Asian Railway Plaza

アジア各国の鉄道やJR南武線の話題などをお届けします

Air Asiaでクアラルンプールへ

2016年01月26日 15時28分48秒 | マレーシア
先日、ジャカルタの元南武線205系近況ということで報告いたしましたが、実は15日深夜から20日まで羽田発着のAir Asiaの深夜便でクアラルンプール経由でジャカルタまで行って参りました。
私が利用した便は以下のとおりで、私にとっては東京からマニラまでの約4時間が限度にもかかわらず、今回は7~8時間という飛行時間に耐えながらの行程となりましたが、羽田~KL間は羽田発着とLCCということで90%ぐらいの高い利用率で、私にとっては苦痛でした。
1/15 HND23:45→1/16 KUL6:30
1/16 KUL16:40→1/16 CGK17:45

1/20 CGK8:30→1/20 KUL11:30
1/20 KUL14:40→1/20 HND22:30

クアラルンプールには定刻6時30分頃に到着したものの、日本との時差は1時間であり、香港や中国本土などと同じ時刻を採用しているため、あたりは真っ暗で夜が明けていませんでした。空港の長い通路を永遠と歩き、イミグレーションに到着してみると長蛇の列が出来ており、ここが東南アジアの先進国マレーシアなのかと疑いたくなるほど出国手続きがスムーズではなく、出国に約40分も要してしまいました。ジャカルタやマニラでもせいぜい20~30分ぐらい並ぶことはありますが、マレーシアはやはりインドネシアと大した差がないのかと感じておりました。
服の入ったバックを空港近くで預けるとクアラルンプールの中心部へ向かうことにしたのですが、空港鉄道ですと運賃が片道35リンギット、バスですと11リンギットとバスのほうが断然お得ですので、バスで向かうことにしたのですが、結局、イミグレでの長蛇の列で待たされたおかげでバスに乗車したのは8時過ぎで、すっかり外は明るくなっていました。

約1時間でKLセントラルの駅に到着し、まずはKTMのコミューター列車でBatu Cavesに行ってみることにしましたが、今まで自動券売機で切符が買えていたのになぜか窓口で切符を購入するように変更されており、これを見るとジャカルタやマニラ以下ではないかとマレーシアの今までの優等国家を疑いたくなりました。
コミューターの発着する地下ホームに降り、日中の時刻を見ると今までどおり変更はなく、Pel.Klan~Rawang間が30分間隔、Selemban~Batu Caves間も30分間隔で運行され、本線の末端区間のRawang~Tanjung Malim間は40分間隔でこの区間でシャトルサービスが実施されていることまでは知っていたのですが、Selemban~Pulau Sebang間は1時間30分置き、Selamban~東線の分岐点であるGemas間に限っては1日たった2往復しか運行されていないことは知りませんでした。
いかにマレーシアの人口分布が都市部に集中し、郊外では人口密度が希薄であることがうかがえ、ジャワ島やフィリピンと人口分布に大きな差があるものと感じております。

15分程待っていると中国南車で製作した白に青と赤い帯の車両が到着しましたが、この車両は今までの3両編成のクラス81~83と違い1編成が6両編成であり、車内がとても明るく感じますが、2年前に乗車した時と同様に各窓ガラスに投石のためかひびが多く入っていました。


Batu CavesにKLセントラルから約30分程で到着するとセメント列車と思わしき貨物列車が入れ替えを行っていました。
ここで降車してヒンズー寺院に寄ってもよいのですが、1度見たことがありますので、それよりも列車を見ているほうが楽しいので、今度はすぐにクアラルンプール駅まで戻ることにしました。


折り返しの列車の先頭車に乗り込むと展望を楽しみたいということで、客室から前方を楽しんでおりましたが、列車はゆっくりしたスピードで走っていたこもあるのか、運転士がスマートフォンを取り出し、メールしたり電話をかけたりというような行為が見られ、これが日本だったら間違いなく問題になるはずかと思いますが、ここマレーシアではこのような行為は特に問題ないのかもしれません。


途中、Sentul駅近くにはKTMのコミューターの車両基地があるのですが、本線上には走っていない従来の青い車両のクラス81~83の車両が留置されていましたので、もし、できたら車庫に入れてもらい撮影できないかということで、急遽、Sentul駅で下車にすることにしましたが、先程、スマートフォンを乗務中に使用していた運転士がこの駅で乗務員交代しましたので、その運転士に車庫内での撮影について聞いてみると「この車庫では許可はできないと思うので、クアラルンプールのKTMの本社に行ってくれ」と言われました。一度、降りてしまうと次の列車まで30分は来ませんので、とりあえず車庫の入口に職員がいるのではないかと思い、入口まで行ってみたところ1人もおらず、このまま無断で車庫内へ入って撮影すると問題になるかもしれないので、ここは潔く諦めることにしました。

クアラルンプール駅に戻ると駅西側の本屋の中に以前は鉄道博物館のように鉄道模型やマレー鉄道の歴史的資料や遺物を見ることができましたが、現在ではそれらしいものは全くなくなっており、がっかりしてしまいました。また、この駅の職員にSentul車庫内での撮影許可について聞いてみたのですが、その駅員は電話で聞いていただいた結果、KLセントラル駅にKTMの事務所があり、平日でないと許可証の発行はできないとのことで、この日は土曜日でしたので次回のお楽しみということにしました。

下の写真は現在も変わらないクアラルンプール駅です。


ということで、半日近くのクアラルンプール探訪もあっという間に時間が経過し、早めに空港へ戻ったのですが、クアラルンプール出発の飛行機がおおよそ50分遅れ、おのずからジャカルタ到着も50分ほど遅れてしまったのですが、飛行機の窓からはマラッカ海峡の海とスマトラ島と思わしき島影をずっと眺めることができ、地図好きな私にとっては飛行機旅行の醍醐味を知りました。


最後はジャカルタ北方に浮かぶプラウスリブ(千の島)と夕日を拝むことができたのですが、おそらく途中パレンバンの街の近くを通過したものの、こちらは発見できませんでした。日本であれば地形の特徴がわかるのでおおよそどの場所、都市を通過しているのかわかりますが、やはり海外ですと地図を見ながらでないと難しいですね。