一昨日、当日券を求めて東京国際フォーラムに出向き、チケット売場で空き状況を確認。
人気プログラムは既に売れてしまっているでしょうし、バッハや他のバロックであれば正直何でも良いかな位の気持ちでした。
昨日記事に書いたドロット二ングホルムのコンサートはプログラムを見て即決定。バッハのヴァイオリン協奏曲大好きなもので。チェンバロ協奏曲もあって、これは選ばない理由はありません。時間帯も無理ないし。
せっかくだから、翌日のコルボ指揮の「ロ短調ミサ」を聴きたいとも思いましたが、ちょっと仕事や家の用事もやらなきゃと思い、翌日は断念。結果的に家でグタグタしていたので(笑)、コルボも聴きに行くべきだったと大いに後悔しましたが。
さあて、せっかく来たのだから、もう一つ位聴きたいと思ってチケットの空きを確認すると、良いのがあるじゃないですか~!
22:00~23:15ということで、終バスに間に合わなくなるのがネックだが、せっかくだからこれも聴いて行くことに。
前の時間のコンサートが延びた為、急ぎ会場(Cホール)へ。
エスカレーターを登って行くと、3F席の方はこちらへとエレベーターへの乗り継ぎを案内される。
案内パネルを見ると、3F席は6F。
3F席なのに何故6F…???
クラウディオ・カヴィーナ指揮ラ・ヴェネクシアーナ
ブクステフーデ「われらがイエスの御体」BuxWV75
ホールに入って、「3曲でもロック」じゃなかった、「3F席なのに6F」の秘密をようやく理解。(遅いって!)
実はワタシ、高所恐怖症なんですよね~。
3F席の前から4、5番目だったのですが、3F席の一番前、今は皆座っているから良いけれど席に着く前(私は入場したのが遅かったので既に皆、席に着いていた)や終演後、立った時どうなっちゃうんだろう?あの壁の高さからすると、身体がかなり上に出てしまって、ちょっとよろけたりしたら下に転落してしまうんじゃないか?おお怖っ~、くわばらくわばら…などと演奏中も妙に気になってしまって手に汗握っておりました。
他にも天井から下がっている移動式の照明だの、脇の壁からせり出している照明用のスペースなどあって、「ああいうところも、ライトを交換したりなどでスタッフが登ることもあるんだろうな」と考えただけで顔を覆いたくなる恐怖でした。
ふと思い出したのですが、若い頃見たある映画、あれは私にとっては最強の恐怖映画だったかもしれません。ラインホルト・メスナーという登山家の映画。命綱無しに手足だけで垂直に近い岩壁を登って行くのでしたから。余りにも見事にスルスル登るので見ている時は怖さを感じませんでしたが、今思い出しただけでも冷や汗ものです。
おおっと~、だいぶ横道にそれてしまいました。横道にそれると転落の危険が、お~怖っ、ってまた戻っちゃいましたね。
さて、ブクステフーデ(1637~1707)、若き日のバッハが彼の音楽を聴く為、約370Kmも離れたリューベックの町まで歩いて行った、という有名な逸話のある作曲家ですね。
過去に当ブログでも取り上げたことのある人で、バッハの源流の作曲家としてずっと気になっている存在です。
この曲は未聴でしたが、大変楽しみに聴きました。
「足について」、「膝について」、「手について」、「脇腹について」、「胸について」、「心について」、「顔について」という受難にあったキリストの体の各部位の題された7つのカンタータから成る大作。
どちらかと言うと、渋い宗教曲ですが、バッハの受難曲にも通ずる深い音楽。
ソプラノ4人、メゾソプラノ1人、テノール2人、バス2人に、指揮者のカヴィーナがカウンターテナーで加わります。
器楽伴奏は、ヴァイオリン、ヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、テオルボ、オルガンの小編成。
途中で、声楽、器楽とも少し編成が変わります。
1996年結成のイタリアの団体とのことで新進と言えるかもしれませんが、非常に澄んだ美しく響きでした。
ソプラノのトップの方、テノールのトップの方、カウンターテナーなど特に印象的。小編成の古楽オケもバランス良く、キリストの受難に対する祈りを清らかで真摯な音楽として響かせてくれました。
初めて聴いた曲で、まだ素晴らしさが十分分かった訳ではないので、今度CDも購入して聴き込んでみたいと思います。
終演後、終電の時間も気になった方もいらしたでしょうが、鳴り止まない拍手。ブラボーもだいぶ飛びかっていましたが、十分それに値する感動的な演奏でした。聴いて良かった~!
帰りは最寄駅で終バス無し。タクシー代ケチって、自宅まで徒歩約50分。まあ、バッハがブクステフーデを聴きにリューベックまで歩いたことを考えりゃ近い近い。(何か例えが変でしょうか(笑))
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昨日記事に書いたドロット二ングホルムのコンサートはプログラムを見て即決定。バッハのヴァイオリン協奏曲大好きなもので。チェンバロ協奏曲もあって、これは選ばない理由はありません。時間帯も無理ないし。
せっかくだから、翌日のコルボ指揮の「ロ短調ミサ」を聴きたいとも思いましたが、ちょっと仕事や家の用事もやらなきゃと思い、翌日は断念。結果的に家でグタグタしていたので(笑)、コルボも聴きに行くべきだったと大いに後悔しましたが。
さあて、せっかく来たのだから、もう一つ位聴きたいと思ってチケットの空きを確認すると、良いのがあるじゃないですか~!
22:00~23:15ということで、終バスに間に合わなくなるのがネックだが、せっかくだからこれも聴いて行くことに。
前の時間のコンサートが延びた為、急ぎ会場(Cホール)へ。
エスカレーターを登って行くと、3F席の方はこちらへとエレベーターへの乗り継ぎを案内される。
案内パネルを見ると、3F席は6F。
3F席なのに何故6F…???
クラウディオ・カヴィーナ指揮ラ・ヴェネクシアーナ
ブクステフーデ「われらがイエスの御体」BuxWV75
ホールに入って、「3曲でもロック」じゃなかった、「3F席なのに6F」の秘密をようやく理解。(遅いって!)
実はワタシ、高所恐怖症なんですよね~。
3F席の前から4、5番目だったのですが、3F席の一番前、今は皆座っているから良いけれど席に着く前(私は入場したのが遅かったので既に皆、席に着いていた)や終演後、立った時どうなっちゃうんだろう?あの壁の高さからすると、身体がかなり上に出てしまって、ちょっとよろけたりしたら下に転落してしまうんじゃないか?おお怖っ~、くわばらくわばら…などと演奏中も妙に気になってしまって手に汗握っておりました。
他にも天井から下がっている移動式の照明だの、脇の壁からせり出している照明用のスペースなどあって、「ああいうところも、ライトを交換したりなどでスタッフが登ることもあるんだろうな」と考えただけで顔を覆いたくなる恐怖でした。
ふと思い出したのですが、若い頃見たある映画、あれは私にとっては最強の恐怖映画だったかもしれません。ラインホルト・メスナーという登山家の映画。命綱無しに手足だけで垂直に近い岩壁を登って行くのでしたから。余りにも見事にスルスル登るので見ている時は怖さを感じませんでしたが、今思い出しただけでも冷や汗ものです。
おおっと~、だいぶ横道にそれてしまいました。横道にそれると転落の危険が、お~怖っ、ってまた戻っちゃいましたね。
さて、ブクステフーデ(1637~1707)、若き日のバッハが彼の音楽を聴く為、約370Kmも離れたリューベックの町まで歩いて行った、という有名な逸話のある作曲家ですね。
過去に当ブログでも取り上げたことのある人で、バッハの源流の作曲家としてずっと気になっている存在です。
この曲は未聴でしたが、大変楽しみに聴きました。
「足について」、「膝について」、「手について」、「脇腹について」、「胸について」、「心について」、「顔について」という受難にあったキリストの体の各部位の題された7つのカンタータから成る大作。
どちらかと言うと、渋い宗教曲ですが、バッハの受難曲にも通ずる深い音楽。
ソプラノ4人、メゾソプラノ1人、テノール2人、バス2人に、指揮者のカヴィーナがカウンターテナーで加わります。
器楽伴奏は、ヴァイオリン、ヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、テオルボ、オルガンの小編成。
途中で、声楽、器楽とも少し編成が変わります。
1996年結成のイタリアの団体とのことで新進と言えるかもしれませんが、非常に澄んだ美しく響きでした。
ソプラノのトップの方、テノールのトップの方、カウンターテナーなど特に印象的。小編成の古楽オケもバランス良く、キリストの受難に対する祈りを清らかで真摯な音楽として響かせてくれました。
初めて聴いた曲で、まだ素晴らしさが十分分かった訳ではないので、今度CDも購入して聴き込んでみたいと思います。
終演後、終電の時間も気になった方もいらしたでしょうが、鳴り止まない拍手。ブラボーもだいぶ飛びかっていましたが、十分それに値する感動的な演奏でした。聴いて良かった~!
帰りは最寄駅で終バス無し。タクシー代ケチって、自宅まで徒歩約50分。まあ、バッハがブクステフーデを聴きにリューベックまで歩いたことを考えりゃ近い近い。(何か例えが変でしょうか(笑))
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