golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

ライヒ「18 人の音楽家のための音楽」アンサンブル・モデルン

2009-05-31 20:09:28 | Weblog
もしかしたら前にも書いたかもしれませんが、梅雨って結構好きな季節です。

雨、それも強い雨は濡れたり傘を差したりが不便だけれど、小雨程度ならOK。

雨が降らず、鈍よりした曇りの日なんて最高ですね。心が落ち着きます。

何故、鈍よりした曇りの日が好きなのだろう?、と自分なりに分析してみると、子供の頃のある1日にそのルーツがあるようです。

幼稚園に入る前でしたでしょうか、今にも降り出しそうな鈍より曇った日でした。

友達と三輪車で遠出を致しました。

振り返って考えれば、大人の足でたいした距離でもありません。

しかし、たぶんそれが「初めてのお使い」ならぬ「初めての冒険」だったのでしょう。未知の遠くへ行くワクワク感を朧気に記憶しております。

季節がいつだったのかは全く記憶が無いのですが、あの鈍より空の記憶が、梅雨に対する好印象に結び付いているのだと思います。

あの日がもし雲一つ無い澄み切った空だったら、秋が好きになっていたのでしょうね。

アンサンブル・モデルン(RCA盤)

ミニマル音楽の始祖、スティーヴ・ライヒ(1936~)の最高傑作との呼び声も高い作品。不覚にも未聴でありました。

sachikoさんや木曽さんのサイトを拝見すると素晴らしい音楽のようで、これは何としても聴いてみなければ。

そうしたところ、先日、銀座山野楽器で1,260円(税込)の格安で発見。感激。

このお店、最近特にお気に入り。古楽、現代音楽、NAXOS、BRILLIANT CLASSICSのコーナーが充実しているのみならず、他のコーナーも意外にマイナーな物があったり、単にPOSデータに基づく売れ筋に特化しているというのではなく、本当に良い物を提供しようという老舗の矜持を感じる。

接客も非常に丁寧だし、日本一地価の高いエリアにありながら、このようにお買得価格の商品も多い。商売の原点を見る思いが致します。

さて、「18人の音楽家のための音楽」、期待通りのいつものライヒのミニマルが聴けます。

曲の出だしは、以前当ブログでも取り上げた「六重奏曲」などの様な心地良さ。

今日の梅雨空に静かに聴くに相応しい音楽。

繰り返されるパーカッションのリズムが静かな雨音の様でもあります。

しかし、「六重奏曲」とは違い、意外に熱い魂も感じます。

ところで、楽器編成はと言うと…。

クラリネット(バスクラリネット)×2、ピアノ×6、パーカッション×7、ヴァイオリン×1、チェロ×1、ソプラノ×3、アルト×1の名前がライナーノーツにあります。

合計すると21人。あれっ、18人じゃないぞ?と思いますが、楽章による交替の為でしょうか。

14の楽章から成る1時間ほどの音楽で、ミニマル故の繰り返しが続きますが、楽章毎に楽器編成の微妙な違いもあり、飽きずに聴くことが出来ます。

そして、いつの間にか別世界へトリップ。

ミニマル未体験の方には、是非こういう曲で、未知の世界への冒険を味わってみて頂きたいですね。

不思議かつ心地良い小宇宙がそこに存在していますから。

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バックス「交響曲第1 番」ロイド=ジョーンズ

2009-05-30 22:41:38 | Weblog
今日も長時間昼寝をしてしまいました。

中本の激辛ラーメンなど食べた夜は、胃腸が喜びで興奮してしまうようで、どうも寝が浅くなる感じです。

食べている時は、「うぉ~~、辛れぇ~!」という歓喜を感じるのは、せいぜい10分位でしょうか。(もっとも、最近は最強の辛さの「冷やし味噌ラーメン」も激辛に感じ無くなって来た私ですが…)

ところが、喉頭を通過した大量の唐辛子はほぼ一晩中、胃や腸に留まる訳ですね。

こりゃ、胃も腸も興奮しますわな。「うっひゃ~~かれえ、かれえ」、「あぢぃ、あぢぃ」、「ひぉ~、もっともっと、いじめていじめて…」。

胃腸の苦痛のような快感の叫びが一晩中聞こえるのです。

これはやはり寝不足になりますよね。

こんなことも原因して、朝起きて飯食ってまた寝て、昼飯食ってまた寝て、というフォアグラ育成プログラムに則ったよくある休日を今日もまた過ごしてしまいました。

従って今日も、休日に期待されるオペラなどの組物はまたしても聴けず。

買い物途上の車で聴き、今また再聴しているこの曲を取り上げましょう。

昨日の交響詩とのカップリング曲です。

デーヴィッド・ロイド=ジョーンズ指揮ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団(NAXOS盤)

昨日の2つの交響詩とは全くと言っても良いほど肌合が異なります。

優しさ、楽しさは影を潜め、厳しい音楽が冒頭から展開します。

3楽章で30分ちょっとの曲。

イギリス音楽というよりも北欧物のようです。

冒頭の金管の咆哮や太鼓を聴いていたら、ふとスウェーデンのアラン・ペッタション(1911~1980)を想起してしまいました。

以前当ブログでも取り上げたことのある、私が知り得る限りで最も暗い、悲痛な音楽を書き続けた作曲家です。

勿論、バックスはペッタションの様に悲痛では無く、「スーパー・ウルトラ・ライト級」といった程度ですから、恐れる必要はございません。

厳しい音楽のみでなく、時折、イギリス音楽らしい静かで美しいフレーズも交ざります。一切光明の見えない様なペッタションとはこの点も明確に違います。

中本のメニューで例えると、最辛の「冷やし味噌ラーメン」や「北極」に更に唐辛子を100g位入れたのがペッタションとすれば、バックスは初心者向きの「蒙古タンメン」に甘いお菓子も一つ付けちゃいました、といったところでしょうか。(よう分からん喩えじゃ!)

厳しい楽想、優しい楽想、神秘的楽想(第2楽章に聴けます)、快活な楽想(第3楽章に聴けます)…とちょっと捉えどころの無い音楽の様にも感じますが、聴き込めばそこが魅力になり、クセになりそうな予感が。

室内楽なども良い曲があるようなので、聴いてみたいですね。

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バックス「交響詩《妖精の丘にて》、《ファンドの園》」ロイド=ジョーンズ

2009-05-29 21:48:21 | Weblog
昨日は大ショック!でありました。

同僚と打合せしている時、ふとしたことからプロ野球交流戦ソフトバンクvs巨人に行こう、ということで合意。(お前ら一体何の打合せしてるんだと怒られそう)

彼は巨人ファン、私は南海以来の筋金入りの熱狂的なソフトバンクファン。

定時に会社を退けると、速攻東京ドームへ。

中だと酒もつまみも高いので、コンビニで缶ビール、日本酒紙パック、つまみを仕入れる。

ドームには缶やペットボトルは持ち込めない為、中で買うしか無いんだと思い込んでいたのですが、同僚はよくドームでの試合を見に行くそうでその辺りのノウハウ高いんです。

テロ等警戒の持ち物検査を受付でされると、缶等持っている人には赤いポリ袋が渡され、それを合図にして中の係員が紙コップに注ぎ変えてくれるんですね。

係員はビール注ぐ練習とかもしているのかな?と思いながらその光景を眺めておりました。

私の担当係員は、練習が十分で無かったらしく泡が溢れ掛けちゃいました。慌ててカップに口を着けてこぼれるのを防止する。

って、勿論係員がじゃないすよ、私がですよ。(笑)

係員が口を着けてカップを、はい、と渡されるなんていうのは映画やドラマや漫才ではありそうなシーンですけど、現実にはなかなか起こらないですね。

さて、球場内に入ると既に3回の表ホークスの攻撃中。0-2で負けておりました。

まだ序盤なのですが、なんか嫌な予感しましたねえ。

回の進行と共に徐々に加点され、そのストレス故か酒もつまみもどんどん進みます。そして追加購入。

ちなみに勝っている時もどんどん嬉しくって、どんどん呑んで食っちゃいますね。(勝ってても負けてても同じかよ)

結局、2-8で大敗。いいとこ無し。

試合後は、同僚がボトル入れている安い店が近くにあるってことで、祝杯の同僚と自棄酒の私でガンガン呑む。

せっかく、6連勝で調子が上向いて来たと思った福岡ソフトバンクホークスですが、不甲斐無い大敗でこりゃちょっと喝を入れなあかん。

ということで、本日蒙古タンメン中本へ行き、いつもの冷やし味噌ラーメンを。(お前に喝入れてどうするんだよ)

デーヴィッド・ロイド=ジョーンズ指揮ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団(NAXOS盤)

今夏、克服予定(笑)のちょっと苦手なイギリス音楽。

その中で気になっている作曲家の一人、アーノルド・バックス(1883~1953)。

数日前にCDを初めて調達し、聴きやすいと言われる交響詩から聴いております。(このCDは交響曲第1番とのカップリング)

ディーリアスとも一脈通ずる抒情性に通俗性、そして幻想性が加わった音楽。

ドビュッシーやラベルにも似ていますが、もう少しサラリとしていて温湿度の低い感じが如何にもイギリス音楽。

それぞれ、15~6分のこの2曲を繰り返し聴いていますが、なかなか良いです。イギリス音楽克服の第一歩が確実に踏み出せた感じです。

交響曲はちょっと晦渋なところがあると読んだ記憶がありますが、第1番の冒頭をちょっと聴いた感じだと、その取っ付きにくさもまたクセになりそう。

色々聴いてみたい作曲家です。

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ゼレンカ「ヒポコンドリア、協奏曲、シンフォニア」ゴルツ、フライブルク・バロック・オーケストラ

2009-05-27 22:54:24 | Weblog
たまに、どうしようかなと思うのは、アフリシエイトでしたっけ舌を噛みそうなやつ(笑)、ブログに広告掲載したらどうかなあ?ということ。

別にそれで儲かるとは思っていませんが、何枚かでもCD代に出来ればラッキーかなと思います。

携帯入力で、テキスト中心のgooブログだと制約多そうだし難しいかなとも考え、めんどくさいので特に調べてもおりませんが、今度研究してみようかな。

不況でもありますし。

ゴッドフリート・フォン・ゴルツ(ヴァイオリン、指揮)、フライブルク・バロック・オーケストラ(Deutsche Harmonia Mundi盤)

DHM50枚BOXから、一昨日取り上げたピゼンデルとカップリングの作品です。

1.ヒポコンドリア イ長調ZWV187
2.協奏曲ト短調ZWV186
3.シンフォニア イ短調ZWV189
の3曲が収録されています。

ボヘミア生まれでドレスデンで没したヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679~1745)は、「ボヘミアのバッハ」と言われる作曲家。

LP持っていたかなあ?CDではこのディスクが初めての入手ですが、決してそのあだ名が誇張でも虚飾でもないと実感致しました。

この3曲に聴く限り、情熱的で、温かみと言うよりむしろ熱を帯びた音楽が何とも魅力的。

独特の「クセ」のある個性がはまると本当にクセになりそう。(はまり掛けています)

素晴らしいを通り越して凄い作曲家かも!

第2次大戦で大半の作品が失われたと言うのが何とも悔しい。もし残っていたら、バッハやヘンデルなどと並ぶ名声を獲得していたのではないかとさえ想像してしまいます。

「ヒポコンドリア」(hipocondrie)は、心気症(hypocondrie)の意味でしょうか?

はて、心気症というのは何?不安感が続くといった病気らしいです。

緩急緩の3つの部分から成る8分弱の1楽章の曲。

題名(心気症?)と関係するのでしょうか、開始部のアクセントの利いた、ちょっとダサい位の附点リズムが印象的で耳に残ります。

速い部分に移っても、先ほどとは違った附点音型が音楽に活力を与えています。

「協奏曲」は、急緩急の3楽章。ダイナミズム溢れる音楽。強烈なアクセントと音量の変化。「歪んだ真珠」というバロックという言葉に相応しい音楽。

第2楽章、オーボエやヴァイオリンの織り成す安らぎの世界は、バッハのカンタータをも思わせますが、ここにも強烈なアクセントも入ってくるところが、ゼレンカのゼレンカたる所以でしょうか。(演奏にも拠ることは勿論ですが)

第3楽章もビートの利いた音楽。

そして、5楽章から成る「シンフォニア」が圧巻!

第1楽章のパトスを是非聴いて欲しい、モーツァルト40番のシンフォニー第1楽章に火を点けた様な音楽。これは凄いです!熱狂。

対照的な第2楽章の安寧。これもバッハのカンタータの世界。しかし、ファゴットの細かな動きなどなかなか個性的。

第3楽章のガヴォットは活力に満ち、かつ楽しい音楽。テレマンの様なユーモアもあります。

第4楽章は深遠な美しさを湛えたアリア。しかし、ここでもそれに留まらず、アレグロになると個性的なリズムの世界が戻って参ります。

第5楽章メヌエットは優美さと情熱の2つの要素の融合。

「バロックはロックにも通ずる」(golf130)

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R.シュトラウス「歌劇《ナクソス島のアリアドネ》」シノーポリ

2009-05-26 22:33:28 | Weblog
今日は、午前中京都、午後大阪に行って参りました。

マスク装着率は、京都8.7%、大阪10.2%って感じでしょうか。

ちなみに東京は0.4%。

数字は、いずれもゴルフインフル調査研究所による、雰囲気からの推定算出値。

マスクの予防効果がいかほどの物か判かりませんが、掛けていない人の方がずっと多い現状を鑑みると、やはり喉の消毒が重要になって来るのではないでしょうか。

帰宅後にうがい薬を使用するのは勿論のこと、帰宅途上でも喉を消毒することが肝要と痛感致しました。

デボラ・ヴォイト、ナタリー・デッセイ(ソプラノ)、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(メゾソプラノ)、ベン・ヘップナー、アルベルト・ドーハン(テノール)、ジュセッペ・シノーポリ指揮シュターツカペレ・ドレスデン、ドレスデン国立歌劇場合唱団(BRILLIANT CLASSICS盤)

わあい\(^O^)/出張だあ、オペラが聴ける!

ということで今日はこの曲。

普段なかなか組物を聴くまとまった時間が取れない訳です。

先日購入して未聴だったCD、ドイツグラモフォンからBRILLIANT CLASSICSがライセンス供給を受けたお徳盤で2枚組税込990円でした。

R.シュトラウスのオペラ初心者の私は、この曲を聴くのも実は初めて。ナクソスレーベルには大変お世話になっているのですが。(笑)

今朝、出張の往路一聴致しました。もっともCD2枚目は爆睡していたので、どこまでちゃんと耳に入って来たか怪しいところも大ですが。

ということで復路再聴していますが、インフルエンザ対策の為、仕方なく、万止むを得ず、意に沿わないながらも、喉をアルコール消毒しながら新幹線に乗車しているので、また2枚目辺りで睡魔に襲われてしまう可能性も排除出来ませんが。

しかし勿論、それは私に責がある訳ではなく、私に新幹線乗車中継続的なアルコール消毒を強いている新型インフルエンザの流行に原因があることを賢明な読者の皆様はご理解頂いていることと存じます。

何と柔らかい素敵な響き!冒頭の第一印象。

グラモフォンが何故この音源を廃盤にし、ナクソスにライセンス供与したのか理解し難い素晴らしさ。

まあ、お蔭で廉価で楽しめているので感謝感謝でありますが。

シュターツカペレ・ドレスデンって名門オケだけれど、もっと重厚な響きという誤解を持っていましたが、何というしなやかな美しさ!

シノーポリの特質とオケ、曲調がフィットしたものか。

豪華歌手陣の美声も相まって優美な音楽が耳に届きます。

しかし、5時過ぎ起きによる寝不足とインフルエンザ対策の為のアルコール消毒の為、帰路は1枚目を聴き終わった辺りで爆睡。

現在、新幹線から在来線に乗り換え2枚目を再聴中。

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ピゼンデル「協奏曲、ソナタ」ゴルツ、フライブルク・バロック・オーケストラ

2009-05-25 22:29:00 | Weblog
今日は時間が無いので前半は省略。(笑)

明日は、早朝起きで京都、大阪出張です。残念ながら日帰り。

マスク装着率を実地に見て来ようと思います。

ゴッドフリート・フォン・ゴルツ(ヴァイオリン、指揮)、フライブルク・バロック・オーケストラ(Deutsche Harmonia Mundi盤)

久しぶりにまだ未聴盤が半分ほど残るDHM50枚BOXから聴こうかと、50枚目のCDを取り出しました。

確かゼレンカだったはず。見るとやはりそうです。

ところが、ゼレンカと共に気になる名前がもう一人。このピゼンデルです。

先日聴いていたヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲が「ヴァイオリンの名手ピゼンデルの為に書かれた」とのことで、名前のみ記憶しておりました。

思わぬところで意外な名前に遭遇。

ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル(1687~1755)は、ドイツのヴァイオリンの名手にして作曲家。

Wikipediaに拠れば、ヴィヴァルディ以外にも、アルビノーニやテレマンなどからヴァイオリン協奏曲を献呈されているとのこと。ヴァイオリンの名手として当時かなり有名だったんでしょうね。

このCDには、「ヴァイオリン、2つのオーボエ、2つのホルン、弦楽合奏と通奏低音の為の協奏曲」と「2つのオーボエ、弦楽合奏と通奏低音の為のソナタ」の2曲が収録されています。

協奏曲は技巧的なヴァイオリンが活躍するなかなかに爽快な曲。第1楽章、オーケストラの前奏に引き続いてカデンツァがあってなかなか新鮮。

ピゼンデルのテクニックの優秀さを彷彿させる活きの良さ。しかし、決して表面的な技巧のみに走る感は無く、コレルリの端正さにも一脈通ずる様な充実した作品。

ソナタは2楽章合わせて3分半ほどの短い曲ですが、オーボエと弦楽が哀愁ある響きを奏でるアルビノーニにも通じる音楽。

ほんと、バロックは素晴らしい作曲家がいくらもいますね。

ちなみに、CDで一緒のゼレンカは親友だったそうです。

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ブリテン「イリュミナシオン」ヒル、ヒコックス

2009-05-24 22:01:12 | Weblog
ことねっちさんに「蟻」のコメントを頂戴しましたが、「鳩」は当面の問題だけど蟻は関係ねえやと思っていました。

ところが、昼寝していたら「蟻」の件の電話で起こされました。

「蟻」もなかなかめんどくさいです。(笑)

金曜日に実家から電話があり、白アリ予防工事を業者に依頼するのだが70歳以上だと親族の確認文書が必要とのこと。昨今、なんちゃら詐欺とか多いじゃないですか、その防止でそういうことになったらしい。

書類を送って貰い、サインして返送することに。

昨日、確かに速達で書類届いていました。

まあ、後で書けばいいやと封も切らずにいたら、今日父親から電話。返送が無いと工事の日程も決められないそうである。

自宅のFAXが壊れているので、ちぇっ、めんどくせえな!と思いながらもコンビニに行きFAXし、原本を郵送致しました。

蟻のお蔭で、昼寝を中断された日曜日でありました。

まあ、その後たっぷり寝ましたが。(笑)

マーティン・ヒル(テノール)、フランク・ロイド(ホルン)、リチャード・ヒコックス指揮シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア(Virgin CLASSICS盤)

以前に、同じブリテンの「セレナーデ」の記事で触れたことがありますが、遥か昔、初めて聴いた外来演奏家(イギリス室内管弦楽団)のコンサートでこの曲を知りました。

とても美しい曲、という印象でしたが、その後イギリス音楽とは疎遠になってしまい、2年ほど前だったでしょうか、このCDを購入したのが久々の再会(再聴)。

フランスの詩人アルチュール・ランボーの詩にテノール、ホルン、弦楽合奏による曲が付けられています。

すみません、詩の内容は全く分からないので、勝手に想像してください。(笑)(いい加減な奴!)

1.ファンファーレ
2.都市
3.断章
4.古代彫像
5.王位
6.海の絵
7.間奏曲
8.美しい存在
9.客寄せ道化
10.出発

弦のファンファーレ、何と涼やかなファンファーレなのでしょう。そしてテノールの朗々とした歌、これもファンファーレなのだろうか。

「都市」は弦の細かいパッセージとテノールの柔らかな絡みが生理的快感を呼び起こす。人々が往来する都市の喧騒が目に浮かびます。

「断章」、神秘的な静けさ。約1分と短いが何という不思議な存在感のある曲。

「古代彫像」は揺りかごに揺られる様な心地よさ。弦の柔らかな響きをハンモックにしてテノールが甘い声で歌います。

「王位」、威厳に満ちた、しかし親しみ易い弦に導かれテノールが歌います。堂々として明るいかと思うと、ふと寂し気な表情もありこれがまた魅力的。

「海の絵」、約1分と短い曲ですが、波の打ち寄せる様な表現が、同じ島国に住む日本人にも親しみ易いですね。

「間奏曲」、弦の国イギリスを彷彿させる哀しく寂しげな弦の歌。独奏ヴァイオリンとテノールの静かな交感。

「美しい存在」、テノールの語る様な静かな歌に弦がちょっといたずらっ子の様に絡んで来るのが愛らしい。

「客寄せ道化」、弦の諧謔的なおどけた動きに載ってテノールが動きのある歌を歌います。

「出発」、全曲を締め括るのは静かな旅立ちの歌。絶え入る様に曲を閉じます。

同じオーケストラ伴奏歌曲でも、マーラーやR.シュトラウスなどとは肌合いが全く違います。オーケストラの響きは薄く涼やかだし、歌も声高になること無く淡々としている。

そこが、今までちょっと取っ付きにくかったり、物足りないと感じていた点ですが、静かに聴き入ってみると心優しく素敵な音楽。

なかなかイギリス音楽も良いですね~。

今年の夏の目標は、イギリス音楽の克服です。

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ジュリアーニ「ギター協奏曲第1 番」マッカーリ、アンサンブル・オットチェント

2009-05-23 22:41:22 | Weblog
ベランダが網だらけになりました。

カミサンが、2、3日前からベランダでポッポポッポ聞こえるというので、鼠先輩が営業にでも来ているのかと思ったら、また鳩が飛来しているそう。

以前にも、鳩が住み着きそうになったので、エアコンの室外機の周りにネット張ったり、カラス型の鳥避けを付けたり、ニンニクを吊したり(これはドラキュラ避けか)、色々防御策を施し一定の効果を挙げていると思っていたのですが。

また追加の網を張ったのですが、網を引掛けるものが限られているためベランダを覆い尽せている訳では無いため、果たして効果や如何に?

クラウディオ・マッカーリ(ギター)、アンサンブル・オットチェント(BRILLIANT CLASSICS盤)

ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」がギター協奏曲の始祖の様に思われていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。

いや、残念ながらむしろギターには関心の薄いクラシックファンの方が多いのが実情かもしれませんが…。

マウロ・ジュリアーニ(1781~1829)は、ベートーヴェンとも時代の重なるイタリア出身でウィーンでも活躍したギターのヴィルトオーゾ、作曲家。Wikipediaに拠れば、ベートーヴェンの交響曲第7番の初演にもチェリストとして参加したらしい。

昼間運転用に、久々取り出して聴いてみたら、意外に良いではないの。

初期ロマン派のシュポア(1784~1859)の様な、古典的なしっかりした様式感の中に仄かなロマンの香りが漂う。

第1楽章、行進曲風の明るく爽やかな主題がちょっとハイドンやボッケリーニにも通じる雰囲気。技巧的なギターの活躍が心地よい。

第2楽章、悲哀に満ちた開始部、単なるギタリストに留まらない作曲家としての技量の確かさを感じます。ギターと弦楽器の親密な室内楽的やり取りが聴けます。

第3楽章、何とも愉快な弾む第1主題。ギターの技巧的なパッセージに弦や木管の絡みも美しい。

全曲の演奏時間約30分と規模もなかなか大きい。

素晴らしい名曲という訳では無いかもしれませんが、大切にしたい愛らしく愉しい音楽であります。

演奏は、ピリオド奏法の小規模オケは安心して聴けますが、ギターがちょっと弱いのがちょっと残念。独奏はかなり技巧的なので素晴らしいテクニシャンの演奏で聴きたいです。

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チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」ソロヴィエヴァ、ミンバエフ

2009-05-22 22:16:32 | Weblog
「男はワンパターンである」と、先日ちらっと立ち読みした本に書いてありました。

自分の食生活を考えると、つくづく、そうだよな~と思います。

ここの立ち食いソバ店では冷やしおろし蕎麦、こっちだとカレー丼、A立ち食いカレー店は○○カレー、B店は△△カレー、某ハンバーガーショップではフィレオフィッシュ、別の店ではチリバーガー、…といった具合。

ここの高級レストランでは、…そういうところには行きません。正確には、行けませんですね。(笑)

たまには、超高級レストランの食い放題とか行きたいです。(高級レストランに食い放題があるか~!)

基本的に食べ物の好き嫌いは全く無いのですが、一度「これは旨い」と思うと、他の物を頼んで外すのが恐いのでしょうね。「ああ~、やっぱりいつものにしときゃ良かった」と思うのが嫌なのですね。

今日も無性に食べたくなり、いつものやつ。(写真参照)中本でも基本的にいつもこれです。

オルガ・ソロヴィエヴァ(ピアノ)、ティムール・ミンバエフ指揮ロシア音楽院室内管弦楽団(NAXOS盤)

ここのところ、ややマイナーな曲を取り上げている所為かランキング低迷中。

ここは一発失地回復ということで、今日はチャイコフスキーの名曲をドーンと投入だあ~!

第1楽章、開始部の非常に印象的なピアノ独奏、やっぱり名曲だなあ~。ちょっとミニマルぽくもありますね。オーケストラも加わって盛り上がって行きますねえ。いいぞいいぞ、この執拗な感じ。

第2楽章、先ほどとはうって変わって静かな世界。低弦の先導で登場するピアノのつま弾きにホッとさせられます。途中盛り上がりを見せますが、安らぎを乱されることはありません。

第3楽章、力強く土の香りも漂うロシアの大地を思わせる音楽。ピアノの速いパッセージが快感を呼び起こします。

第4楽章、これでもかこれでもか、と追い討ちを掛ける感じが良いですね。ピアノも暴力的だったり、ヤケクソな感じだったり。結構好きです、こういうの。

第5楽章、ピアノの異常にアクセントの強い、切れ切れの跳躍する歌で開始されます。ジャズの影響を感じさせる独特のリズム。意外にも、消え入る様に終わります。

何か変だぞ、と思われたかと存じますが、有名なピョートル・チャイコフスキーとは血縁関係の無い、ボリス・チャイコフスキー(1925~1996)の曲であります。

ピアノ協奏曲は1曲だけですが、本記事のタイトルでは特別に、第1番とさせて頂きました。

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