明日の「高知県能楽鑑賞会能」出演のため、高知に前入りします。 

今回勤める『通小町』は平成9年「厳島神社神能」の初演から次に平成21年「粟谷能の会」平成28年「喜多流自主公演」と勤め、今回が4回目となります。

『通小町』の古名は『四位ノ少将』でした。『通小町』ですと、小野小町が通ったようにも思われますが、深草少将が小町のもとへ通ったお話しです。

恋に破れた少将は、死してなお現世の執着を捨てず、自分の成仏はもちろん、女の成仏も妨げようとします。

恋慕、執着、怨恨など人間の煩悩の果てしなさを強く感じる作品です。

70分ほどの演能時間の内、少将は半分ほどしか演じませんが、とてもやり甲斐のある作品だと思っており、暑さに負けず、精一杯勤めます。

当日券若干ございますので、高知県近郊にお住まいの皆様、是非ご鑑賞いただきたく、ご来場をお待ち申し上げております。写真提供 『通小町』シテ 粟谷明生 喜多流自主公演 撮影 新宮夕海


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 演能レポート... 敦盛 再演  »