美容と健康に悩む人たちと共に歩む

血糖トレンド

みなさん、こんにちは。

我々医師は、
空腹時血糖では糖尿病と判断しづらいため、
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の値で糖尿病かどうかを診断しますが、
最近、糖尿病の新しい管理指標「血糖トレンド」に注目が集まっています。



「血糖トレンド」とは、
血糖値の変動の傾向を知るもので、
HbA1cで病態を把握するよりも良好な血糖コントロールにつながり、
予後も改善すると考えられています。



最近よく耳にする
“血糖値スパイク”も「血糖トレンド」と大きく関係しています。
“血糖値スパイク”は食後に血糖値が急上昇し急降下することで、
食後の眠気や頭痛などが起こり、2型糖尿病になるリスクが高くなります。


しかし、この“血糖値スパイク”が起こっている人でも、
空腹時血糖値はそれほど高くないため、HbA1cの数値も正常であり、
健康診断では糖尿病や食後高血糖だと見逃されることが多いのです。


そこで、自分が食後高血糖や糖尿病なのかどうかなど、
食後に血糖自己測定(SMBG)を食後に調べれば良いのですが、
中々個人では施行できません。
ましては血糖トレンドの測定をするためには、
頻回に指元に針を刺し、計測しなければなりません。



大きな医療機関では血糖値が変動を調べる、
CGMやFGMといった測定機器がありますが、
これらは体にセンサー何日間か付けっぱなしにして
チェックしなければならないため、簡単に調べることができません。

血糖トレンドを簡易的にチェックできるようになることを切望しております。

では。

※HbA1c…血糖値の指標で赤血球のヘモグロビンにグルコースが結合したもの。過去1~3ヶ月の平均血糖値を反映する



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