Asian Railway Plaza

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CC300+新型客車、マニラに到着

2021年01月14日 11時33分19秒 | フィリピン
新年、あけましておめでとうございます。
昨年はまったく更新ができませんでしたが、今年も昨年よりはフィリピンの情報を中心にお届けできればと思っております。


早速ではありますが、フィリピンから嬉しい便りが届きましたので、PNR(フィリピン国鉄)の情報をお届けしたいと思います。
当初の予定では2020年初めに納入予定となっていたインドネシアINKA製造のディーゼル機関車CC300型3両と客車15両(1編成5両)ですが、ほぼ1年遅れて昨年暮れの12月21日にマニラ港に到着しました。到着した車輛は試運転や調整などを経たのち、南方線のTutuban〜Alabang間で、203系やINKA製DMUとともに運用される予定のようですが、この3編成のDL+客車5両の導入により、車輛留置場所の確保で、数両の203系はPasay Rd.、14系寝台車はCalambaに送られているようです。
また、マニラ港に到着したこれらの車輛はTutubanのヤードに運ばれたのちに、リサール記念日の12月30日にCC300型2セット目のDLがTutuban〜Alabang間において試運転を実施し、今年1月6日には同区間においてCC300+客車5両という本来の姿で試運転が実施されました。
今後においては規定の時間で試運転が実施され、Tutuban〜Alabang間で運用されるものと思われますが、具体的にデビューはいつになるのかについては報道されておりません。
(下の写真はMark Chua氏によるもの)


Tutuban〜Alabang・Calamba間の運用に充当されている203系ですが、昨年6月に述べたように2編成が従来の冷房装置AU75からINKA製の同等の能力を持ったI-CONDに換装されていますが、別の編成の冷房装置については中国製のものに取り替えと聞いているものの、いまだに冷房装置の取り替えが実施されていません。聞くところによるとINKAの社員が現在もなおマニラに常駐しているとのことで、ひょっとすると別の編成もI-CONDに換装されるということもあり得るのかもしれませんが今後の動向が気になるところです。


この他、昨年6月に報告しましたキハ52-122ですが、その後の様子についてはまったく情報が入っておらず、おそらくCaloocan工場で整備が途中段階のまま現在も変わらぬ状況が続いているものと推測されます。今後はキハ350と同じような姿に変身し、ダイヤ改正とともに日中のTutuban〜Gov.Pascual間往復の運用に充当されるのか注目されます。


以上、PNRの近況について簡単にご報告しましたが、世界中で起こっているコロナ感染が収束しない状況では日本からフィリピンへの渡航はほぼ難しい状況で、早く渡航ができる状況になることを願うとともにINKAから導入された車輛や日本の中古車輛、RotemのDMUがどのような活躍を見せてくれるのか楽しみにしているところです。