本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

縄文より縄紋

2021-02-17 09:04:54 | Weblog
 「魏志倭人伝」のある部分に、意訳だが「倭人は海の民だ、海中にもぐって魚や貝を獲る」とある。そりゃ、まぁ海に囲まれた島国ですから漁労の腕は確かたったでしょう。

 海にもぐって貝類を獲る女性たちに「みなさんはプロですね」と言うと「いえ、もぐりのアマです」と海女が応じたとか。これ、落語の話だったか。余計なひと言です。

 話を戻すと、縄文時代の海の民はものすごく海産物を獲っていたようだ。なにしろ、東京の縄文中期の遺跡の貝塚は、高さが最大4.5メートル、低い場所でも3メートルもあり、幅が70から100メートル、その帯の長さが1キロに及ぶと本にあった。

 どうやら獲った貝類は乾燥させ、保存商品化して物々交換していたらしいから、大規模貝塚は水産工場跡とみられている。

 ちなみに「縄文」ではなく「縄紋」と書き換えた本もある。たしかに、当時の土器には文句など刻していない。指紋に似たしるしなど図形が多いのだから「紋」がぴったりだと思う。

 本で縄(紋)文時代を少しかじってみたことでした。