新聞のローカル版に「お悔み」記事がある。時々見聞したことのない苗字がある。
この地生まれのかみさんに「変わった苗字だね」と言えば、珍しくないそうだ。
古老に聞けば、その人の姓でどの地域の人かだいたいわかるという。
私が住む周縁部ではや里山が点在しているが、そこは縁者の家々の集まりで成り立ってきたせいか同姓が多い。十数世帯のはすべて同じ苗字のところもある。
私は地域姓と呼ぶことにした。
私は東北で生まれ、永く東京や隣接する都市に住み、今は九州が根城になる。日本縦断したわけだが、その体験から九州には古賀、諌山など独特の姓があるとおもう。むろん、東北に多い小野寺とか及川という姓は地域姓かもしれない。
日本の姓のランキングトップ3は、1佐藤、2鈴木、3高橋とある。それなのに九州には思いのほか鈴木姓は少ないようだ。地区の100戸ほどの世帯名簿ではその姓の家はまったくない。