大好き!本・花・旅

日ごろ読んだ本や花、旅について綴ります。

グローバル時代をどう生きるか 遠州尋美

2007-10-18 19:29:17 | 
この本は、著者が勤務する大阪経済大学で新設される地域政策学科を認知してもらうために、大学生や高校生向けに書かれたものである。
グローバル化がアメリカのフォード社が発明した大量生産、大量消費から、低賃金を求めて、興っていることがわかって新鮮だった。
グローバル化の恵みとしては、商品価格の下落と発展途上国の国民の生活の向上である。
しかし、その影としては、日本の円高による企業海外進出と国内産業の空洞化、賃金の低下、産業基盤の崩壊、地方の経済格差、発展途上国の環境破壊などの深刻な問題である。
それで、グローバル時代を生きる私達の展望はというと、本当の意味での公正なグローバル経済を築くことにあるという。
国や企業に頼らず、地域の自立コミュニティを築いていくことだという。成功した例としては、神戸の長田地区や小布施、大分の一村一品運動、池田町のワインなどである。
世界中の人と手をたずさえながら、地域の再生と公正なグローバル経済を築いていきたいものである。

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