γ-GTP |
みなさんこんにちは。
我々医師は、日常診療の中でよく採血を行います。肥満外来でよく異常値として挙げられるのは「脂肪肝」です。
一般的に肥満の方の血液検査の肝機能異常としてAST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの数値を観察します。目安として、AST(GOT)<ALT(GPT)、つまりALTの数値の方が高い場合、肝障害があると判断します。
一方、γ-GTP=アルコール性の肝障害で数値が上がる、と思っている方は多いと思います。
以前、診療の中で、AST・ALTは正常値でγ-GTPのみが上昇している方がいらっしゃいました。その方にアルコールはお飲みになりますか?と質問した際に、全く飲まないと返答されたことがあります。γ-GTPはアルコール性肝障害のみで上がるものではなく、脂肪肝の指標として勉強させられました。
(※ただし、脂肪肝の確定診断には血液検査のみでなく、エコー検査が必要となります)
健康診断の結果での血液検査の肝機能の知識として、利用していただければ幸いです。
では。