golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

バッハ「カンタータ第4番、第131番」ガーディナー

2009-11-30 22:30:45 | Weblog
今日は会社帰りに隣町までぶらぶら歩いてみました。

隣町といっても、東京のど真ん中の大ビジネス街。

伝統ある企業のビルや、縁の薄い高級な老舗(笑)店舗などが軒を連ね、楽しい1時間ほどの散歩でありました。

しかし、クリスマスのイリュミネーションはどこも綺麗なのに街にあまり活気が感じられないのはやはり不況の影響でしょうね。

バブルの頃など、もう忘年会が至るところで始まっていたんじゃなかったかな?

週末や年末になると、郊外の小さな駅でもタクシー1時間待ちなど普通だった頃が懐かしいです。

異常と言えば異常な時代でしたが…。

ウィリアム・ケンドール(テノール)、スティーヴン・ヴァーコー(バス)、ソフィア・マッケンナ(オーボエ)、ジョン・エリオット・ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、モンテヴェルディ合唱団(WARNER CLASSICS盤)

今日もバッハのカンタータ行っちゃいます!(笑)

・「キリストは死の縄目につながれたり」(BWV4)
・「深き淵より、主よ、われ汝に呼ばわる」(BWV131)

若い頃(今でも気持ちだけは若いつもりですが)、会社から疲れて帰って来ると、毎日の様にバッハ、それもカンタータをよく聴いておりました。

ホッとするし、元気付けられるし、私にとっては精神安定剤の様なものでした。

甘美なメロディも多く、明るく前向きな曲調の作品が多い事もその大きな要因でしょう。

そんなカンタータ群の中で、傑作の一つに挙げられる第4番は例外的にちょっと馴染めない曲でありました。

ほの暗い曲調で、バッハのカンタータによくある、甘い旋律やウキウキする活気ある音楽がそこには見当たりません。

その曲を久しぶりに聴き直してみようと思ったのは、昨日の198番を聴いた為です。

昨日書いた通り、198番は受難曲の味わい。時間が無い時でもマタイを聴くのと類似の感動がもたらされる。

これはもしや4番も同様の種類の曲なのでは!

タイトルをご覧頂くとお分かりの通り、キリストの受難を思わせるものですから。

大変期待して再聴致しました。

結果、マタイの雰囲気とは違いますが、静かに心に染み入る素晴らしい曲!やはり、傑作の一つに挙げられるだけの事はあると思いました。

今日は時間が無いので、曲の詳細までは書けませんが、例えば雪の津々と降り積もる中、静かに聴いたらどんなにか感動的だろうという感じです。

第2曲の合唱が段々に盛り上がって行き、ハレルヤハレルヤ…と細かい音譜で感動の高みに達したり、第3曲のヴィオラ・ダ・ガンバの揺れる音型に載って合唱が静かに歌ったり、バッハの表現力の豊かさが随所に見られる滋味溢れる作品ですから。

一方、131番の方は静かで敬虔な曲調ながら、オーボエのオブリガートも活躍する、よりバッハのカンタータらしい親しみ易い曲です。

ガーディナー指揮の演奏は、穏健派でちょっと薄味な気もしますが、これらの曲の静かな美しさは十分に表現されている様に思います。

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12/5(土)合同クラヲタ大忘年会

2009-11-30 11:22:33 | Weblog
この度、「日々こもごも ~Humoreske~」のはるりんさんと「クラヲタの会」の計5ブログ共催で、「合同クラヲタ大忘年会(?)」(オフ会)を開催することとなりました。

【共催ブログ】
「日々こもごも ~Humoreske~」
http://kreisleriana16.blog73.fc2.com/?m

「さまよえるクラヲタ人」
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast?blog_id=171394&user_id=151893

「のんべのクラシック日記」
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/204169/177066

「minamina日記」
http://m.webry.info/at/minamina/index.htm;jsessionid=B6BAC096DAE0211F64AB01A648B5D5D5.1028bblog403?i=&p=&c=m

「golf130のクラシックお笑い原理主義」(当ブログ)

※携帯からアップの為、アドレス変で申し訳ありませんm(__)m。

【開催要項】
日時:12月5日(土)18:00~
場所:蒲田駅近くの店舗

※詳細は参加表明頂いた方にメールでお知らせ致します。

【お申込み、お問合せ】

①当記事にレスをお願い致します。
そして、
②下記にメールをお願い致します。



※クラヲタの方もそうでない方も、是非お気軽にご参加お願い致します。

※なお、予約の都合上、お申込締切を11/30(月)とさせて頂きます。

バッハ「カンタータ第78番《わが魂なるイエスよ》、第198番《侯妃よ、願わくばなお一条の光を》」...

2009-11-29 21:55:11 | Weblog
いつもの日曜日の様にゴルフスクールに行き、帰路歩いていると携帯に電話が掛かって来ました。

ところが、エコーが酷くて話づらく不快。

○○です。

あっ、どうも、こんにちは。

あっ、どうも、こんにちは。(ちょっと遅れて、少し小さくなった自分の声が聞こえる)

たまに経験する現象だけれども、今日は特に酷かったですね。

---

ちょっとこれ高過ぎるんじゃない。

じゃあ、ここは思い切って2割引きでどうでしょうか?

ちょっとこれ高過ぎるんじゃない~。

えっ、まだ高いって仰るんですか~?これじゃ、こっちは鼻血も出ませんよ。じゃあ、一体いくらだったら買って頂けるんですか?

あと、1割は引いて貰わないとね。

えっ、あと1割ですか~。分かりました、清水の舞台から飛び降りたつもりで…。

あと、1割は引いて貰わないとね~。

それはさすがに無理ですよ。代わりにスーパーメタボ解消薬をおまけさせて頂きますから。

もうちょい、おまけしてよ。

じゃあ、これが最後、ハイパービタミンCも付けちゃいます。

もうちょい、おまけしてよ。

お客さん、もういい加減勘弁して下さい!!


電話のエコーで、相当しつこい、嫌な奴になっちゃう可能性もありますね。

イングリート・シュミットヒューゼン(ソプラノ)、チャールズ・ブレット(カウンターテナー)、ハワード・クルック(テノール)、ペーター・コーイ(バス)、フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ(Harmonia Mundi France盤)

以前も書いていますが、バッハのカンタータは宝石箱だと思っております。

美しい旋律の宝庫ですし、声楽と器楽の織り成す色彩の数々。

その全てが大傑作ダイヤモンドという訳ではありませんが、ルビーやオパールなどそれぞれが個性的な光を放つ魅力的な作品群。

大好きなバッハ作品のジャンルの中で、作曲家を代表するものは何かと問われたら、迷わずカンタータを挙げますね。

素晴らしい作品がザクザクあることは勿論、バッハの日常を最も投影しているからでもあります。

急がしい日常の中で、短期間に作曲しなければならなかったことも多いようで、器楽曲や自身の他カンタータから一部を転用することもあり、とても「人間臭いバッハ」を垣間見ることが出来るのです。

こんな素晴らしい作品群であることは、遥か昔大学時代から気付いていたのですが、財政上の問題とついつい色々な曲を聴きたくなってしまい、LP時代を入れても200曲以上あるカンタータの内、ディスクを購入出来たものはまだ一部に過ぎません。

CDも安くなって来ているので、何とか全曲制覇せねば。手始めに一昨日BCJの10枚BOXを一つ購入しました。これも楽しみに聴いて参ります。

今日はヘレヴェッヘの演奏で2曲。

78番はコンパクトながらキリリと引き締まった作品で、教会カンタータの中でも傑作に挙げられる一つ。私にとっても昔から馴染みの作品です。

ドラマの開始を感じさせる素晴らしい盛り上がりを見せる冒頭合唱、バロックチェロの小刻みな伴奏に載って歌われるソプラノとカウンターテナーの生気に満ちた2重唱。宗教曲であることを忘れ、例えばモーツァルトの「コジ・ファン・トゥッティ」の中のアリアの一つでもあるかの様な錯覚さえ覚える蠱惑的なデュエットであります。

そして一転、テノールの劇的なレチタティーヴォ、美しいオブリガートフルートを帯同したテノールの高揚感あるアリア、緊迫感から安らぎに変化するバスのレチタティーヴォ、オーボエのオブリガートが大活躍するオーボエとバスの二重協奏曲かとさえ思うアリアを経て、終曲の確信に満ちたコラール。

全曲弛緩すること無く展開される傑作カンタータであります。

一方の198番、今まであまり真面目に聴いて来なかった曲ですが、これは凄い!

受難曲のテイストではないか。30分ちょっとの曲であるにも関わらず、マタイにも通じる深い内容の作品。

ただ聴き流すことも多かった音楽を、記事にするため多少はきちんと聴くようになったのもブログの効能。

この曲は実際、消失したマルコ受難曲にも転用されたとも伝えられているそう。

ザクセン選帝侯妃の追悼の為に書かれた曲で、内容的にはレクイエムとも言える作品。

厳密には教会行事の為のカンタータでは無いので、世俗カンタータに分類されることも多いようです。

まず、冒頭の合唱が凄い。魂をガツンとわしづかみされる気が致します。押しては返す波の様な曲調ですが、波がこちらに迫って来る時の迫力。静かな表現なだけに却って恐ろしいまでの迫力です。

そして、オーケストラが不安感を掻き立てるようなソプラノのレチタティーヴォとアリア。

警告音の様なフルートを伴うカウンターテナーのレチタティーヴォ。対照的に安寧に満ちたカウンターテナーのアリア。力強くリズムを刻むリュート伴奏も良いですね。

オーボエとファゴット伴奏によるテノールのレチタティーヴォを挟んで第1部を締め括る壮麗なコラール。
第2部は哀調を帯びたテノールのアリアで開始されます。フルート、オーボエ、リュートなどと弦楽器の伴奏が曲を盛りたてます。

バスの優しいレチタティーヴォを経て、終曲のコラール。マタイテイストがまた戻って来ます。

いや~、これは素晴らしい傑作カンタータですね。

マタイを聴きたいんだけどとても時間が取れない、といった時の代替にさえなりそうです。これは何とも素晴らしい曲を再発見致しました。

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シューマン「ヴァイオリン・ソナタ第2番」ブラッハー、カニーノ

2009-11-28 22:09:48 | Weblog
あっ、オレオレ。
オレ今度携帯番号変わったからさ。新しい教えとくね。090-XXXX-XXXXだから宜しく。

それだけ言って電話は切れた。

おいおい、遂にウチにも掛かって来ちまったよ。

バカな野郎だぜ、同業者の家に電話して来るなんて。

暫くするとまた電話が鳴った。

今さあ、警察に連れて来られちゃって…、あっ。

お電話代わりました、××警察署生活安全課の山田と申しますが、実はお宅の息子さんが問題を起こしましてねえ。

(警部早く電話代わって下さい、という声が受話器越しに聞こえる)

ちょっと弁護士の方に代わりますね。

息子さんの今回の事件を担当させて頂くことになりました弁護士の浅田です、宜しくお願い致します。実は息子さんが詐欺まがいの事をされて逮捕されたのですが、私が八方手を尽くしまして、示談ということで相手と話が着きました。ついては、示談金50万円を大至急振り込んで頂きたいのですが。

「息子役」にまた代わった。

オヤジ頼むよ、一生懸命働いて金返すからさあ。

また「弁護士役」に。

相手の方もお忙しい方で、この件で色々時間を取られたく無いご様子で決着を急がれています。大至急A銀行、普通口座×××××、□岡△男名義に50万円の入金をお願いします。

有無を言わせない口調だった。

はあ。

イイですね、A銀行、普通×××××、□岡△男で50万円ですからね。

電話が切れた。

おい、どうする?

どうする、ってお前、これ俺達と同じモロ振込詐欺じゃねえか。まさか金振込もうかっていう相談じゃねえよな。

当たり前だろ。いや、勿論そうじゃ無くて、逆に何とかあいつらを騙せないかなあ、と思って。

えっ、振込詐欺を騙して金を巻き上げようって言うのか?

そうだよ、こっちの方が上手だって事を見せてやろうじゃないか。

それは面白そうだけど、どうやるんだい?

え~となあ、まず…。(手口を説明する)

う~ん、ちょっとセコイけど、まあ騙せれば俺達のプライドも保てるってものか。

さっき聞いた携帯番号に電話を掛ける。

駅前の銀行まで振込に行きたいんだけど、手持ちのお金が無くてタクシーも乗れないですよ。コンビニで降ろそうかと思ったら、たまたま631円しか残額が無いんですよ。私クレジットカードも持っていないし。
勿論、別の銀行にお金は一杯ありますよ。でも、そっちの口座はキャッシュカード作っていないし。
だから、大至急今から言う口座にタクシー代5千円を振り込んで下さい。5千円だけでいいですよ。大至急ですよ。
そうしたら、コンビニでタクシー代降ろして、駅前の銀行からお金振り込みますから。50万にお借りした5千円を加えて50万5千円を振り込みます。
大至急5千円お願いしますよ。

洋一、お前5千円立替て置け。

えっ~、俺が立て替えるんすか?兄貴、大丈夫ですか、騙されてやしないですよね?

だって、50万5千円振り込むって言ってるんだろ。取り敢えず信じるしか無いじゃないか。それに釣りだって餌代が掛かるもんよ。

10分後、近くのコンビニで5千円を降ろしたもう一方の振込詐欺グループ。

まあ、収穫は少ないけど、酒とツマミでも買ってって、祝杯でも上げるか。

皆がほろ酔い加減になった頃、先ほどの振込詐欺グループから電話が掛かって来る。

弁護士の浅田ですが、まだ50万円が振り込まれていないようで…。騙された相手がお怒りで早く振り込みお願いします。

騙されたって、ところで何やったんですか?

振込詐欺の容疑です。

えっ、振込詐欺?あっ、こりゃ本当にうちの息子だ~。分かりました、すぐ50万円振込みます。

受話器を置くや否や、先ほどのコンビニATMに向け、一目散に走って行った。

オヤジ~!という息子の声を尻目に。


皆様も、飲んだ時も飲まない時も、怪しい電話にはくれぐれもご用心を。

コーリャ・ブラッハー(ヴァイオリン)、ブルーノ・カニーノ(ピアノ)(ARTE NOVA盤)

シューマンは決して苦手な作曲家では無いし、むしろ「交響的練習曲」や「クライスレリアーナ」は古今のピアノ曲の中でもとびきり好きな作品。交響曲だって好きですよ。気質的には結構好きな作曲家であります。

しかし、聴く機会が意外に少ない。

来週末の「合同クラヲタ大忘年会」(参加者募集中!、現在10名ほど参加予定)で、シューヲタのはるりんさんとお初にお目に掛かるというのに。

これは、ちょと予習して置かないといかんかな。

という事で取り出したCD。

シューマンの曲(と言ったって、ほとんど知らないのですがm(__)m)の中で珍しく、苦手意識のあった作品。

神経質で晦渋な感じで、どうも馴染めなかったのです。

聴き直してみると…、これは良いです!情熱と浪漫溢れる力作。

なんでこんな素晴らしい曲に馴染め無かったのだろう?、唯一持っているこのCDも今まで何回か聴いていたというのに。

つくづく、自分の審美眼が怪しいものだと思いました。(先日のカザルスのバッハのブランデンブルグもそうでしたし)

力漲り浪漫充溢の1、2楽章。そして3楽章の甘く優しい歌。ちょっとクセのある、何モノかに憑かれた様な4楽章がまた凄いです。

今日は、ロマン派ど真ん中の室内楽の傑作を再発見した一日でした。

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ラインベルガー「5つのトリオOp.189」リュプザム

2009-11-27 22:48:35 | Weblog
「思いやり予算」ってあるじゃないですか?

ここで内容の是非を論ずる積もりはありませんが、これって「うまずるい」ネーミングですよね。

うまずるい:うまい+ずるい。golf130による造語。「エロかわいい」と同様パターン。

初めてこの言葉を知った時、当然福祉関係の予算だと思いましたね。

「思いやり予算」と銘打たれていると、その削減!なんて事はやりづらい訳ですよ。そんなことをしたら「思いやりの無い政府」って思う人も沢山いるでしょうから。

ところがこれ、実は「在日米軍駐留経費負担」なんですよね。

これがもし仮に、「米軍援助予算」みたいな名前が付いていたとすると、戦争反対!という声が大きくなって大問題になっていたかもしれません。

Wikipediaに拠ると、1978年、在日米軍の日本人従業員の給与の一部を日本側が負担することについて、当時防衛庁長官だった金丸さんが「思いやりの立場で対処すべき」と答弁したことに由来するそうです。

それがマスコミ報道などにより、「思いやり予算」という名前で定着したのだと思いますが、裏には政府筋の「うまずるい」情報戦略があったんじゃないか、と思ってしまいますね。

非常にイメージの良い名前ですもの。

最近では「骨太の方針」なんていうのもありました。これもカッコイイ名前で、「うまずるい」ですね。

今日私は、飲みの誘いを振り切って、「からうまい」写真の食物を摂取して参りました。

2代目中本、8周年記念特別限定メニューとの事で、「トマト麻婆」を使った「定食」をいつもの冷やし味噌ラーメンに付けてみました。

「トマト麻婆」もまろやかでトマトの酸味も利いて、とても旨かったであります。

ヴォルフガング・リュプザム(オルガン)(NAXOS盤)

今朝、バッハのカンタータを聴いていて、今日はそれにしようと思ったのですが、時間が無くなってしまったので急遽変更。

先日も取り上げたロマン派のラインベルガー晩年の10数分の短くオルガン曲。

Andantino amabile、Moderato、Allegretto、Quasi adagio、Moderatoの5曲から成ります。

各2、3分の曲ですが、いずれもほんわか優しい癒し系で、「思いやりオルガン曲」という感じ。

ラインベルガーのオルガン曲シリーズを担当しているリュプザムの演奏、ちょっと緩い気もしていましたが、この曲など合っているかもしれません。

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モーツァルト「ファゴット協奏曲」オンニュ、グシュルバウアー

2009-11-26 21:45:11 | Weblog
今日は、定年をちょっと前に早期退職される方の送別会でした。

同じ職場の方ですが、直接一緒に仕事させて頂いたことも無く、また一緒の職場だった期間も短く、職場で言葉を交わしたり、たまに昼食をご一緒する位でした。

しかし、とても熱い方で、最後のご挨拶も仕事への取り組みなどについて、決して説教臭く無く、熱い思いの丈を述べられた素晴らしいものでした。

自分など会社を退職する時、こんな挨拶は絶対出来ないな。きっとバカ話の一つもして(それもうっかりすると、受けを狙ったものが滑って(笑))終わっちゃうんだろうなあ、などと考えながら聞いておりました。

ポール・オンニュ(ファゴット)、テオドール・グシュルバウアー指揮バンベルク交響楽団(ERATO盤)

傑作揃いのモーツァルトの作品の中で、特に何が大傑作かと言われれば、「魔笛」などいくつかのオペラ、後期のピアノ協奏曲、クラリネット協奏曲、グラン・パルティータ辺りを挙げたくなる私です。

しかし、愛すべき作品、大好きな曲ということになると、このファゴット協奏曲などはかなり上位に入って来ます。

若き日の幸福感に満ちたモーツァルトですね。

ユーモラスなファゴットの音色、第1、第3楽章の躍動、第2楽章の安寧、そして曲全体に満ちる幸せモード、全てが大好きであります。

以前も別の演奏を取り上げたことがありますが、今日は昔から名盤と定評のあるこの演奏で。

鈍重なイメージもあるファゴットを舌を巻くテクニックで吹きこなすオンニュ。

そして、やはり鈍重なイメージ?(失礼、そこがまた好きだったりもするのですが)の録音当時のバンベルク響。このオケからグシュルバウアーは何ともしなやかで優美な音楽を引き出しているのです。この演奏が名演と言われるのは、オンニュは勿論のこと、グシュルバウアーの手腕に負うところも大きいと思います。

素晴らしい演奏ですが、オンニュのファゴットの音がちょっと強いような印象が前にあって、それが微かに不満でしたが改めて聴いてみると、決してそんな事はありません。柔らかいフランスの管であります。何で強過ぎる音という妙な印象を持ってしまっていたのでしょうか?

この曲、以前聴いて是非とも欲しい演奏があるのですが廃盤?最近ショップで見掛けません。今度きちんと探してみましょう。

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シュッツ「シンフォニア・サクレ第2集」より、ウィルソン

2009-11-25 22:30:13 | Weblog
会社帰りある駅前で、30人位が固まって、街頭を行き交う人に「ご利用よろしくお願いします」と唱和し、頭を下げておりました。

忘年会シーズンに向け、何処かの居酒屋かな?それにしても随分な人数で、体育会系の声を張り上げているなあと見ましたら、何とJALの方々でありました。

操縦士の制服の方、客室乗務員の制服の方などが何度も声を張り上げて、頭を下げています。

そうだよな、JALも大変なんだよな、最近ニュースに疎い私はいつの間に天下のJALが大変な状況になってしまったのか解っておらず、その栄枯盛衰に複雑な思いを抱きつつ、その呼び込みを見ました。

因みに何処かのテレビ局がこの光景を取材していたので、「前を横切る通行人のおっさんA」として私も登場している可能性があります。

グンドゥーラ・アンデルス、モナ・スパケーレ(ソプラノ)、ハリー・ファン・デル・カンプ、バス・ラムゼラー(バス)、ヴィルフリード・ヨッヘンス、ニコ・ファン・デル・メール(テノール)、ローランド・ウィルソン(指揮、ツィンク)、ムジカ・フィアータ・ケルン、フリーデマン・インマー(バロック・トランペット)(Vivarte盤)

バロック・マスターワークス60枚BOXから。

バッハよりちょうど100年前に生まれたドイツの作曲家ハインリヒ・シュッツ(1585~1672)に対しては今まで非常にストイックな音楽というイメージがありました。

30年戦争時代の荒廃したドイツに生き、切り詰められた禁欲的な厳しい音楽という印象。

その為、ディスクに何となく手が伸びづらいのですが、しかし聴けば何とは無しの優しさに包まれるような音楽でありました。

しかし、これらの曲では厳しさは無く、優しさの充満するものになっています。

オリジナル楽器の伴奏を伴ったバロックの声楽曲、私にとって至福の世界。

声楽、器楽とも透明度高く柔らかな響きで、これは大満足の一枚でありました。

下記の13曲が収められています。

・わが魂は主を崇め
・主はわが力であり
・主よ、われ汝に感謝す
・手を打ち、主に向かいて・神の聖所で神をほめたたえよ
・われらの君主たちとすべての主権者に与えたまえ
・神よ、立ち上がれ
・ルビーのごとく
・主は私の光、私の救い
・主よ、あなたの天を傾け、降りてきて
・日の昇るところから
・われ神より離れじ
・正しき者たちよ、主において喜べ

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ヤナーチェック「シンフォニエッタ、タラス・ブーリバ」ノイマン

2009-11-24 23:47:28 | Weblog
ブログの効能について。

ブログを始めて1年9ヶ月ですが、始めて良かったと思うことが色々あります。

まず第一は、同好の方々と交流させて頂き、色々な曲や演奏などをお教え頂き、聴く音楽の幅が拡がったこと。

更には、オフ会でクラシックの話で盛り上がりながら楽しく呑めること。これ重要(笑)。

そして、意外にも仕事の面で役立っているかなと思うのは、文章書くのが少し速くなったかな、ということ。

書くことがあっても無くても無理矢理記事書いてしまおう、という超いい加減なブログなもので、いつも書くことが何も思い付かなくても、取り敢えず音楽聴いて携帯のキーを打ち始めます。

ですから、しょうもない記事ばかりですみませんm(__)m。

これが、仕事でも書類やメールを書くのが、多少なりとも速くなった(様な気がする(笑))ことに繋がっているように思います。

元来、仕事の書類など真面目な文面は超遅筆。

以前も、後輩にこう言われたことがあります。

「さっきから、一生懸命キーボード叩いていると思ったら、デリートキーとカーソルキーばっかりで、書類全然進んで無いじゃないですかあ!」

「じゃかあしい!言葉を色々吟味してるんじゃい」

本当は、なあ~んにも言葉が浮かんで来ていなかったんですね。

その内、睡魔も襲って来る(爆)、というのが以前の通常パターン。

ところが、ブログを始めてから段々に、「いいから、取り敢えず何でも書いちまえ!」と、ある意味居直りの気持ちも芽生え、結果文章を書くのが速くなったように思います。

速く書ける要因をもう一つ。

ブログ記事は、ほぼ完全に100%携帯入力。パソコンで書いた記事あったっけな?もしかしたら、だいぶ以前に1、2あったかも?というレベル。

これに対して、仕事の文章はパソコンのキーボード。

こりゃ、全然楽でございます。

ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(DENON盤)

ヤナーチェックは、以前「聴かず嫌い」だった作曲家。

所謂、国民楽派の作曲家は積極的には聴いて来なかった分野。

更に、ヤナーチェックも知らない癖に名前だけで何となく取っ付き悪そうと思いこんでいた作曲家。

「ヤナ」とか「チェック」とかで、変な先入観があったのでしょうか(失礼)。

CDも3年位前に買ったこれ一枚しか持っていないし、しかも聴き込んでもいなかったですね。

こういうディスクを再聴して、新たな発見が色々あったのもブログの効能ですね。

最近、村上春樹さんの「1Q84」(未読)で一躍人気曲に躍り出た「シンフォニエッタ」、アレグレット、アンダンテ、モデラート、アレグレット、アンダンテ・コン・モートの5楽章から成る曲。

軍楽隊の演奏の印象をもとに、チェコの体育協会から依頼された全国大会用のファンファーレというだけあって、管楽器が活躍し打楽器も勇壮なリズミカルな曲。

ちょっと東洋風の楽想故か、以前は一癖ある曲?の様にも思っていましたが、ブログ記事の為、何回か聴き返して耳馴染んで来ると、なかなかに爽快な音楽ですね。

もう一曲の「タラス・ブーリバ」は、ゴーゴリの「ミールゴロド」という小説の中のウクライナ地方のコサックの英雄「隊長ブーリバ」に題材をとっています。

アンドレイの死、オスタップの死、予言とタラス・ブーリバの死という「死」をタイトルにした3楽章。

さぞや暗い曲かと言うと、さにあらず。

抒情的な優しさの中にも近代的な新しさもあって、こちらもなかなか良いです。

輝かしく終わる終曲も気に入りました。

聴かず嫌いだったヤナーチェックもなかなかいけますね。

演奏は、特に「タラス・ブーリバ」で、最近気になっている指揮者ノイマンの繊細な美しい響きが際立っています。

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ワーグナー「楽劇《パルジファル》」ショルティ

2009-11-23 22:10:18 | Weblog
今日は久しぶりにワーグナー。

家でちょっと仕事をしなければならなかったので、資料作成しながらパルジファルを聴くことにしました。

しかしながら、つくづくワーグナーを通しで聴くことの難しさを痛感。

何だかんだでちょっとした中断が何回か入り、それでも何とか4枚目に差し掛かったところでカミサンから電話が。

駅まで車で迎えに行き、帰りに買い物などして、結局1時間以上の中断。

スポーツの試合の雨天中断だったら、身体が冷えきっちゃっていますね。

車の中では全く別の曲を聴いてましたし。クラシック原理主義者としては、全曲を勿論抜粋せずに通しで聴くのがあるべき姿。

まあ、CD2枚組の曲とかだと朝夕の通勤時に分けて聴くこともあるので、決して厳格な運用がされている訳でも無いのですが…。

また、オペラの「聴き方」についても、ふとこれで良いのだろうか?との疑問も。

前にも書いたことがあるのですが、実演も行ったことも無いし、DVDやテレビ中継も見ないし、ストーリーも知らず対訳を見ることも無く、いつも「絶対音楽」の如く聴いているのです。

このパルジファルは、3楽章の歌入りの長大な交響曲といった感じな訳ですな。

こんな歪な聴き方でも結構楽しめちゃっているのですが、きちんと筋が分かって映像もあって聴いたら、また違う楽しみもあるんだろうな?

やっぱり自分の聴き方は異端だろうな、せめて好きなオペラのいくつかは粗筋くらい把握しておかなきゃ駄目かな、と思いました。

ルネ・コロ(パルジファル)、クリスタ・ルートヴィヒ(クンドリー)、ハンス・ホッター(ティトゥレル)、ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(アンフォルタス)、ゴットロープ・フリック(グルネマンツ)、ゾルターン・ケレメン(クリングゾール)、ロバート・ティーア(第1の聖杯騎士)、ヘルベルト・ラクナー(第2の聖杯騎士)、ロートラウト・ハンスマン(第1の小姓)、マルガ・シムル(第2の小姓)、ハインツ・ツェドニック(第3の小姓)、エーヴァルト・アイヒベルガー(第4の小姓)、ルチア・ポップ、アリソン・ハーゲン、アン・ハウエルズ、キリ・テ・カナワ、ジリアン・ナイト、マルガリータ・リローヴァ(花の乙女たち)、ビルギット・フィニラ(アルト独唱)、ゲオルク・ショルティ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場合唱団、ウィーン少年合唱団(合唱指揮:ノベルト・ヴァラチュ)(DECCA盤)

昨日のマタイと同様に、「特定の宗教を超えた宗教性」と言うか、何か絶対的なものを感じさせる凄い音楽だと思っております。

CDは残念ながらこれしか持っていませんが、豪華キャストの名演ですね。

ショルティというとどうも「体育会系」イメージが付き纏うことが多く、トリスタンなど「違うだろ!」感が拭えないのですが、ここでの深遠さはとてもトリスタンでのショルティと同じ人とは思えないほどです。

他の演奏も色々欲しいのですが、長くてなかなか聴けない曲なのが辛いところです。

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バッハ「マタイ受難曲」グッテンベルク

2009-11-22 22:03:11 | Weblog
久しぶりにラーメンでも食いに行こうか。

教授珍しいですね。
たまには外で昼食にするのも良いですね。まだちょっと早いけど、かえって空いていて良いでしょう。

どこの店にします?近い所で良いですか。

任せるよ。

あれっ?シャッター閉まってますね。おかしいな~、休みかな?

ああ、まだちょっと早かったんですね。11時半からって書いてありました。

どうします?あと、2、3分ですが。はい、そうですね。もうすぐですから待ちますか。

ガラガラガラガラ…(シャッターが開く)

へい、らっしゃい!

教授、何されます?ラーメン大盛ですか、じゃあ僕もそうしょっと。

ラーメン大盛、2つお願いします。

悪いんだけど、入り口に券売機あるんで、そちらでお願いします。

(後ろを振り向き)ああ、これね。券売機入れたんだぁ。

トッピングはどうされます?特にいらない。じゃあ、僕も無しでいいや。

チケットここ置きます。

はい、ラーメン大盛2つね。

最近、難しい顔して研究室に籠もってばかりでしたから心配していたのですよ。

う~ん、研究がちょっと行き詰まっちゃっててね。

たまには、こうして気分転換に外食したら新しいアイデアも閃くかもしれませんよ。もっともこんな汚いラーメン屋じゃ気分転換にならないかもしれませんが。

寺島先生、汚いラーメン屋で悪かったですねぇ。ラーメン2つ、ここ置きますよ。

ありゃあ~、聞こえてたよ。さあ教授、冷めない内に食べましょうよ。ここ、店は汚いけど、ラーメンはなかなか旨いですからね。

そうだね、早速頂こうかね。

麺もコシがあるし、魚介ダシのスープもなかなかいけるでしょ?

うん、旨いね。

あれっ、教授どうされたんですか?箸が止まっちゃって。早く食べないと麺が伸びちゃいますよ。スープも冷めちゃいますし。

おお!そうだよ寺島君。良いことを言ってくれたよ!研究室に戻るからな。

教授はまだ半分以上残っているラーメンをそのままにして、飛ぶように店を出て行った。

行き詰まっていた研究のヒントを何か掴んだらしい。

寺島講師も残りの麺を急いで啜り、研究室に戻った。

寺島君、遂に新理論が完成出来るよ!

寺島講師が研究室に入るや否や、さっきまで無口だった教授が、突然饒舌に話始めた。

遂に念願の「統一理論」の完成だよ!

寺島達が研究している宇宙物理学の世界では、謎に満ちた広大な宇宙に関して様々な理論が提示されて来ているが、何れもそれを統一的に説明出来るものとはなっていない。

宇宙は約137億年前に、超高温高密度な火の玉の爆発から始まったという「ビッグバン理論」にしても、ビッグバン瞬間のことやそれ以前のことについては説明が付いていない。

膨張する宇宙が将来どうなるのかについても解らない。

膨張が、ある点から収縮に転じ、また最初の火の玉に戻るという説もあれば、膨張する一方だと主張する学者も多い。

光さえも吸い込んでしまうブラックホールは一体どうなっているのか?

ブラックホールとは逆に物質を放出するホワイトホールは存在するのか?

宇宙は謎に満ちているが、それらを統一的に説明出来る理論は現在無いのである。

そんな、物理学界永遠とも言うべき課題に挑む新理論を山本教授は構想したと言うのである。

おっと~、寺島は座っている椅子からずり落ちそうになった。

彼が思わず身を乗り出したのも無理はない。理論が認められればノーベル賞は勿論のこと、物理学界いや科学界で最も偉大な学者として山本の名前は永遠に残るであろう。

さっきラーメン屋に行った時、シャッターが閉まっていたよな。

はい、まだ開店前でしたから。

そして、定刻になったらシャッターが開いたよな、あれがビッグバンだ。

突然の事で、寺島には山本教授の言っている意味が理解出来なかった。

シャッターが開いたら何が見えた?

ガスコンロの火がまず目に入って来ましたね。

そうだ、あれが宇宙最初の火の玉だ。

店にはまだ誰も居なかったろ。

我々が最初の客でしたからね。

勿論、人類などまだ存在していない訳だな。

でも店長がいましたけど…。

あれは人じゃない、神だ。

あの髭面の汚いオッサンが神ですか?

そうだ、神だ。

宇宙の進化や構造は全てラーメンで説明出来るという「ラーメン構造理論」を今度の学界で発表するぞ!

なあ、寺島君。ラーメンを食べずにそのまま置いておくとどうなる?

汁を吸った麺が膨張して伸びますが…。

そうだ、それが宇宙の膨張を現している。

更にそのまま食べずに置いておいたらどうなる?

冷えきって、冷たくなっちゃいますが…。

そうだ、それが宇宙が将来冷えきって迎える終焉「コールドデス」だ。宇宙は全て「ラーメン」で説明が付くぞ!

いつもは冷静な山本教授だが、何物かが乗り移った様にその口調は熱を帯びていた。

ブラックホールは?

テーブルの目の前にあっただろ!

寺島は、質問した瞬間、しまったと思ったが遅かった。確かに目の前に「黒胡椒」の小ビンが置いてあった。

すみません教授、急用を思い出しました。

教授の返事を待たずに、彼は研究室を飛び出した。

寺島君、「別宇宙」もあるぞ、これは別のラーメン屋…。

教授の声が背中で聞こえたが振り返らなかった。

自宅に戻ると、先日から迷っていた他大学の教員の応募書類を書き始めた。

もう何の迷いも無かった。

クラース・アーカン・アーンシェ(テノール、福音史家)、クリストフ・ドブマイヤー(バス、ペドロ)、トーマス・ドブマイヤー(バス、ピラト)、ヤルド・ヴァン・ネス(アルト、偽証者Ⅰ)、クリスティーナ・シュナイダー(ソプラノ、女中Ⅰ)、ヘルマン・プライ(バリトン、イエス)、トーマス・ハンベルガー(バス、ユダ)、アルド・バルディン(テノール、偽証者Ⅱ)、マルティナ・コッペルシュテッター(アルト、女中Ⅱ)、マーガレット・マーシャル(ソプラノ、アリア&レチタティーヴォ)、ヤルド・ヴァン・ネス(アルト、アリア&レチタティーヴォ)、アルド・バルディン(テノール、アリア&レチタティーヴォ)、アントン・シャリンガー(バリトン、バス、アリア&レチタティーヴォ)、エーノホ・ツー・グッテンベルク指揮ミュンヘン・バッハ・コレギウム、コーアゲマインシャフト・ノイボイエルン、テルツ少年合唱団(合唱指導:ゲルハルト・シュミット=ガーデン)(BMG盤)

先日から、極私的に開始された「もっと日常的にマタイを聴こう!運動」。

メンゲルベルク、ダウス(抜粋)、マウエルスベルガー、クレオバリーに継ぐ第5弾であります。(メンゲルベルク盤の時にはこの運動はまだだったが、まあいい始まっていたことにしちまおう(笑))

先日図書館から借りて来たCDです。

グッテンベルクって誰?グーテンベルク(活版印刷の発明者)なら知ってるけど…。

初めて名前を知った人ですが、ドイツの実力派指揮者の様です。

1990年録音の現代楽器による演奏。

重厚でかつ非常に引き締まった表現で、マタイというよりヨハネを聴いている様な厳しさを感じます。

福音史家のアーンシェの若々しい誠実な感じの声も良いし、プライの暖かみを感じるイエスやマーシャルの清らかな歌もなかなか。

ちょっとくすんだ響きのオーケストラは、重厚でありながらもすっきりした演奏。

そして、劇的なアクセントの合唱が曲全体を引き締まったものに仕上げている。

バッハに対する敬愛と伝統を感じる、リヒターの延長線上にある演奏と言えるでしょうか。

マタイの隠れた名演でしょう。

ピリオド奏法による2003年の録音もあるようで、そちらも是非聴いてみたいですね。

それにしても、さり気なくこんな隠れた名盤もある近所の図書館の学芸員の方のセンス?には感心してしまいます。

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