本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

高島先生にもの申す

2008-03-05 11:34:57 | Weblog
 高島俊男という博覧強記のエッセイストがいる。語り口は軽妙だが、放つ内容は鋭利な手裏剣のごとく相手を突き刺す。長らく『週刊文春』に「お言葉ですが…」を連載していたが、それが打ち止めになった。それ以来、その週刊誌の購読を止した。
 今年から『諸君!』に「退屈老人雑録」の連載が始まった。ファンとしては悦ばしい。

 ところが、このご仁、計算高いのかメジャー好きなのか、そんな一面がある。
 昨年の前半、草思社なるところのネット『Web草思』で「新お言葉ですが…」を不定期ながら連載していた。それが、第10回で休止になった。「筆者現在心神状態甚だ不振につき、この連載しばらくお休みさせていただきます。勝手の段深くおわび申しあげます」とあった。
 そりぁ大変、早くご快復をと思ったものだが、『諸君!』に元気溌剌と書き始めた。
 心神状態の不振から脱出したと言えばそれまでだが、『Web草思』に馬(発表媒体)を乗り換えたと一言あいさつがあってもよかろうに。おそらく「この連載しばらくお休みさせていただきます」は永久にお休みとなるはずだ。

 原稿料が高い、発行部数が多い、それで心神状態甚だよくなった。これ、下種の勘ぐりですかな。