本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

こたつ

2011-01-18 14:42:22 | Weblog
 寒い日が続く。高齢の身には暖房は欠かせない。今、足元には温風器、部屋全体はエアコンの世話になっている。

 東北の生まれ故郷では、冬の気温が氷点下になることは珍しくない。それでも子供時分は四畳半の茶の間にある炭火のこたつが唯一の暖房器具だった。いや、鉄瓶から湯気をふいていた片隅の長火鉢も少しは役に立っていたかもしれない。

 とはいえ、古い木造家屋だから密閉度が悪いから寒気が漏れ入ってきた。ことに6人家族がこたつを囲むとこたつ布団がめくれ上がって暖かみが薄れたものだった。それでも、こたつに引き寄せられて家族が顔をそろえて冬の夜を過ごしていた時代であった。

 やぐらこたつの棚にはせんべいや干し芋やりんごの皮が新聞紙に包んで入れてあったので、ほかほかとしたおやつにありつけた。乾燥したりんごの皮も思いのほかうまかった。
 こたつの思い出でした。