昨日は日本語に定着した外国語の話題だが、英語化した日本語はいちいち挙げないが900余語もあるとか。
「オリガミ」は世界中で知れ渡った。それで英語化された日本語のひとつだ。だが、若いころアメリカを旅して「ツル」を折って珍しがられた。
ニューヨークのバーのカウンター前でギンギンと派手な金紙で鶴を折ると隣の若い女性二人に興味を持たれた。その鶴をあげると喜ばれた。頬にキスでもしてもらえれば鶴の恩返しになるのだが、それはない。
ワイントンのダレス空港で長い時間待ちだった。待合席で鶴を折っていると幼い子が寄ってきた。その子の手に乗せた。すると何人かの子供が来て欲しがったので、鶴の一声をかけて並ばせて順番待ちさせた。時間つぶしになった。
とっておきの話。サンフランシスコに向かう飛行機の中で手すさびに鶴を折った。するとスチュワーデス(今はキャビンアテンダントCAと呼ぶか)が「これは何か」と訊く。不覚にも「鶴」の英語がわからず、とっさに「ジャパンエア―ライン」と言って、頭の上に両手で輪を作った。「おぉ、クレーン」とユナイテッド航空のCAは当然ながらJALを承知のこと。
我ながらこの機転は鶏群の一鶴の気持ちだった。
鶴はクレーン車などの起重機Craneと同じですね。物体を持ち上げたり下げたりする行為が鶴の小魚を採るため首を上下に振る動作とそっくりなんだ。