6月28日サンフォルテで富大准教授林夏生さんの講演「米朝首脳会談後の世界・日本と私たち」がありました。
前回の講演がとても好評だったので、2回目が実現したのです。
今回も、難しい事柄を、国際関係の上から、丁寧に理論的に、多角的にわかりやすく教えていただき、市民が学ぶ貴重な場となりました。
米朝関係と北朝鮮の「非核化」の歴史から、初の米朝首脳会談までの道のり、米朝首脳会談共同宣言、6つのポイント(北朝鮮の非核化、体制の補償と制裁緩和、経済支援について、朝鮮戦争の終結、休戦協定から平和協定への転換について、米韓合同軍事演習および在韓米軍について、日本人拉致問題について、北朝鮮における人権問題について)、米朝首脳会談の結果が関係国にもたらす影響と懸念について話された。
今回の会談はリーダーのパフォーマンスの面がある。しかし、これを契機に中国が頻繁に北朝鮮、アメリカと交渉するようになったのは成果である。中国を中心に東アジア安定協定、6か国協議が進展すればよい。日本も中国と対話を進め、東アジアの平和に貢献していけばよい。米韓合同軍事演習の中止とは言っても図上訓練の中止のみである。人権問題が触れられなかったのは残念。日本も脱北者の支援を積極的に取り組めばよい。示唆に富む講演でした。第3回目もありそうです。