
食事の満腹感が得られなくなり、
早食い、ドカ食いに繋がり太りやすくなってしまいます。



特に現代は、
和洋混合の食事が多く、
純粋な和食を毎食食べるという習慣が少なくなったため、
中々三角食べをするのは厳しいのが現状です。
さらに外食のコース料理では、
この三角食べは実践できません。



つまり、三角食べが難しい食体系になってきていますので、
知識としてこういう食べ方があると頭の中に入れていただき、
ご自宅で和食中心の食事を食べられる際は、咀嚼回数に注意しながら
実践してみてはいかがでしょうか。



では。





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塩分


みなさん、こんにちは。

本日は、皆さんにとって身近な調味料である塩についてお話しします。



2015年に厚生労働省より公表された
「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」
の報告書によると、1日あたりの塩分の食事摂取基準の目標量は、
男性・・・・8g
女性・・・・7g
と定められています。
さらに、世界保健機関(WHO)の目標量は5g未満と、非常に低く設定されています。



しかしながら、2015年の日本における成人の1日あたりの塩分平均摂取量は、
男性で11.0g、女性で9.2gであることが発表されており、
日本人の食生活は世界と比較すると塩分摂取量が多い事が問題視されています。
食文化として味噌や醤油など塩を使った調味料が多く使われていることが一因と考えられ、
また近年では、加工食品や外食産業の充実によって
塩分を過剰摂取していることも理由として挙げられます。

塩分の摂り過ぎは高血圧の原因となり、動脈硬化や心筋梗塞のリスクを高めるだけでなく、
むくみや代謝低下などダイエットにも影響します。



前回お話ししました“糖質制限ダイエット”も、
糖質(炭水化物)を制限する事により、
主菜・副菜の量が増えて塩分過多に陥りやすくなることが考えられます。



基本は主食・主菜・副菜を揃えたバランスの良い食事が塩分制限(減塩)には効果的です。
また、ご家庭での調理の際には、天然出汁を効かせたり、
塩分を含まないお酢やレモンなどの酸味、香辛料などの辛味を利用する事で、
味気無い減塩食も味に深みを持たせることが可能になります。
上手に工夫してストレス無く塩分制限に取り組みましょう。


では。


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ロカボ食



みなさん、こんにちは。

“ロカボ”という言葉を耳にしたことはありますでしょうか。

ロカボとは“ローカーボ(a low-carbohydrate)=低炭水化物、低糖質”の略称で、
糖質(糖・炭水化物)を制限した食事や食事法のことを言いますが、
糖質制限が流行したことにより、
外食産業もそれに乗じて色々なロカボ食品を提供しております。


例えば、大手寿司チェーンでは、
シャリを残して食べる女性が多いことから、
シャリ無しの寿司を考案しています。

また、ラーメン店、牛丼チェーン店、ハンバーガーショップなどでも、
糖質制限用にロカボ食のメニューを提供している店が増えているようです。

しかし、当院では糖質制限を推奨はしておらず、
少なくとも1食100gのごはん(168kcal)
は食べるよう、薦めています。
寿司で言うと(1貫約43kcalで計算)、1食3~4貫は食べても良いということです。
また、シャリを少なめにすればもう少し貫数を増やせます。


私は、ダイエットをする上で緩やかな糖質制限は必要であると思っておりますが、
そこまで糖質を毛嫌いするような食品が流行していることに驚いています。

確かに糖質制限はダイエットにおいて
結果がすぐ出るというメリットはありますが、
デメリットとして、
・リバウンドの可能性が高い
・食物繊維、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が不足する
・冷え、便秘を引き起こす(悪化する)
・筋肉量の減少

などといったことが挙げられます。


糖質は私たちの体にとって必要な栄養素です。
過度な糖質制限はデメリットがあることを理解し、
上手に付き合っていきましょう。


では。


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