念版屋スケッチブック

日々のスケッチ、星のメモ帳

魅力のある音

2018年12月30日 | 独り言

 

 先日スピーカーごとケーブルを換えたのだが各スピーカーごと線の太きを変えた。

低音部の響きが強すぎるきらいがあったのであえて線の太さを細くした。
0.37φ×18本、メインのウーハーは0.37φ×50本 で 3.6:10 の太さである。
以前は解像度はあまりよくなかったが、
魅力ある音というか、好ましい音質でした。
ただオーケストラなどベースやドラムの音は好ましい音ではあるが
響きが強すぎて曲の印象まで違ってきてしまうので抑えなければと思っていた。
線を細くしたことで案の定響きは弱まりソリッドになった。
ティンパニーやベースの響きも自然になった。
高音用ツイーターもバイワイヤリングにしたので解像度が増した。
また新しいアンプの解像度は素晴らしく、これで音は万全になったと思えた。
しかし最近なにか物足らない思いがあった。
これはもうスピーカーの性能によるものかもしれないので本気でスピーカーの変更も考えた。

 その日寝床で考えたことは、もう一度スピーカー音のボリューム調整することであった。

低音用スピーカーはアンプ付きでボリューム調整できるのでもう一度絞っていたボリュームを大きく戻すことにした。
パイプオルガンの曲とサンタナのロックの曲で調整した。
ボリュームを戻す前は、特にロックでは以前感じた重低音の魅力は無く解像度はよいがつまらなく感じた。
低音用スピーカーのボリュームを上げた状態では
胸がときめいたあの重低音が響き心も震えた。
パイプオルガンでは高音、低音の響きと相まって床面が響き、窓が震えた。
この感じ・・・強すぎはするがこの魅力は代えがたい。
もう少し絞って弦楽曲なども聴くとやはり気持ちが良い柔らかさもでて魅力ある音になってきた。
以前オーケストラで感じたドラムやベースの魅力ある響き・・・実際とは違う音であっても
これは嗜好、好みの問題である。
スピーカー側で変えなくてもアンプでベースや高音の調整はできるのだが
これは原曲のイメージまで変えることになるのであまりやりたくない。

スピーカーの音の良し悪しは解像度や性能の違いも当然あるが、バランスだと思う。
味付け、好みの違いによってのバランス。
オーディオの年間各賞なども審査員の嗜好、好みの集積であると思う。
スピーカーの性能は万人向けの嗜好に固定化されることなく、本当は個々での好みにより変化できるものでなくてはならないと思う。
一本百万もするスピーカーは、それは良い音がするでしょう。
しかし固定化された嗜好を高い値段で押し付けられているとすればある意味で悲劇である。

魅力を感じた重低音、音楽の全体を包み込む低音の心地よさ、
極端にイメージを変えない程度に絞り設定し直した。
以前のワクワク感、夢のある魅力的な音になってきたように思う。
このワクワク感や魅力がある音を感じるうちはスピーカーは変える必要はないと思う。