golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

カッチーニ「麗しのアマリッリ」他、フィゲーラス

2009-03-31 22:38:42 | Weblog
食べて来ました~、「大沢食堂の極辛カレー」!

今日帰りに中本に寄りたかったのですが、結構ニンニク入ってるんですよね~。

明朝の期初の会議で、ニンニクぷんぷんも余りよろしく無いかなと自粛。

では、と行き先変更。

前に一回だけ行った激辛カレーで有名な「大沢食堂」。

極辛カレー850円。

普通に「ごくから」と読めば良かったかな?それとも「きわめから」とか変則的な読み方をさせるのだったかな?(どこかにそういう店があった記憶が…)

「カレーの一番辛いのお願いします」

「ごくからですか?」

(何だ、普通に読めばいいんだ)

「はい。ごくから」

「初めてですか?」

「いや、前に大辛(二番目に辛い)食べているから大丈夫です」

「辛さが全然違いますよ。一口カレー(といった様な名前)があるので、まずはそれで試された方が…」

引き留めに合う。

一瞬迷うも、

「いや大丈夫です。極辛お願いします」

写真は、ちょっと赤味が飛んでしまっているようですが、実際はもっと赤いカレーが運ばれて来る。

前回の大辛同様、味噌汁付で、レトロなアルミのお盆に載せられている。

一口食べるが、ムチャクチャな辛さでは無い。

1/3位までは順調にスプーンが進む。

1/3~半分位までがちょっと苦しかった。

しかし、半分を越えるとゴールが見えた。

汗ダラダラになり、禁断の水(激辛を食べる時は水を飲み過ぎるのは禁物。口中に辛さが広がってしまいます)を一杯だけ飲む。

カレー完食!

なお、味噌汁にも要注意。

途中、口直しで具を少しつまみましたが、熱い内に飲んだら口から火を吹きます!

カレーを食べ終わってから冷めたのを飲みましたが、それでも辛さが倍加しました。

カレーを食べる前に飲んでしまうのが、正しい「お作法」なんだろうと思います。

モンセラート・フィゲーラス(ソプラノ)、ジョルディ・サヴァール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ホプキンソン・スミス(リュート、バロック・ギター)、ロバート・クランシー(バロック・ギター、キタローネ)、クセニア・シンドラー(ハープ)、バーゼル・スコラ・カントゥルム(Deutsche Harmonia Mundi盤)

1.愛の神よ、何を待つのか?
2.愛の神よ、我去りゆかん
3.翼あれば
4.天にもかほどの光なし
5.気高き至福の光よ
6.我は見ん、我が太陽を
7.ひねもす涙して
8.いとど優しき溜息の
9.東の門より
10.麗しのアマリッリ
11.憐れみの心動かし
12.麗しき真紅のばらよ
13.この苦き涙よ
14.ああ、戻り来たれ
15.輝く麗しの瞳もて

今日もDHM50枚BOXの1枚。

昨日のヘンデルを聴いて、そうだ!カッチーニの同名曲も入っていたのではなかったかな?と引っ張り出して来ました。

アマリリ麗し、などとも訳されている、カッチーニの代表作です。

ジュリオ・カッチーニ(1550~1618)は、ルネサンスからバロック初期に活躍したイタリアの作曲家。

新しい音楽、新しい音楽の書法という2つの曲集・教則本からの15の歌曲が収録されています。

リュートやヴィオラ・ダ・ガンバなどのシンプルな伴奏による静かで美しい歌曲ですが、サヴァール、スミスという名前で既にこの演奏の素晴らしさが保証されています。

知らなかったのですが、ソプラノのフィゲーラスは、サヴァールの奥さんなのですね。

そう言えば、先日ショップで、サヴァール一家の演奏によるCDを見ましたね。

柔らかく素敵なソプラノです。空気感があると言うのでしょうか、すう~と出てきた美声が空中を漂い、それがまたいつの間にか空間に消えて行く。

古楽器の雅びな響きと相まって、えもいわれぬ幸せ空間が現出致します。

刺激的で無い、こういう静かな古楽も良いですね~。

特に今日の様な刺激物摂取後は(笑)。

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ヘンデル「カンタータ《うるわしきアマリッリ》」アージェンタ、チャンス、ゴルツ

2009-03-30 22:42:56 | Weblog
最近はどうか分かりませんが、少なくとも我々の頃(かなり昔ではありますがww)は、音楽教育がクラシック嫌いを作っていた気が致します。

妙に権威主義的で。

音楽室に掲げられている作曲家の肖像画、最初、歴代の校長かと思いましたよ(笑)。

皆、あんなしかめっ面してたらあかんよ~。

せっかく、素敵な楽しい音楽作っているんだから。

バッハもアデランス取れよ!

そのカツラの下はやはりスキンヘッド?

ヘンデルとか意外にリーゼントとかだったりして。

いつもお邪魔しているREIKOさんのサイト(http://m.webry.info/at/handel/)で「ヘンデルの応援動画」(http://www.youtube.com/watch?v=doJRIAi4DEM)を拝見しました。

これは傑作!必見であります。

「ヘンデル・マーチ」の愉快で軽快なリズムに載って、楽しい動画が展開します。

全体の構成もとても良く出来ていて、もしかしてREIKOさんプロでいらっしゃるのでしょうか?!

ぜひぜひ、ご覧になってください!

ナンシー・アージェンタ(ソプラノ)、マイケル・チャンス(カウンターテナー)、ゴットフリート・フォン・デル・ゴルツ(指揮)フライブルク・バロック・オーケストラ(Deutsche Harmonia Mundi盤)

DHM50枚BOX、ようやく半分近く聴けました。

毎回素晴らしい曲、演奏との出会いがあって楽しみなのですが、夏休みが半分過ぎてしまったような寂しさも感じております。

またバロックのこういうBOX出ないかな~。(バロック・マスターワークスの60枚BOXは、抜粋や現代楽器演奏もあったりで、どうも触手が伸びません)

さて、今日はヘンデル!

この素敵なカンタータ聴いていて、ヘンデルの音楽って「いきのび」かな、なんて思いました。

生き生き伸び伸びしています。

生気に満ちているが、いつも大らかさを忘れない。

この美しいカンタータの高度に技巧的なアリアなどでも、伸びやかでゆとりを感じますね。

20数分で、オラトリオやオペラのダイジェスト版的に手軽に楽しめる曲です。

演奏は、澄んだクセの無い小編成の古楽器オケに、ソプラノの柔らかな美声とカウンターテナーの透明な声が聴け、◎!!

ヘンデルは、今までもそうだし、これからも人類が存在する限り永遠に「いきのび」て行く作曲家であります。

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ベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」メニューイン、クレンペラー

2009-03-29 21:06:23 | Weblog
「人間工学的○んち」が欠けてるんじゃ無いか?
と思うことがしばしばあります。(○の中に入る文字は何でしょう?)

昨夜、ゴルフの帰り、途中駅まで車に載せて来て貰い、トイレ(大)も行きたかったので駅近くのファミレスで降ろして貰いました。

席に荷物を置いてトイレに向かうと先客が。

それは仕方が無いのですが、問題は「後客」がいたこと。

扉の中の現住者の後に、オッサンA、オッサンB(私)、子供の3人の待ち行列が出来ました。

幸い、現住者、オッサンAまで順調に用が済み、私の番が巡って参りました。

扉の中に入ったのは良いのですが、腰を降ろすと、外で後ろに並んでいた知らねえガキ(もとい、どちらの方か存じませねお坊っちゃま)が、「まだかなあ~、漏れちゃうよ~」という感じのデモンストレーションをなされていらっしゃいます。

私的には、結構なプレッシャーでしたね。

半分ほどで用事を済ませ、慌てて出ました。

その後、食事を済ませ、先ほど中断した用事を再開すべく、トイレに向かいました。

するとさっきのガキ(もとい、お坊っちゃま)の弟とおぼしきガキ(もとい、お坊っちゃま)が。

我慢出来ないほどでも無かったので断念して店を出ました。

ところが、アルコールを摂取していた為もあり、電車内で腹痛が。

仕方なく、途中下車して駅のトイレに。

ところがここのトイレ、ペーパーの位置が、かなり身体を捩じらないと取れない位置にあるんですね。

これじゃ腸捻転起こしちゃうよ、って感じ。

でもこれってここだけの話じゃ無くて、他の結構立派な建物などでもある話。

トイレなんか取り敢えず付けときゃ良いよ、って手抜きしたのでは無いかとさえ疑ってしまう使い勝手の悪いところがたくさんありますね。

妙に狭くて、ちょっと屈むと扉に頭がぶつかったり、トイレペーパーがわざと意地悪しているとしか思えない様な取りづらい位置にあったり、しかもやたら切れ易い粗悪な紙だったり。

カバンの置き場やコートを掛けるハンガーも無かったり。

ちゃあ~んと、使う人のことを考えて設計、施工してくれよ、と思うことがしばしばですね。

なお、冒頭の「人間工学的○んち」の○に入る文字は、「け」が正解で「人間工学的見地」でございます。

間違って違う文字を入れた方は良~く反省するように(笑)。

ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン)、オットー・クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(海賊盤)

例によりブックオフ250円の品。

クレンペラーの悠然としたスケールの大きな指揮が良いですね。

メニューインのヴァイオリンも含め、奇を衒わない正攻法の演奏。

ただヴァイオリンの音が今一つ美しく無い。

録音や盤のせい(LPからの盤起こしか?)も多少あるのかもしれないが、全体の音質はさほど悪くないので、そればかりとは思えない。

磨き抜いた美音で演奏して欲しい、とは思わないですが、昔から大好きな美しく名曲なので、もう少し美しいヴァイオリンの音で聴きたいです。またブックオフで正規盤を探してみましょうか。

それても、美しく無い話題を書いたので、音まで美しく感じられなくなっちゃったのかな?(笑)

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ジル「レクイエム」ヘルヴェッヘ

2009-03-28 20:31:04 | Weblog
今日は会社のゴルフコンペでした。

AM4時過ぎに起きましたのでとにかく眠いです。

結果は聞かないでください(笑)。

先週、極意を習得したはず?だったのですが…。

まあ、楽しく1日遊べたので良しとしましょう。

しかし、ホントこんなはずでは無かったです。

やはり、なかなかに奥が深いスポーツであります。(って、単にお前が下手なだけだろ!と言われると返す言葉ありませんが…)

まあ、また明日から練習に励みましょう。

A.M.ロッデ(ソプラノ)、J.ニルエ(アルト)、M.ヒル(テノール)、フィリップ・ヘルヴェッヘ指揮コレギウム・ヴォカーレ、ムジカ・アンティカ・ケルン(BRILLIANT CLASSICS盤)

ジャン・ジル(1668~1705)は、生没年の通り、夭折したフランスバロックの作曲家。

ARCHIVからのライセンス供与盤!先週末の調達品。

何て柔らかくて優しい音楽なのでしょう。

桜の季節に相応しい音楽です。

レクイエムという曲種は昔から大好きですが、フォーレとはまた違った魅力を湛えた作品ですね。

微笑みの様な温かみと明るさに満ちた音楽。

聴いているうちに「レクイエム」であることを忘れてしまいます。

でも、死者の立場から見ても、妙に嘆き悲しんだりされるよりも、静かに偲んで貰った方が嬉しいかも。

桜の美しさと儚さが相応しい!そんな音楽です。

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ヴィヴァルディ「チェロソナタ集」ビルスマ、鈴木

2009-03-27 23:00:20 | Weblog
もしかしたら、私、前世はヨーロッパの王侯貴族だったのかもしれません。

今は、庶民ど真ん中の冴えない日本のオヤジをやっておりますがね(笑)。

そうでも無きゃ説明付きませんよ、バロック音楽とのあまりの相性の良さが。

中世、ルネサンス、古典派、ロマン派、現代音楽等、どの時代の音楽も好きで聴きますが、凡そどんな作曲家のどんな曲を聴いてもそれなりに高い満足が得られるという意味でバロックが抜きん出ています。

きっとですね、毎日大きな館でお雇い音楽家の演奏を聴いていたに他なりません。

だからですね、楽器や奏法も当時のオリジナルなものじゃないと、どうも居心地が悪いのですよ。

王侯貴族だった証拠は他にもありますよ。

それは、「食い放題、飲み放題税込3,980円」みたいのに異常に反応してしまうことです。

王侯貴族の当時、私もいつも豪華な食事をたらふく食べていた訳ですよ。その前世での記憶が、食い放題、飲み放題に向かわせちゃうんですよね、きっと。

激辛食好きもそう。

海外から入って来た高価な香辛料を使っていた為、一般ピープルの口には入らなかったのですよ。激辛食は権威と富の象徴だったに違い無いのです。

他にも…。

アンナー・ビルスマ、鈴木秀美(チェロ)、ジャック・オッホ(チェンバロ)(Deutsche Harmonia Mundi盤)

またまたDHM50枚BOXから。

へ長調、イ短調、ホ短調、イ短調、ト短調、変ホ長調の6曲。

どの曲も親しみ易さとバロックチェロの古雅な響きが絶妙なバランス。

2曲目のイ短調の曲に特に惹かれました。第2楽章など、哀調とノリノリのリズム(快感!)と印象的なメロディで、映画などで使われたら人気出ますよ、きっと。

ビルスマと鈴木秀美の師弟コンビによる息のあった、技巧の冴えた素晴らしい演奏が聴けます。

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ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5 番《皇帝》」カサドシュ、カンテッリ

2009-03-26 12:42:33 | Weblog
「指輪が落ちていました」

今朝、自宅近くのバス停にビニールに入った指輪と張り紙がありました。

装飾品に関する知識も関心も皆無な私ですが、銀色のシンプルな物でちょっと見結婚指輪風。

つい先日、会社の若者が騒いでいました。

「やばいよ、結婚指輪なくしちゃたったらしい」

「実は俺も」

経験者がすぐ反応していました。ヘソクリで買い直したそうな。

私もずっと引き出しに入れっぱなしなので、無くなってはいないはずなのですが、たぶん。

それよりも、今朝カミサンが騒いでいた通帳が一冊見付からないという方が大問題。探さなきゃあ。

ロベール・カサドシュ(ピアノ)、グィド・カンテッリ指揮ニューヨーク・フィルハーモニック(ANDROMEDA盤)

たまに所有しているディスクの演奏家を勘違いしていることがあります。

決して多くはない所有ディスクですので、小品などを除いては概要把握しているつもりですが、時々記憶違いもありますね。

ちなみに、オペラなどの歌手はほとんど把握していないですね。指揮者が誰かというのと、せいぜい主役クラスまで。それすら認識していないケースも多いです。

さて、一昨日ケンプを聴きましたが、そう言えば「ケンプらしく無い豪快な演奏」があったな、と取り出したのがこのCD。

見たらピアニストが違っていました~~!(笑)

ロベール・カサドシュは、何となくウィルヘルム・ケンプとイメージダブるところがあるんですよね。どちらも堅実ながら詩情溢れるピアニストの様に記憶しておりまして。もちろん芸風は違うのでしょうが。

さてこの録音、ライブということも影響しているのかもしれませんが、豪放で燃える様な演奏です。

今まで当ブログで2回位でしょうか、取り上げた夭折した天才指揮者カンテッリの演奏は、輝きを持ってはいても知的な抑制の利いたものでした。しかし、第1、3楽章など火の玉のよう。

カサドシュ、カンテッリどちらが火を着けたのか分かりませんが、熱狂の演奏です。

興奮のためか、当時(1955年)の慣習か判りませんが、第1楽章終了後に拍手も入っています。

しかしもちろん、第2楽章は高貴な美しさです。

(ここから先、高貴とは逆の尾籠な話ですからお食事前の方とかは読まないでくださいネ)

今朝は近くまで直行だったので、朝寝坊出来ました。

約束の時間までだいぶ時間があったので、客先近くのコーヒーショップで時間を潰すことにしました。

オーダーを終えたら、トイレ(大)に行きたくなり、店員に場所を尋ねました。

そこはスーパー併設店の為、トイレはスーパーの中とのこと。

ところが、まだスーパー開店時間前。この為、店員さんが案内して呉れると言う。

スーパーの中に入り、少し歩いて階段を降りて。

そしてトイレに着いたのですが、懸念した通り、店員は外で「用事」が済むのを待っているんですねえ。

(ちぇっ、何だよオッサン「大」かよ~)

店員の心の声が聞こえるようで、トイレに入ってからも早く出なきゃ(出さなきゃ)とプレッシャーでしたね。

(今夜は飲み会の為、早めのエントリーとなります)

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バッハ「無伴奏チェロ組曲第2、3、6番」鈴木秀美

2009-03-25 20:55:15 | Weblog
ケンイチは、夜会社から帰るとクラシック関連サイトを10箇所ほどチェックするのが日課になっていた。

彼はクラシックファンだということを周囲にカミングアウトしていなかったが、結構なクラヲタであり、毎日のサイトチェックは大きな楽しみの一つと言えた。

日々訪問するのは、何れもお気に入りのサイトだが、その中でもいつも「くらくら苦楽」を真っ先に覗いていた。

マーラーやブルックナーという好みの作曲家も共通していたし、テンシュテットやヴァントなど好きな指揮者もかなりかぶっている。

仕事や私生活には余り触れていなかったが、話題から察すると自分と同じ30代前半の様子。

システムエンジニアで独身らしいことも共通項。

いつしか、コメントのやり取りが盛んになり、一度も会ったことは無いのだが、親友の様な親近感さえも覚えていた。

ケンイチだけでなく、「くらくん」というそのサイトの管理人も彼に親近感を感じているのが、言葉の端々から見て取れる。

ただ、バーチャルな会話は音楽の話が中心であり、くらくんも同じ東京近郊に在住している程度しか分からず、どこに住んでどんな会社でどんなシステムに携わっているのか、などは皆目見当が付かなかった。

今日もいつものように残業で、帰宅したのは0時を廻っていた。

疲れていたし会社で嫌な事もあった。

前から隣席の奴とはウマが合わない。

いや、それどころか些細な事でいさかいになることだってしばしば。

今日だってそう。

2人の机の「国境線」のところにマンガ本を積み上げており、それが何となく中立地帯の様相を呈している。

3時半頃だったろうか、客先からちょっとしたトラブルのメールが届いた。

全く想定外のトラブル。

じっくり読もうと、飲みかけのペットボトルを机に置いた。

ところがディスプレイに注視していた為、ペットボトルは不安定なマンガ本の上を経由して国境の向こう側に倒れた。

コーヒーが隣席の奴の書類を茶色に染めた。

ちょうど部長が通り掛かったので暴発は回避されたが、一触即発の雰囲気が会社を出るまで続いた。

早くあの事を忘れたかった。
早く好きな音楽に思いを馳せたかった。
早く親友と話がしたかった。

急いで「くらくら苦楽」にアクセス。

しかし、思いもしない文字が目に飛び込んで来た。

クソ~~、あのコーヒー野郎!

積んでいたマンガ週刊誌や周囲の様子の描写も昼間の光景そのものだった…。

鈴木秀美(チェロ)(Deutsche Harmonia Mundi盤)

DHM50枚BOXからの1枚。

最初に収録されている第3番冒頭のプレリュードを聴いて驚きました。

高速なだけでなく、ビートの利いたノリの良い演奏。長いフレーズを一息に弾き切ってしまう。

あれぇ~、3番ってこんな曲だったっけ?というのが一聴した感想。

ちょっと渋味のあるバロックチェロから、切れ味の鋭いイキの良い音楽が湧き出して来る。

しかしただの先鋭的なバッハでは無い。歌うところは伸び伸び歌う。

世界に誇る日本のオリジナル楽器奏者の凄いバッハが聴けました。

今朝から何回も聴いていますが、いやはや驚きの名演です!

こんな素晴らしい世界に誇るバッハを演奏するチェリストが、遠い外国ではなく同じ小さな島国にいらっしゃるんですね~。

もしかしたら、コンサートなどで貴方の隣席に座っていらっしゃることもあるかも…。

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ベートーヴェン「ピアノソナタ第1 7番《テンペスト》」ケンプ

2009-03-24 22:29:53 | Weblog
それでは質問を続けさせて頂きます。

大臣、定額給付金と類似の施策として、以前地域振興券というのがありましたが、その景気浮揚効果についてはどのようにお考えでしょうか?

ええ~、1999年に実施致しました地域振興券に関しましては、総額6,194億円を振興券という言わば商品券の形態で配布し景気浮揚を企図したものであります。これに対しましてこの度の定額給付金はですね、総額2兆円以上と、いわゆる真水の規模としても地域振興券の3倍以上でございます。しかも、商品券方式ではなく現金給付という方式を採っており、その経済効果には多大のものがあると確信致す所存であります。

大臣、地域振興券と定額給付金の違いを聞いているんじゃ無いですよ!地域振興券が景気浮揚効果があったのか、無かったのか、大臣の認識を伺っているのですよ。

それは君、ニーチェの「ツァラトゥストラ」を読みなさい。

大臣、それはいったいどういう意味でしょうか?

ツァラトゥストラに続く言葉は何だね?

「こう語った」ですか?

そう、「効果あった」だよ!ワッハッハ。

「かく語りき」っていう言い方もありますよね。「閣下他力」本願じゃ困りますよ~。

定額給付金が景気浮揚効果あると良いのですが…。

ウィルヘルム・ケンプ(ピアノ)(いわゆる海賊盤。昨日ブックオフで、併録のハンマークラヴィーアソナタを目当てに250円で購入)

ベートーヴェンが弟子のシントラーから曲の解釈を質問された時、「シェイクスピアの『テンペスト』を読みなさい」と答えたと言われる曲です。

とても久しぶりに聴きました。

第1楽章Largo-Allegro
これから始まる嵐(第3楽章)を暗示するような、ドラマの開始の楽章。

この楽章がオペラに例えると序曲に相当している…なんて、ひねくれた解釈ですね。

第2楽章Adagio
台風の目。嵐の間隙、しばし平安の時。

第3楽章Allegretto
突き上げる衝動の様な、嵐の中を進む様な推進力、あるいは嵐に翻弄される船?、ひさびさ聴いてやはりなかなかに魅力的です。

ケンプのピアノ、ポリーニ以降、ベートーヴェンとかではちょっとテクニック弱いかなあ、なんて失礼なことも思っておりました。

しかし、ドイツ音楽の伝統に立脚しながらも詩情溢れる美しいピアニズムは独特で魅力的ですね。

思えば、あらゆる鍵盤楽器曲の中でも私的最高峰に位置する、バッハのゴールドベルク変奏曲やベートーヴェンの後期の三大ソナタ(30~32番)を最初に知ったのはケンプの演奏でした。

敬意を払ってまた色々聴きたいですね。

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シェーンベルク「弦楽四重奏曲二長調」ラサールQ.

2009-03-23 21:27:24 | Weblog
いったいあれは何という曲だったのだろう?

映画でもテレビ、ラジオなどでも、どこかで聴いて曲名が判らず気になっている曲はありませんでしょうか。

遥か昔、FM放送で「ベルクの初期の弦楽四重奏曲」を聴いた記憶があるのですが、それがどの曲なのかが判らないのです。

ベルクの弦楽四重奏曲としては、調性崩壊以降の「弦楽四重奏曲Op.3」と「抒情組曲」がありますが、その時聴いたのはそのいずれでもありません。

「習作」と紹介された様に記憶しているのですが、後期ロマン派風の書法による何とも美しい作品であったのです。

はたしてベルクにそんな習作があったのでしょうか?

ちょっと調べてみましたが分かりません。

「弦楽四重奏曲Op.3」も「抒情組曲」も好きな曲ですが、何回聴いても明らかに違います。

もしかしたらベルクでは無く、新ウィーン楽派の別の作曲家の作品だったのでしょうか?

ラサール四重奏団(BRILLIANT CLASSICS盤)

いやはや凄いことになって来ましたね。

今までマイナーレーベルからのライセンス供給と、オリジナルの新録音で構成されていたBRILLIANT CLASSICSが、GRAMMOPHON、EMI、Archivといった老舗から名盤のライセンス供与を受けたCDを出して来ています。

ラサール四重奏団による新ウィーン楽派の3人、シェーンベルク、ベルク、ウェーベルンの弦楽四重奏曲を集めたこの4枚組を店頭で見付けた時には驚きました。

BRILLIANT CLASSICSも値上がりしたとは言え、税込2,390円、1枚当り600円未満でした。

さて、この4枚組にあの曲は入っているのでしょうか?

曲目を見ると、ベルクは前記の2曲のみ。ウェーベルンも改めて聴いてみましたがやはり違う。

シェーンベルクに、1897年作曲の作品番号の無い二長調の弦楽四重奏曲があるのですね。

今まで知らなかったのですがこれかもしれない!

期待して聴いてみました。

これ本当にシェーンベルク?!

第1楽章アレグロ・モルト
ドヴォルザークかと思う冒頭。その後も国民楽派かロマン派ど真ん中という感じの音楽が続きます。

第2楽章インテルメッツォ、アンダンティーノ・グラチオーゾ
今度は、ブルックナーの弦楽五重奏の為のインテルメッツォを思わせる曲調。

第3楽章アンダンテ・コン・モト
ブラームスかチャイコフスキー風。

第4楽章アレグロ
また、ドヴォルザークが戻って参りました。チャイコフスキー(アンダンテ・カンタービレ風)、ブルックナー、ブラームスも再出演(笑)。

残念ながら探しているのはこの曲じゃないですね。

後期ロマン派色が濃厚で爛熟の美を湛えた霊感溢れる作品(の様な気がした)でしたから。

このCDでは、二長調の弦楽四重奏曲に続いてウェーベルンの「弦楽四重奏の為の5つの楽章」が収録されていますが、前座(失礼!)のお蔭でとても面白く聴けました。

それにしても、あの時の曲は何だったのでしょうか?

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ヴォーン=ウィリアムズ「揚げひばり」リトル、A. デイヴィス

2009-03-22 21:54:58 | Weblog
終日強風の1日でした。

関東地方はこの時期、強風が多いですね。

東京郊外で育った私は、子供の頃よく竜巻を目にしました。

周囲に畑も多かったですから、校舎や通学路などから、風が渦を巻いて土埃を舞い上げて行く光景を面白く眺めていたものです。

アメリカなどで竜巻が甚大な被害をもたらす場合があることを識ったのは後年のことで、当時は何とも不思議な自然現象として面白がって見ておりました。

この季節の一つの風物詩でありました。

考えてみると最近竜巻を見た記憶がありません。やはり、宅地化などで広い畑などが減少して来たからでしょうね。

タスミン・リトル(ヴァイオリン)、アンドリュー・デイヴィス指揮BBC交響楽団(WARNER CLASSICS盤)

今日は長い曲を聴く時間が取れなくなってしまったので小品を。春の風物詩を描いた曲を。

日頃あまり聴かないイギリス音楽。この季節らしい作品。

なかなかに心落ち着く曲であります。同じ作曲家の「田園交響曲」とも通ずる閑かな光景が目に浮かびます。

ひばりが空高く鳴く光景をヴァイオリン独奏とオーケストラ伴奏で表現した曲ですが、日本人とイギリス人の感性の違いの様なものも感じて面白いです。

日本だと春のポカポカした陽光の中で、草原(くさはら)や川原でひばりの鳴く様子を思い描く方が多いのではないでしょうか。

それに対してこのイギリス人の曲は、天気本当に晴れてますか~?

晴れには晴れなのでしょうが、青空に太陽燦々という感じじゃないですね。

ひばりの鳴き方だって随分違います。

日本じゃ、ピーチクパーチクとか表現しますよね。

うるさくは無くても、庶民的な親しみ易い鳴き声ですね。

それに対して、英国ではとても気品高く鳴くのであります。さすが紳士の国なのであります。

そんな感性の違いはありますが、閑かな感じは共通。

約15分の癒しの時間であります。

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