Asian Railway Plaza

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ジャカルタの南武線、マニラのキハ350近況報告

2015年09月15日 18時58分23秒 | インドネシア
7月以来の更新でご無沙汰になってしまいましたが、実は9月5日から14日まで、家内と子供のいるフィリピン帰国にあわせて、マニラとジャカルタに足を運びました。
今回の行程は全てフィリピン航空(PR)ということで、9/5羽田を夜中の1:30に出発し、マニラに現地時間の4:50に到着。同日、マニラを20:55出発し、ジャカルタを23:55に到着。
丸3日間ジャカルタに滞在したあと、9/9ジャカルタを夜中の0:55に出発し、マニラに6:05に到着。そして9/14マニラを14:45に出発し、成田を20:10に到着するという夜の飛行主体の行程となりました。
また、今回の私としてのミッションはKCJに譲渡された元南武線の205系を撮影することと、PNR(フィリピン国鉄)に譲渡されたキハ350の動向を探ることですが、出発前に両者ともに車両がどこにいるのかわかっていたものの、直前になってどのような動きを見せるのかわかりませんので、期待半分で行ってみることにしました。
まずはダイジェスト版ということで、ニュースをお届けしたいと思います。

昨年の9月は羽田から夜行便のエアアジアでクアラルンプールを経由し、ジャカルタ入りとなりましたが、今回は初めて羽田から夜行便のPRでマニラへ向かいました。羽田空港ではPRの乗り場は使用料が安いのかどうかわかりませんが、なぜか一番端っこであり、イミグレから遠くて疲れますが、機内はほとんどがフィリピン人スタッフであり、フィリピン語(タガログ語)の練習にはもってこいです。もちろん、真夜中の機内食の注文の時にはPahingi ng San Miguel beer(サンミゲールビールを下さい)と使ってみましたが通じました。(当たり前ですが)


羽田からマニラまでの飛行時間は僅か4時間少々ということで、ぐっすりは寝れませんでしたが、2時間少々仮眠を取ることができ、マニラまでの飛行があっという間でした。
外は下の写真のとおり朝5時ということもあり、暗闇に包まれています。


空港を出るとまずは家内と子供のいる空港から約30km離れたSta. Rosaで一時的に仮眠を取り、再び同日夜7時にマニラに戻って来ましたが、空港周辺とSta. Rosa中心部で渋滞にはまり、一時はジャカルタ行きの飛行機に乗り遅れるのではないかと本当に焦りました。
ジャカルタのスカルノハッタ空港には予定よりも30分ほど遅れ、0:30頃に到着したのですが、この時間であれば普通の方はタクシーで市内へ向かうところ、私は公共バスであるDamriバスでGambirへ向かったものの、BNI(インドネシア国営銀行)近くでバスのタイヤが溝にはまり身動きが出来なくなり、私は早速あきらめてタクシーでホテルへ向かいましたが、既に時刻は午前2時近くとなっていました。

このまま話を進めるとダイジェスト版でなくなりますので、上記のような細かい行程は抜きにして話を進めますと、9/6現在、Depok車庫には元南武線の編成は5本が留置され、内訳はナハH7、H8、H11、H40、H41で、H11偶数方以外の前面方向幕は抜かれているようです。また、ラッキーなことに南武3並びが一時的に見られました。


皆さんも既にお気づきかもしれませんが、私も前面帯がやけに明るいと感じていましたので、近づいて指で帯を少々剥がしてみましたが、実は上から南武の帯を新たに貼っているようで、実際に走っている南武線に比べ明るく感じます。このように新たに南武の色の帯を貼っていることから、今後、ジャカルタに到着する編成もこのような処置が実施され、ジャカルタでも南武線カラーのまま運行されるものと思われます。(既に一部の編成では営業されていますが)


一方、Balai Yasa Manggaraiには9/7日中現在、元南武線の編成は4本留置されており、内訳はナハH2、H4、H35、H44で、前面の方向幕は全て残っていたようです。
ですので、私もちょっといじらせてもらい、南武線では見られない「矢向」にも設定し、楽しませていただきましたが、ちょうどこの日、午後3時と夜7時頃にそれぞれ12連となってDepok車庫へ回送されました。
午後3時頃発の編成については、H44+H35が12連で組成され、私もこの回送列車に同乗させていただき、方向幕を私の好きな「快速川崎」に設定し、そのままDepok車庫まで走ってもらいました。この回送列車同乗レポートは後日報告したいと思います。


その他、103系については、相変わらず環状線のManggarai~Duri間に運行されているManggaraiフィーダー運用に充当されており、日中の約4時間はBukit Duriの車庫でお休みのようです。
下の写真はBukit Duri車庫から出庫した103系で、入出庫時は2番線から発着するようですが、それ以外はBogor線の南西側にある7番線の仮設ホームから発着します。


以上が私のジャカルタでのミッションでしたが、詳細については後日報告したいと思います。

また、PNRについては以前報告させていただいたとおりですが、キハ350全6両がPNR色に変更され、当初、私がジャカルタからマニラに到着する9/9朝にTutubanからビコール地方のNagaに1編成2両が回送される予定でしたが、投石避けのスクリーンが全てセットできず、朝、Tutuban駅で神父立ち会いの元、PNRのGM、幹部が出席し、祝福式の開催のみにとどまり、Nagaへの回送は実施されませんでした。このNagaへの回送については実際には私の帰国日である9/14に実施され、もう1編成は明日9/16に実施される予定とのことで、最後の1編成については予備ということでTutubanに留置されるようです。


このキハ350については、10/1からNagaからPNRの本来の終点であるLegazpiまでのコミュータートレイン1往復に充当される模様で、朝5時にNagaを出発し、約100km先のLegazpiに2時間30分かけて7:30に到着し、返しはLegazpiを17:00に出発する予定です。
同時にSipocot~Naga間に運行されているブルートレイン色のキハ52の3両はエンジン故障でDLにより牽引され運行されていますが、こちらもキハ350の2両編成によって運行が実施されるようです。


PNRの詳細や乗務員室同乗記についても後日報告させていただきたいと思いますが、今後の計画や来年3月頃に少々驚く譲渡が計画されているようですので、時間がありましたらこちらもご報告させていただきたいと思います。