golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

マレ「ヴィオールとテオルボの為の組曲ニ短調、ト短調、ニ長調、変奏曲」他、パール、サンタナ

2010-10-31 21:39:11 | Weblog
先日、台所のレンジ台の扉が取れてしまい、カミサンから修理の指示を受けております。

私、日曜大工とか好きじゃないし、工作下手だし、なるべくこういうのやりたく無いのであります。

しかも、レンジ台側の蝶番(ちょうつがい)を留めている部分の木材が腐ってしまっているため、簡単にネジ留めし直せば良いというものでもない。

更に、蝶番も、「これで一体どうやってレンジ台側に固定すれば良いのだ?」という良く解らん構造。

只でさえ面倒くさいところに、修理も難解を極めそう。

ずっと延ばし延ばしになっておりました。

急かされて、今日やっと重い腰を上げる。

外れてしまった扉を持って近くのホームセンターへ。

相談カウンターで、扉と、携帯で撮ったレンジ台側の腐った状況写真を見せ説明する。

即座に、こうしたら良いという答を貰えるものと期待していたら、そうでもなかった。

やはり、蝶番が特殊な形状らしく、また受け側が腐っているので修理が難しそう。

色々話している内、受け側の腐った部分を削り取ってパテで埋め、留め直すという案が浮上。

粘土状のパテで、固まるとカチンコチンになる物があるとのことで、取り敢えずそれを購入。

係の方は女性でしたが、非常に詳しそうで、色々と知らない専門用語が飛びかう。

例えば「鬼目ナット」。

鬼目なっと???、節分の時に、鬼は外って蒔く大豆で造った納豆のこと?

謎の用語は色々ありましたが、結局、腐った部分を削り取って、そこにカチンコチンパテを練り込み、それが固まる前に鬼目ナットだか何だか知らんが蝶番を埋め込む、という工法での修理にトライすることに。

これで上手く行くかは全く分かりませんが、親切に相談にのって貰い、やってみようという気が起こりました。

近所に別のホームセンターもあるのですが、そちらにはこういう相談コーナー無かったのでは?

迷わず、今日の店舗に向かいました。

こういうコンサルティング能力の差がホームセンターの売上を左右する面もあるのでしょう。

今日は時間が無く、扉の修理作業は出来なかったため、来週末に実施予定。

しかし、やはり面倒くさいなあ~。

ヒレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、リー・サンタナ(テオルボ)(Deutsche Harmonia Mundi盤)

今日図書館で借りて来たCD。

1.組曲ニ短調
2.組曲ト短調
3.ロベール・ド・ヴィゼー「組曲ニ短調」(テオルボ独奏)
4.組曲ニ長調
5.変奏曲

マラン・マレ(1656~1728)のヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)の曲集は、サヴァール盤(2枚のみ所有)を愛聴しております。

パールもサンタナも初めて聴く演奏家、と思ったら、フライブルク・バロック・オーケストラのメンバーでもあるのですね。

ヴィオール、テオルボ(大型のリュート)ともに大好きな楽器ですし、特にこの組合せは最高ランクの好きな響き。

パールの演奏は、サヴァールよりは柔らかく軽い響きでまた違った味わいがあります。技巧も高く、気持ち良くヴィオールの響きに浸れます。

組曲ニ短調の2曲目に有名な「フォリアの主題による変奏曲」が入っていて、あれっ?と思いましたが、これは演奏者が他の単一楽章の曲2つと組合せて、組曲とした物とのこと。

フォリア変奏曲では、テオルボの熱狂的なかき鳴らしなどノリの良いところも見せ、大好きな曲を愉しく聴かせてくれました。

ヴィオールのくすんだ落ち着いた響きとテオルボの雅びな低音のコラボで、秋の夜長にピッタリのCDであります。

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バッハ「カンタータ第108,87,126,23番」リヒター

2010-10-30 22:23:18 | Weblog
今日は台風接近でしたが、ほぼ1日家に籠もっておりましたので、実感ありませんでした。

朝、ちょっと外出した時も雨もそれほど降っていなかったし。

雨の音もそれほど聞こえなかったし、まして風の音も。

昨日ちょっと飲み過ぎたこともあり、寝ていた時間が長かった所為かもしれませんが…。

エディット・マティス(BWV23)(ソプラノ)、アンナ・レイノルズ(BWV23,87,126)(アルト)、ヘルタ・テッパー(BWV108)(アルト)、エルンスト・ヘフリガー(BWV108)(テノール)、ペーター・シュライアー(BWV23,87,126)(テノール)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(BWV87)、テオ・アダム(BWV108,126)(バス)、カール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団(GRAMMOPHON盤)

久しぶりにバッハのカンタータ。

1.第108番「わが去るは汝らの益なり」
2.第87番「今までは汝らなにをもわが名によりて」
3.第126番「主よ、われらを汝の御言のもとに保ち」
4.第23番「汝まことの神にしてダビデの子よ」

第108番、冒頭の2つのオーボエ・ダモーレのオブリガートと弦が閑かな安らぎに満ちた風景を彷彿させるようなバスのアリアに先ず引き込まれます。

そして、今度は甘美なヴァイオリンを従えたテノールのアリア。メロディメーカーバッハは、第1曲で捉えた心を離さず更にその世界に引き込みます。

テノールの短いレチタティーヴォをはさみ、刻む2拍子のリズム感が心地良い力強い合唱。一転して悲哀に満ち、そして慈悲に満ちたアルトのアリア。

そして、いつものようにコラールがピシッと締めます。

短いながらもなかなか良く出来たカンカータです。

続く第87番は、大海で波に揺れる船を連想するようなバスのアリア。

短いレチタティーヴォをはさみ、この曲の中核を成すアルトの10分を超える長いアリア。2つのイングリッシュ・ホルンを伴い歌われる世界は憂愁と陶酔に満ちています。バッハの音楽の強い引力を感じさせます。

テノールのレチタティーヴォの後、バスの優しいアリア。続くはテノールのアリア。弦の柔らかな響きが広大な草原などを想起させます。その上でテノールが優しく伸びやかに歌います。

そして終曲のコラール。

第126番は、トランペットやオーボエが輝かしくも不安感をも感じさせるような印象的な冒頭合唱に続きテノールのアリア。

続く、アルトとテノールの2重唱によるレチタティーヴォがオペラ的でなかなかに魅力。

細やかな動きが印象的な通奏低音をバックにバスが力強く歌うアリア。喜ばしくもどこかユーモラスな雰囲気も漂います。

そして、テノールのレチタティーヴォに終曲のコラール。

第23番は、冒頭ソプラノとアルトのデュエット。2つのオーボエが哀愁を添え、甘美なアリアが歌い進まれて行きます。

こういう曲を聴いていると、「隠れオペラ」という言葉が浮かんで来ます。

オペラを書かなかったバッハですが、オペラのアリアを彷彿させるような素晴らしい歌が、膨大なカンタータの随所で聴けますね。

テノールのレチタティーヴォに続く、輝かしい合唱。前向きな元気を与えてくれるバッハの音楽がここでも聴けます。

最後は、5分半と長いコラールが輝かしく曲を閉じます。

今日も、「宝の山」バッハ・カンカータの一角を堪能しました。

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マーラー「若き日の歌」より、ヴァイクル、シノーポリ

2010-10-28 23:29:01 | Weblog
私、最近テレビをほとんど見ないものだから、流行とかの情報に疎いところがあります。

昨日も、上司が突然物真似を始めたら、「あっ、戦場カメラマンだ!」といった反応で皆知っている様子でした。

戦場カメラマンって何?

そういう映画をやっているのか?、それとも、そういう名前のお笑い芸人とかがいるのか??

もしかしたら、そういうタイトルのアニメ?

誰かの口真似をしていて、それが結構似ているらしいことは察せられましたが、それが誰なのかは皆目分かりませんでした。

皆知っているみたいだし、誰?って聞くのも格好悪いし…。

先ほど、YouTubeで初めて渡部陽一さんを拝見した次第。

なかなか面白い方ですね。

世の中に遅れないよう、時々はテレビを見なくては…。

ベルント・ヴァイクル(バリトン)、ジョゼッペ・シノーポリ指揮フィルハーモニア管弦楽団(GRAMMOPHON盤)

初期の14曲から成る歌曲集「若き日の歌」から6曲。

1.自我に起きる感情
2.春の朝
3.もう会うことはない
4.シュトラスブルクの砦で
5.夏の歌い手交代
6.いたずらな子をしつけるために

いずれも初めて聴く曲かもしれません。

マーラー20代の作品。

決して習作とかでは無く、しっかりマーラーしていて、後年の傑作歌曲集をも感じさせる出来に驚きました。

是非全曲聴いてみないといけませんね。

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シマノフスキ「おとぎ話の王女の歌、ハルナシェ、ハーフィズの愛の歌第2集」ラトル

2010-10-27 20:43:39 | Weblog
レバーが旨くて安い焼き鳥屋がある、との事で昨夜は職場の方と4人で出陣。

レバーも店によって焼き方が様々ですが、昨日のお店は外側が硬く、中が半生のミディアムレア。なかなか旨かったであります。

強火で短時間炙る、遠火で少し時間を掛けて焼く、など焼き方によって出来上がり具合が変わって来るのでしょう。

確かに結構旨かったのでありますが、「旨い、旨い」って、先輩が色々な部位の焼き鳥をどんどん注文したので、2人は途中で手が止まっちゃいました。

今日聞いたら、さすがに焼き鳥ばかりで最後はちょっと食傷気味だった様子。

私はと言うと、自分の分は勿論全部食べました。

でも、「さすがに焼き鳥ばかり食べ過ぎたなあ」とちょっと反省して(?)、帰路、カレーライスなんぞを食べて帰りました。

エネルギー過重と頭では分かっているのですが、飲むとついつい帰り掛けにソバやカレー、或いは甘い物が食べたくなって摂取してしまいます。

なかなかメタボ路線から脱却出来ませぬ。

イウォナ・ソボトカ(ソプラノ:op.31)、ティモシー・ロビンソン(テノール:op.55)、カタリナ・カルネウス(ソプラノ:op.26)、サイモン・ラトル指揮バーミンガム市交響楽団、合唱団(EMI盤)

1.おとぎ話の王女の歌 op.31
2.バレエ・パントマイム「ハルナシェ」 op.55
3.ハーフィズの愛の歌第2集 op.26

先日、タワレコでロッシーニ/ジュリアーニ「セミラーミデ」のCDを購入した際、ワゴンセールの安売りを見付けて衝動買いしたディスクです。

是非聴いてみたいと思っていた歌劇「ロジェ王」や「スターバト・マーテル」を含むラトルのシマノフスキ4枚組が1,590円でしたから。

シマノフスキは、2曲のヴァイオリン協奏曲を聴いたことがあるのみで、とても気になりながらもほぼ未聴の作曲家。

取り敢えず、声楽曲を集めた1枚目から聴いてみました。

ところが、これが凄く良い!

以前、「妖しい音楽」を期待して、図書館でヴァイオリン協奏曲のCDを借りた時、意外にロマン派の美しい聴き易い曲と感じ、期待していた響きとちょっと違う気が致しました。聴き込みが足りなかったのかもしれませんし、このBOXにもヴァイオリン協奏曲が入っているのでまた聴いてみましょう。

さて、当盤。

後期ロマン派の濃厚な音楽に、中近東風の味わいが表現主義的雰囲気を醸し出し、個人的に結構ツボ。

「ロジェ王」や「スターバト・マーテル」がとても楽しみになって参りました。

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シューベルト「交響曲第3番、第8(7)番《未完成》」他、ムーティ

2010-10-25 20:30:49 | Weblog
昨晩は、足の裏に「樹液シート」なる物を貼って寝てみました。

先日100円ショップで見付けて買ってみたもの。

曰く、寝ている間に体内の老廃物を吸い取り、目覚めスッキリ、健康にも良さげな事が書いてあります。

朝起きた時の体内の老廃物を吸収した写真というのも載っており、茶色でドロドロになったシートの画像を見ると如何にも効きそうに感じたのであります。

昨晩寝る前、説明書に従い、薄手の絆創膏の様なシートに「樹液の粉」の入った袋を貼り付け、足の裏に装着致しました。

今朝剥がしてみると、パッケージの写真ほどではありませんが、樹液の入った袋に茶色の染みが出来ています。

頑張って、体内の毒素を吸出してくれたのか?

確かに、シートを剥がした時、スッキリした感覚もありました。

効いたのかなあ?

ただ、特別目覚めが良かったり、良く眠れたり、健康に役立ったという気はしません。

ネットでちょっと検索してみると、別に足の裏から茶色の老廃物が出る訳では無く(そういうのは足の裏からでは無く別の所から出る(笑))、元々茶色の樹液が汗に濡れて紙袋が茶色に染まるだけのよう。

剥がした時のスッキリ感にしたって、今まで足の裏にあった異物が除去された為のものかもしれない。

たった1回、安い物を使用しただけなので、本当の効能がどうなのかは分かりませんが、少なくとも今回は効果を実感出来ませんでした。

今回は、って次回特に買うつもりもありませんが、飲んで帰った時など、ついフラフラっと買ってしまう可能性は否めません。

リッカルド・ムーティ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(BRILLIANT CLASSICS盤)

1.「ロザムンデ」(魔法の竪琴)序曲
2.「ロザムンデ」からバレエ音楽第1番
3.「ロザムンデ」からバレエ音楽第2番
4.交響曲第3番
5.交響曲第8(7)番「未完成」

先日、歌に満ちた素晴らしい演奏とも思いながらも、ちょっとカロリー高めのようにも感じたムーティのシューベルト(http://blog.goo.ne.jp/golf130/e/37f1c738c3d9bfef394c3a6543e4edc3?guid=ON)、今日の第3番の交響曲やロザムンデ序曲などとても良いですね!

生き生きとした躍動感、流石オペラ指揮者ムーティ。面目躍如であります。

イタリアオペラを聴いている様な幸福な錯覚に陥ります。

そして、またこれらの曲の何と素敵なこと。今まであまり関心の無かったロザムンデの面白さに気付かせてくれました。

また、第3番の交響曲は「未完成」や「ザ・グレート」と比しても決して聴き劣りしない若々しい魅力に満ちた音楽とも再認識。両端楽章のハジける音楽は、後期曲には聴けない興奮を呼び興してくれます。

大好きな「未完成」も勿論良い演奏ですが、6番の時と同様もう少しスリムな演奏の方が好きかな、とも思いました。

自分がメタボだからでしょうか?(笑)

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ロッシーニ(ジュリアーニ編)「歌劇《セミラーミデ》」エリアス

2010-10-24 19:56:27 | Weblog
昨日はちょっと「KY」だったかなと反省。

2年毎の大学同窓会があり、末端役員をしている関係で準備があり早めに家を出ました。

しかも、集合時刻の12時よりも更に早く着くように出発。先日知った珍品CDを探しにタワレコ渋谷店へ寄る為であります。

珍しく快晴。夏場以来?と思われる好天でしたが、秋晴れで空気はややひんやり。

しかし、暑がりの私的には、まあ半袖で十分だろうとの判断。

とにかく早く行かなきゃ、タワレコ寄る時間なくなっちゃうよ、とCDのことで頭一杯の状態。

ポロシャツにパンツという普段着で家を出る。

タワレコでは、目的のCDをすぐ発見出来、購入。しかも、安売りしていて2枚組890円でありました。ついでにワゴンセールで、前からちょっと気になっていた曲の入ったBOXも衝動買いしてしまいました。だってこちらも安いんですもの!

目的のブツを無事手に入れ、同窓会会場へ。

およよ、皆スーツじゃん!

集まっている役員の方々の姿を見て、初めて服装をミスったことに気付いたが既に手遅れ。

2年前の前回は司会を仰せつかっていたのでスーツ姿で行ったのですが、今回は特別な役回りも無く、お気楽な気持ちで出席したのが敗因。

気の緩みが服装の緩み。

初めて同窓会に出席する訳じゃなく、ちょっと考えりゃ判ったものの、CDの事ばっかり考えていたのとお気楽気分がいけませんでしたね。

大学から学部長にもお越し頂いたり、大先輩も多い中、一人浮いた格好の私でありました。

寝不足の所為もあり、意外に酔いが回ってしまい、手元を狂わせ赤ワインを倒してパンツに掛けてしまいました。

普段着で良かった!という考え方と、スーツ姿だったらきっとこぼさなかったという考え方がありますね。

トイレに行っている間にはぐれてしまった様で、二次会にも行けず仕舞い。後輩役員から何回か電話を貰ったのですが、これにも気付かず失礼致しました。

帰りの電車をちょっと乗り越してしまったりで、あれ以上飲まなくて結果正解でしたが…。

イザー・エリアス(ギター)(BRILLIANT CLASSICS盤)

先日初めて存在を知った珍曲。

何しろ、オペラを丸ごと1曲ギター独奏に編曲してしまった!という作品ですから。

昨日タワレコでの購入品です。

マウロ・ジュリアーニ(1781~1829)は、イタリアに生まれウィーンで活躍したギターのヴィルトゥオーゾにして作曲家。

ベートーヴェンをして、「ギターは小さなオーケストラ」と言わしめ、交響曲第7番の初演にもチェリストとして参加した人。

オリジナルのレパートリーが少ないギター曲の為、他の楽器曲からの編曲も色々されて来ましたが、ピアノ曲からの編曲がやはり中心。音域も音量も同時に弾ける音の数もとても及ばないギターでありますが、「弦により音を発する」という共通した構造の故、音色的に似たところもあり、特に近代スペインものなど編曲と言えど違和感無く聴くことが出来ます。

大構成の作品をギターに編曲した例としては、「アルハンブラの思い出」のタレガが、ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲」やベートーヴェンの交響曲第7番を編曲したCDを図書館で借りて聴いたことがありますが、何れもちょっとした断片。

えっ?ワーグナーをギターで?と恐る恐る掛けてみると、ギター一本であのスケールの大きな名旋律が再現されていて意外にもワーグナーの音楽が聴こえて来るのに驚いた記憶があります。しかしながら、もっと聴きたいなと思っているうちにあっという間に終わってしまう。大幅に端折られているのが悲しい作品でありました。

また、LP時代、山下和仁自身の編曲による「新世界交響曲」全曲なども話題になりましたっけ。(残念ながら未聴)

オペラに関しては、アリアに基づく変奏曲や幻想曲などの類はたくさんあり、ギター曲の重要な作品群となっております。

しかし、「まるごとバナナ」(このお菓子大好き!)ならぬ「まるごとオペラ」。何とオペラ一曲をまるごとギター一本用に編曲してしまったのがこの作品。

ギター好きの私ですが、こんな大胆不敵な曲があったとは知りませんでした。

CD2枚で演奏時間約2時間。

残念ながら原曲を知らないので、どこをどう省略しているのか変えているのか分かりません。アリア中心に集めているのだろうという事程度の推測のみです。(序曲はちゃんと入っています)

声が無いのでオペラとは感覚が違いますが、ロッシーニの美しい旋律がギターの繊細な音色で連なって行くのを聴くのもなかなか一興。

レストランのBGMとかで掛かっていたらとてもオシャレという雰囲気です。

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シューマン「フモレスケ、ウィーンの謝肉祭の道化、トッカータ」他、デームス

2010-10-22 23:24:39 | Weblog
帰りの電車の中で、少年マンガ誌を読んでいる人を見てふと思ったのは、昔と全然変わっていないなあ、ということ。

勿論、描かれている内容は大きく変化している訳ですが、雑誌の厚さ、紙質、紙の色、装丁など私の子供時代と寸分違わぬものでは?

科学技術の急速な進展で、携帯電話など昔は存在しなかったものや、激変したものが多い中、昔の姿を忠実に留めている、「生きている化石」ならぬ「生きている文明化石」も意外にありそうだな、とふと思いました。

イェルク・デームス(ピアノ)(DOCUMENTS盤)

デームスのシューマンBOXの10枚目。少しずつ聴いて参りましたが、未聴は残り3枚となりました。

1.フモレスケ op.20
2.ウィーンの謝肉祭の道化 op.26
3.トッカータ op.7
4.子供の為のアルバムから追加曲 op.68

このBOXをここまで聴いて来て思ったのは、シューマンのピアノ曲の魅力は、その独特の「引っ掛かり」も大きな要素となっているのではないかな、ということ。

音楽がただ綺麗に淀み無く流れるのではなく、音符が障害物に当りながら進んで行く感覚。

勿論、障害物と言っても行く手を阻むものでは無く、音楽の直進を妨げ方向をちょっと変化させるといったレベルのもの。

楽譜の附点リズムにも起因するのでしょうし、このデームスの演奏がその要素をより強調したものでもあるかもしれません。

しかし、このちょっと「たどたどしく」もある感覚に慣れるとハマってしまうのだろうと思いました。

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ブラームス「交響曲第3番、ハンガリー舞曲1,2,3,5,6,7,10番」S=イッセルシュテット

2010-10-21 22:02:52 | Weblog
昨日ネットで、「えっ、こんな曲あったんだ!!!」というCDを知りました。

ネットで検索してみても、廃盤なのか今一つよく分からない。

是が非でも欲しいというレベルでもないし、入手してみたらもしかしたら意外と退屈かもしれないという微妙な感じのCD。

でも聴いてみたい…ということで、帰り掛けショップに寄ってみました。

しかし、案の定無し。

ロマン派の作品ですが、やや珍品の系統。

ショップで手に取ってみた雰囲気で買おうか買うまいか決めようかと思っているのですが。

また、他の店舗も覗いてみましょう。

こういう、当落線上?にあって、しかし気になって仕方のないディスクというのが時々あります。

ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮北ドイツ放送交響楽団(DOCUMENTS盤)

シュミット=イッセルシュテットのブラームス交響曲全集、最後は3番に致しました。

と言うのも、先日4番の時に書いたのですが(http://blog.goo.ne.jp/golf130/e/76201be8dd5a8f2da96ac4f13ce96fd5?guid=ON)、他の3曲にはそれぞれ特別な思い入れがあるのですが、この3番は意外に疎遠。

聴けば、名曲と思うのですが…。

LP時代には確か音盤を持っておらず、CD時代になって初めてディスクを入手した曲の為、クラヲタ最初期の頃から馴染んでいた3曲とは自ずとキャリアに差があります。

また、2番の「田園」に対して、「英雄」というあだ名もこの曲の受容の妨げとなっていた気が致します。

2番の「田園」はとてもしっくり来るのですが、この曲のイメージは「英雄」じゃないですよね?

やはり、2番と4番の中間に位する、抒情性と枯淡の混ざった雰囲気が3番らしさだと思うのですが。

まあ、そんなことはともかく、シュミット=イッセルシュテットの質実剛健な演奏で久しぶりにこの曲を楽しみました。

やはり、ブラームスの交響曲は洗練された演奏より、多少武骨なくらいの演奏が好きであります。

ハンガリー舞曲も、どっしりとした堂々たる演奏。

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マーラー「交響曲第10番~アダージョ」シノーポリ

2010-10-20 23:04:44 | Weblog
今日は人間ドックでありました。

最終的な検査結果は後日送付されて来るのですが、いつもは少し高めの血圧(特に最低血圧が高い)が正常値だったり、わずかではありますが同体型の人の平均より筋肉量が多かったのはプチ嬉しかったです。

これってもしかして体育館に通いだした効果?

たった2回行った程度で、そんなに変化がある筈無い!と思うのですが、ちょっと励みになる結果でありました。

毎週は必ずしも行けそうに無いけど、これからもちょくちょく通ってトレーニング致しましょう。

まあ、2年ほど前にも同じ様に思ったのですが、結局三日坊主に終わってしまった前科がありますから、今度こそ心を入れ替えて頑張りましょう!

ジョゼッペ・シノーポリ指揮フィルハーモニア管弦楽団(GRAMMOPHON盤)

未完の10番の交響曲は、マーラーの作品の中でも特に好きな曲の一つ。

前にも同じようなことを書いていますが、後期ロマン派から半歩踏み出し、マーラーが長生きしていたらその後どういう方向に進もうとしていたかを占う、非常に重要で非常に興味深い作品と思っております。

それだけに、マーラー自身が完成させたものでないにしても、補筆完成版で聴きたいという思いが強くありました。

しかし、このシノーポリによる演奏を聴いていたら、マーラーの手になる初楽章のみの演奏も良いなと思えて来ました。

ゆったりしたテンポで丹念に演奏されるのみならず、作曲家でもあったシノーポリ故もあるのでしょうか、ロマン派を飛び出した新しい響きが聴き取れます。

ぞくぞくと来る魅力に満ちています。これぞ10番!という気もします。

10番の前衛性にスポットライトを当てた凄い演奏です。

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グローフェ「グランド・キャニオン」バーンスタイン

2010-10-20 12:34:13 | Weblog
これから書くのは、神々の世界の神聖な儀式を描いた物語だが、食事前の人間などは読んでならない掟となっているので注意されたし。

この物語は、作曲家ホラフーキによりオペラ化されており、前衛的な演出なども登場している現状である。

まずは、登場人物をご紹介しよう。

【登場人物】
トート湖を守る妖怪フータ(ソプラノ)
フータの下臣ベンザー(メゾソプラノ)
妖刀ケンサー(テノール)
一反木綿神ペーパー(テノール)
巨人ゴルフー(バリトン)
茶色い謎の物体ウンカー(バス)

【あらすじ】
巨人ゴルフーは、年1回の謎の儀式「人間犬」を翌日に控えている。

人間犬というのは、巨人達がお肌の艶を良くするらしい「張生(はりうむ)」という白濁した液体を飲み、機械の前で横になったり縦になったりする謎の祭事である。

怪人ゴルフーの住む山中には、透明な水に満たされた謎の湖トートがある。

トート湖は、上流のダムからの放水によって一瞬にして全ての水が入れ替わるという不可思議な湖として知られている。

しかも、この湖は普段は妖怪フータが身を挺して守護しており、湖の存在すら外界からは伺い知れない。

それが、巨人達の神事の時だけ、妖怪フータが仁王立ちとなり湖が姿を現わす。

色白で「ぬりかべ」の様にのっぺりしたフータは、普段は湖に覆いかぶさって湖を庇護しているだけのため、二本足で立てることさえ知らない者も多く、「フータが二本足で直立した」というだけで大ニュースになったことさえある。

さて、「人間犬」の前夜祭が始まった。

フータが直立し湖が姿を現わす。

巨人ゴルフーが湖を跨いで腰掛け、体内から出でし茶色い謎の物体ウンカーから妖刀ケンサーでその一部を採取する、という祭事が執り行われる。

ところが、今年は昨年までと様式が変わり、巨人ゴルフーに戸惑いの表情が見られた。

例年であれば、ゴルフーはフータを背にして湖に覆い被さり、紙製の巨大な風船状の方舟を浮かべ、その上に分身ウンカーを受け止める。

これにより、ウンカーが湖に水没する懸念も激減し、以降の妖刀ケンサーでの切り取りの儀もつつがなく進行していたのである。

ところが、神々の世界にも不況の波が押し寄せているらしい。

今年の祭事では、何と方舟の用意が無かったのである。

仕方なく、ゴルフーは湖を取り巻くように守っているフータの下臣ベンザーにも二本足での直立を命じ、フータと対面する方向で湖に覆い被さった。

湖際の砂浜に一反木綿神ペーパーを横たえさせ、ウンカーを受け止めさせようという構想である。

ところが、近年神々の里にも観光開発の波が及び、湖の中央付近に移動式の噴水が付設されており、その制御室がベンザーの更に外側にあり、巨人ゴルフーと言えども湖に覆い被さるのに至難を極めたのである。

更に悪いことに、一反木綿神ペーパーはウンカーを受け止めることが出来ず、湖の中に転落させるなど、今年の前夜祭は散々なものであった。

しかし、幸いにして本祭である「人間犬」の方は無事に終了。

【現代の演出について】
この哲学的な寓話に関しては様々な解釈がなされ、オペラの演出も色々試みられている。しかし、いくら何でもこれは酷すぎるというものも見たことがある。

何と、洋式トイレを舞台としたものであった。

余りにもお下劣過ぎる!酷すぎる!

レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニック(SONY盤)

アメリカン・クラシックというと、ミニマルなどの現代曲ばかりで、近代の作品にはなかなか手が伸びません。

特にこういうポピュラーな曲は、「今さら感」もありまして…。

実は、この今さら感は、クラヲタ初期からありまして、この曲もきちんと聴いた記憶がございません。

それで、たまにはと思い、昨日から繰り返し聴いております。

次の5曲から成る、言わずと知れたグランドキャニオンを描いた描写的な作品。

1.日の出
2.赤い砂漠
3.山道を行く
4.日没
5.豪雨

久々聴いて感じたのは、後期ロマン派の延長線上の見事な管弦楽法。

映画音楽との共通性も感じます。

また、終曲の「豪雨」など、ストラヴィンスキーを思わせる響きの意外な新鮮さもありますね。

たまには、こういう曲も良いですね。

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