golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

パレストリーナ「幸いなるかな天の女王、聖土曜日の哀歌、他」ヴェラール

2010-01-31 21:59:58 | Weblog
今日もいつもと代り映えしない平凡な日曜日でありました。

朝遅く起きて午前中ゴルフスクールへ行って、帰って来て昼食採って、ちょっと買い物行って、昼寝して。夕食採って、音楽聴きながらブログ書いて。

テレビも見ないし本も読まず。

仕事しようと思いながら出来なかったところも通例通りにございます(笑)。

特別どこかへ外出しない日曜日はいつも同じ様です。

たまにはちょっと違うパターンの日曜日にしてみますか。

ドミニク・ヴェラール指揮アンサンブル・ジル・バンジョワ、コルマー少年合唱団、バーゼル・スコラ・カントゥルム(Deutsche Harmonia Mundi盤)

DHM50枚BOXから、後期ルネサンスの巨匠ジョヴァンニ・ダ・パレストリーナ(1525~1594)の宗教合唱曲を4曲。

「幸いなるかな天の女王」「聖土曜日の哀歌」
「誇り高い地上の支配者達は」
「ミサ・イン・ミノリブス・ドゥプリチブスⅡ」

ルネサンス音楽は、若い頃好きで割合積極的に聴いていたジャンルですが、何故かパレストリーナとは疎遠でありました。

LPもCDも今まで持っていなかったのではないかと思います。

勿論、パレストリーナが嫌いとか苦手という訳では無く、たまたま良い廉価盤を見付けられていなかった(笑)程度のことだと思います。

いや、実を言うとBRILLIANT CLASSICSから出ているプロ・カンツォーネ・アンティクァによる5枚組をずっと欲しいと思いつつ買い逃しております。

プロ・カンツォーネ・アンティクァは、ルネサンス音楽を良く聴いていた当時、最も好きな合唱団体でしたが。

一方、このディスクは少年合唱が入っているのが最初ちょっと違和感がありました。

ルネサンスの合唱曲は、勿論女声は入らず、高域はカウンターテナーが受け持って成人男声のみの均質な声で歌われるべきとずっと思っておりましたので。

当時の様式がどうだったのか、現在の古楽研究でどうなのか残念ながら知識を持っておりませんが。

そんな、ちょっと違和感を感じた少年合唱入りの演奏ですが、透明で柔らかいポリフォニーの綾なされて行く様を聴いているうちに、こういうのもまた良いなと思えて参りました。

そして、ルネサンスの成熟型の一つパレストリーナの音楽、ジョスカン・デ・プレの均整の取れた美しさとはまた違ったまろやかさも持った響き、さすがにルネサンスを代表する作曲家の一人と認識しました。

これはやはり、プロ・カンツォーネ・アンティクァを是非とも入手せねば。そして、最近の演奏も聴いてみたいですね。

欲しいCDが次から次とあって、取り残されて行くものが多いです。プロ・カンツォーネ・アンティクァも入手がいつになるか不安もありますが(笑)。

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リーバーマン「管弦楽のためのフリオーソ、ガイギー・フェスティヴァル協奏曲、メディア=モノローグ...

2010-01-30 23:14:42 | Weblog
遂に、「リーマン予想」を解いたぞ!

何ですか、その「リーマン予想」って?

まだ解決していない数学の難問で、「サラリーマンの人生に於いて『素数日』はあるパターンに則って出現する」という予想だそうだ。これを証明出来ると莫大な懸賞金が貰えるらしい。

リーマンって、サラリーマンの事すか~?そう言えばこの間テレビでリーマンなんちゃらというのをやっていたけど、そんな内容じゃ無かった様な気がするけど…。

リーマンったらサラリーマンに決まってるだろ!お前、テレビで見たっていうのは「リーマン・ブラザーズ」の話とちゃうか?あれだって、同じ会社に就職したサラリーマン兄弟の話だけど。

ああ、もしかしたら、そうだったかもしれませんね。
ところで、「素数日」って何すか?

お前、素数って知ってるだろ。

ええ、よくガキの頃寝しょんべんとか漏らすと、「お前また『そすう』して!」ってお袋に怒られましたけど、あの「そすう」ですか。実はこの間もちょっと…。

えっ!お前その歳になって、まだ寝小便なんかしてるんかよ~。
それから、それは「素数」では無くて「粗相」!

素数っていうのは、「1とその数以外に約数が無い2以上の整数」のことだ。

何だか分かった様な分からない様な話で…。

学校時代、数学で習っただろ?

いや、いつも寝ていたもので…。

例えば、「4」は2×2、「6」は2×3という具合に、1と自分自身以外にも割れる数があるだろ。ところが、「3」は1以外に2でも割れないし、「5」は2も3も4もダメ、こういう数を素数って言うんだ。

なるほど。

それで、サラリーマン生活にその素数が大きく関わっている、素数はサラリーマンの人生の中で何らかの規則性を持って出現する、というのが「リーマン予想」だ。
例えば「4」、これは麻雀だな。

えっ、4って麻雀なんすか~!

4人でやるだろ。サラリーマンで4って言ったら麻雀以外にあり得ねえ。麻雀やる日なんて別に決まって無いだろ。ある日、「4人集まったから麻雀でもやっか」となるものだ。全く規則性が無い。「4」は素数じゃ無いからだ。
同じ様に素数で無い数字を見てみると、「6」はロック。街を歩いていたり、店に入ったりすると突然聞こえて来て、全く規則性が無い。

「8」は蜂。いつ飛んでくるか分かんねえ。

「9」は苦しい。仕事や体調が突然変調する。

「10」はジュ~っていう焼肉の音だ。家庭でも宴会とかでも焼肉の日が前々から何かの規則で決まっている訳では無く、「今日、焼肉にしょっか!」など突然決まるよな。

これに対して、素数には規則性がある。

「2」は二人の結婚記念日だな。これは何月何日と決まっておる。

「3」は七五三の三歳の時のお祝い。自分の時でも、自分の子供でも良い。要は三歳でやると決まっていることが重要だ。

「5」も七五三。

「7」も七五三。

「11」はサッカーさ。Jリーグの試合日って予め決まってるだろ。勿論、野球「89」だって素数だぜ。プロ野球も同じさ。

「13」は13日の金曜日。これはカレンダーで決まるな。

「17」は「いなか」のことじゃ。生まれ故郷はみんなそれぞれ決まっていて変化しない。規則的に出現するものだけでは無く、この様に一つに決まっているのも「素数日」だ。

「19」は昔テレビ放映されていた「一休さん」のマンガのことじゃ。勿論、放映日放映時間とも予め決まっておった。

「23」は兄さんの誕生日。毎年いつって決まってるだろ。「そうだな、今年は土曜日だから1月30日にするか」なんて人いないだろ。
「29」は「肉の日」だ。こりゃ毎月29日に決まっとる。
「31」は月末の事だな。

30日や2月のように28日や29日が月末になる事もあるじゃないですか?!

いいんだよ、そんな細かい事は。31と言ったらリーマンにとって月末の象徴!

「37」は七三の髪型だな。七三に分けているリーマンは定期的に散髪に行くものだよ。ちなみに「73」も素数だわな。

「41」ったら、モーツァルトのジュピターだな。そう決まっておる。

「43」は「ヨン様の日」。人気ドラマ冬ソナの放映は何曜日の何時からと予め放送時間が決まっていたじゃないか。「臨時ニュースをお伝え致します。突然ですが、これから『冬のソナタ』を放映致します」なあんて事は一回も無かっただろ。

「47」は夜中。仕事で夜勤のある方は、日勤と夜勤がローテーションで決まってるものだ。

「53」は、まさか「ゴミの日」とか言うんじゃないでしょうね?

良く分かったじゃないか!正解だ。例えば、火曜、金曜は燃える物、水曜は燃えない物とか、ゴミ出しの日が決まっとるな。

「59」はご苦労様と言う事。60歳が定年の職場が多いだろ。定年まであと1年か~と感慨に浸る日のことだな。

これで「リーマン予想」の証明は完了だ。

へえ~、何だか呆気無いすね。でも、素数ってたったこれだけしか無いんですか。

いや、素数は無限にある。しかし、さっきも言った通りリーマンは60歳で定年だ。だから、60までの素数に関して解けば良い事になっとる。

ところで、「リーマン予想」を解決した人には懸賞金が出るって言ってませんでしたっけ?

そうだ100万ドルの懸賞金が貰えるんだ。1ドル90円として9千万円!
でもな、額がちょっと不満なんだ。

えっ、そんなに貰えるのに!

100万って素数じゃないよな、全く気が利かねえよな。どうせなら、「100万3ドル」にして欲しかった。これから素数だから…。

―――

「リーマン予想」の本当の事を知りたい方は、Wikipediaでも見てください。

私しゃ、ちんぷんかんぷんでしたが。

レイチェル・トーヴィ(ソプラノ)、アルフォンス・グリーダー(パーカッション)、ダルムシュタット・コンサート・クワイア、ギュンター・ノイホルト指揮ブレーメン・フィルハーモニー管弦楽団(NAXOS盤)

以前、驚異的な作品「ジャズバンドと管弦楽のための協奏曲」を取り上げた(http://blog.goo.ne.jp/golf130/e/22b1be9affff2b1c523a9e887ab554a6)スイスの作曲家ロルフ・リーバーマン(1910~1999)の作品4曲。いずれも、「ジャズバンドと管弦楽のための協奏曲」のカップリング曲です。

「管弦楽のためのフリオーソ」
パワフルなオケの迫力ある響きが聴ける8分半ほどの曲。

「ガイギー・フェスティヴァル協奏曲」
ドラムロールと親しみ易いスイス民謡(このメロディどこかで聞いたことあるぞ!)が交錯する12分ほどの作品。

「メディア=モノローグ」
ストラビンスキーとバルトークを混ぜてジャズの要素も交えたといった感じのオーケストラ伴奏に載って、ソプラノが表現主義的な妖しい歌を歌う24分弱の曲。4曲の中で一番面白いと思います。こういう音楽結構好き。

「交換」
3分半弱の、小刻みなドラムや各種打楽器のリズムの面白い曲。

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バッハ「無伴奏チェロ組曲第1,2,3番(バリトンサックス版)」トゥイラールト

2010-01-29 23:05:30 | Weblog
最近店舗によって微妙な味の違いがあるのではと気になっております。

素人目には皆同じに見えるかもしれませんが、今日の写真は御徒町店。いつもの「蒙古タンメン中本」、いつもの「冷やし味噌ラーメン」でございます。

近くまで外出したので、久しぶりに秋葉原の石丸を覗く。

飲みの誘いを断って、探している数枚のディスクを求めてアキバに来たけれども残念ながら何れも無し。

仕方ないので?御徒町まで足を延ばして中本直行。

この店舗は2回目か3回目。前に来た時も感じたのですが、少なくともいつも行く池袋店と微妙に味が違う。

何れも「冷やし味噌ラーメン」に限っての話(最近それ以外食べたことが無い)ですが、御徒町の方が少しあっさりしていて、やや酸味がある様に感じます。

こちらの店舗は比較的新しい為、「秘伝のタレ」の熟成がまだ足りないのかな?などと勝手に想像しております。個人的には池袋店の味の方が好きだな。しかし、勿論十二分に美味い。店内も綺麗だし、少しゆったりしていて行列も少ないのは大きなメリット。

今度、一番新しい渋谷店にも行って、「秘伝のタレ」の熟成度をチェックせねば。

もしかしたら、この中本「店舗間の味の違いに関する研究」は、同じ指揮者&同じオケの別録音の違いよりも更にヲタクな話かもしれませんが。

ヘンク・ファン・トゥイラールト(バリトンサックス)(BRILLIANT CLASSICS盤)

中本後、池袋HMVへ。

欲しいディスクはここにも無いので秋葉原に行った訳ですが、再度チェック。やはり無し。

それで、前から気になっていた当ディスクを購入。2枚組の全集で1,000円。

発売された時、ショップでチラッと試聴し、オリジナルのチェロ盤では無いけれどなかなか良いと感じていたもの。

聴き始めこそ、フレーズ毎の短い息継ぎにより流れが瞬断される気がちょっとしましたが、聴いている内に気にならなくなってきます。

音域もチェロに近いし、保持音も可能だし、違和感無く聴くことが出来ます。

サクソフォンって木管楽器だったんだよな、と再認識させてくれる柔らかい音色も魅力。

演奏も奇を衒わない真摯なもの。

チェロの原曲とはまた違った味わいを堪能致しました。

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マレ「三重奏のための幻想的小品組曲集」アンサンブル・ルベル

2010-01-29 00:52:06 | Weblog
先生、朝、髭を剃ると顔から赤い液体が出て来るんですよ。

そりゃ大変だ。前の日はどんな物を召し上がりましたか?

えっ、食事が何か関係あるのでしょうか?

念の為にお聞きしています。

そうですね、昼間スパゲッティナポリタンにタバスコをたっぷり掛けて食べました。

もしかしたら、それが漏れ出しているのかもしれませんね。

えっ!?

召し上がったナポリタンに入っていたトマトピューレだかトマトケチャップ、或いはタバスコが顔から染みだして来たのかもしれません。

え~、そんな事があり得るのでしょうか?

まあ、絶対にあり得ないとは言えないでしょう。医師はどんな場合にも予断を持たず、あらゆる可能性に関して科学的に調べないといけないのです。
それでは、洗面所で髭剃って、顔から出て来た液体をこの容器に入れて来て下さい。

(5分後)
先生、採って来ました。

念の為、血液検査とレントゲンも撮りますから、カルテを持って5番窓口と8番窓口へ行って下さい。
検査結果が出るのに1時間ほど掛かりますので、お昼食べて1時前にまたこちらに来てくださいね。

分かりました、有難うございます。

あっ、山本さん、念の為今日のお昼はナポリタンやタバスコは止めておいてください。

トマトジュースとかは飲んでも大丈夫でしょうか?

ダメです、人参とか赤い食物も避けてください。

分かりました、それでは後程参ります。

(1時間後)
先生、どうでしたでしょうか?

レントゲンは特に異常ありませんね。血液検査の結果は…ああ、こちらも特に問題は無いですね。ええと、髭剃って採って来て貰った液体は…あれっ?血液分析の結果とピッタリ符合している。ということは…顔から出てきた液体は血液の可能性が非常に高いですね。何かお心当たりはありますでしょうか?

そうですね、使っているカミソリがちょっと古いヤツでして…。

そうですか、じゃあ病名は「カミソリ負け」だと思います。処方箋書いときますから薬局で薬貰ってください。お大事に…。

―――

2、3年前、熱を出して病院に行った際、聴診器も使わず、触診もせず、パソコン画面を見たまま症状だけ聞いて、風邪と診断した若い医師がいました。

正直、何だこいつと!思いましたね。

上記の馬鹿話も万更有り得ない事でも無いかと…。

アンサンブル・ルベル(Deutsche Harmonia Mundi盤)

DHM50枚BOXからです。まだ、未聴盤が10数枚残っております。

組曲二長調、組曲ト短調、組曲ハ長調の3曲。

ヴァイオリン2挺に通奏低音のヴィオラ・ダ・ガンバとハープシコードが加わります。

フランスバロックのマラン・マレ(1656~1728)の音楽の例に漏れず、優美で流麗。2挺のヴァイオリンの絡み合いも心地良く、疲れた身体を癒して貰いました。

久しぶりに22時半過ぎ迄仕事だったので、当日更新出来ず0時を回ってしまいました。

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ポンセ「ソナタ・メヒカーナ」より、セゴビア

2010-01-27 23:20:48 | Weblog
今日は「鷹の爪」を15本位摂取致しました。

会社の人と外出して昼時になり、「激辛の麻婆豆腐の美味い店があるから」と案内された中華料理店。

お薦めの「激辛麻婆豆腐セット」1,000円を頼みました。

暫くしてスープや小鉢、ライスの付いた麻婆豆腐セットが目の前に。

良く見ると、麻婆豆腐の中には、そのままの唐辛子、いわゆる鷹の爪が10本ほど見え隠れしております。

麻婆豆腐そのものは、確かに普通よりは辛めかもしれませんがそれほどでもない。

しかし、激辛好きの私としては鷹の爪にも当然手を出す訳です。

こりゃ確かに辛い、しかし勿論食べられない筈はない。汗をかきかきではありますが、鷹の爪も一つずつ噛み砕いて参ります。

この様子を見て、辛い物苦手という一人が鷹の爪を5~6本くれました。

結局、鷹の爪15本ほどを含め完食。辛いだけでなく、胡椒や他の香辛料の香りも利いてなかなかに美味でありました。

お陰で身体ポカポカ。

その後、会社に戻り、狭い会議室にいたら暑いのなんの。ただでさえ暑がりの私、一人汗を拭きまくっておりました。

帰り掛け覗いたCDショップや電車の中も猛暑でしたね。

スパゲッティや中華料理などで鷹の爪が入っていると必ず食べてしまう私ではありますが、一回の摂取本数としては過去最多かも。

常食している蒙古タンメン中本の冷やし味噌ラーメンの真っ赤なスープに入っている唐辛子って、鷹の爪に換算すると何本分位なのだろう?今度お店で聞いてみようかな。

今日食べた麻婆豆腐も病み付きになりそうです。

アンドレス・セゴビア(ギター)(DOCUMENTS盤)

唐辛子と言えば、やっぱメキシコっしょ!

今までも何回か取り上げているメキシコの作曲家マヌエル・ポンセ(1882~1948)、大好きなマイナー作曲家の一人であります。

途中まで聴いて止まっていたセゴヴィアの激安BOX盤から、この曲を含む一枚を聴いております。

ポンセは、「シューベルト風」、「(古典派のギター作曲家)ソル風」、「自身の語法に拠るもの」とギターの為のソナタを書いていますが、この曲は「メキシコ風」でメキシコの民族音楽をモチーフにしています。

南国の陽光と、どこか気だるさも感じられる音楽です。

ポンセはヨーロッパに留学して「魔法使いの弟子」で有名なポール・デュカスに師事した人で、クラシック音楽の伝統、様式を踏まえた上にメキシコ音楽がミックスされ、そこに魅力的な新しい音楽が生まれています。

アンドレス・セゴビア(1893~1987)77歳の1972年のライブ録音。録音状態も悪く、ちょっと指が縺れ気味の箇所などもありますが、骨太の音楽と、セゴビアトーンとも呼ばれる円やかで美しい音色は健在。

アルベニス、ソル、タンスマン、ヴィラ=ロボスの他の曲も含め、ずっしりと手応えのある演奏を楽しみました。

と、書いてマズイ事に気付きました。ジャケット見たら第3楽章が抜けている!この曲、4楽章形式でした。きっと時間の関係で割愛したのでしょう。

「抜粋」は気持ち悪いので、手持ちのスタジオ録音盤(1967年)を後で聴き直しするとしますか。

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バッハ「カンタータ第4,150,196番」鈴木雅明

2010-01-27 08:05:22 | Weblog
昨日は、久しぶりに21時過ぎまで会議でした。

帰り掛けに夕食を摂りながらちょい~っと一杯やったら、家に帰ってバタンキュー(←ちょっと死語っぽい響き?)。更新出来ませんでした。

ちょっと前なら21時は全然普通の、いやむしろ早い時間。

健康管理等、会社の勤務管理が厳しくなったことも背景にありますが、不況の影響も大。

こうして、ほぼ毎日ブログ書いていられるのも、考え様によったら不況のお陰、というのも変な話ですが。

きちんと数字を見ている訳ではありませんが、私の使用しているgooブログもここところ登録数が随分増えたような気がします。

もしかしたら、不況でブログのサイト数や記事が増えるなんていう現象もあるのかな。

仕事が暇→時間に余裕がある、しかし金に余裕がない→ただで出来るブログに走る…みたいな。

私も当てはまっているかな。

栗栖由美子(ソプラノ)、太刀川昭(カウンターテナー)、片野耕喜(テノール)、ペーター・コーイ(バス)、鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン(BIS盤)

ふた月ほど前取り上げた傑作カンタータの一つ第4番(http://blog.goo.ne.jp/golf130/e/7953534a2902726ae44b1e76e999a5dc?guid=ON)、そこでも書きましたが、昔から知っている曲でしたが今一つ馴染めておりませんでした。

第4番「キリストは死の縄目につながれたり」

しかし、先日のガーディナー盤で開眼。

そして、昨日から何回か聴いているバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)で大好きなカンタータの一つに昇格です。

厳粛な第1曲に続き、第2曲で合唱がハレルヤハレルヤ…と盛り上がって行く部分など痺れました。先日のガーディナー盤でもこの部分凄いと思いましたが、より透明な響きの中から徐々に盛り上がって来る様はこのBCJ盤の方が上かも。(ガーディナー盤も聴き直してみねば)

第3曲の二重唱、第4曲の細やかで美しい弦の響きなども感動的です。

素晴らしい曲、世界的にもトップレベルの素晴らしい演奏、そしてその演奏が指揮、古楽器オケ、独唱、合唱(そして、そのいずれもが高水準)含めほとんど日本人の手になるものであることにまた感動であります。

透明で柳の様なしなやかさを持ち清潔なバッハ、日本人の美意識に基づく新鮮な演奏が世界でも高く評価されるのでしょう。

これは、BCJの実演も是非とも聴きに行かねば。

今朝は時間が無いので触れられませんが、カップリングの2曲も素敵なカンタータ。

第150番、第5曲のヴィオラ・ダ・ガンバの細かく速い伴奏音型も面白いし、素晴らしい演奏。

そして、合唱の澄んだ響きがここでも光ります。

第150番「主よ、我汝を仰ぎ望む」

第196番「主は我らを御心に留めたまえり」

バッハのカンタータ、最近ヘレヴェッヘ盤がお気に入りですが、鈴木雅明盤もまた違った良さがあって、自分的に双璧になる予感も致します。

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ヴィラ=ロボス「ブラジル風バッハ第4、5、7、9 番、ショーロス第10番」T.トーマス

2010-01-25 23:28:49 | Weblog
今日は定時に退けたのは良いのだけれど、案の定捕まってしまい、たっぷり呑んで帰る途中です(誰が一番呑んでいたのかは、敢えてここでは触れません(笑))。

真っ直ぐ家に帰ろうと思っていたのですが、一番呑んで食って、言いたい放題馬鹿話をさせて貰って、それで割勘なら有難いことこの上無いす、誰が?(誰が一番呑んで楽しんでいたか触れないって言って、触れてるじゃん(爆)。

そこは、フレミングの美声でご勘弁をm(__)m。(関係無いだろって)

ルネ・フレミング(ソプラノ)、BBCシンガーズ、マイケル・ティルソン・トーマス指揮ニュー・ワールド交響楽団(BMG盤)

昨日ブックオフで仕入たCDですが、「ご愛用」のブックオフの仕入と販売に関しては気になるところ。

「地産地消」(地元の産物を地元で消費する)という言葉がありますが、ブックオフとかってどうなんでしょうかね?

各店舗で仕入れたものを、その店舗で販売する、いわば「店買店売」といったシステムなのでしょうか?

ブックオフも、直営店とフランチャイズ店があるようなので、直営店では他店で仕入れた商品を販売したりすることあっても、フランチャイズ店では「店買店売」なのかな?

でも、同じようなフランチャイズ展開している運送業の「赤帽」さんでも、自分で行けない場合には仲間に仕事を回したりされているから、ブックオフも同様に商品を融通し合うこともあるのかな?…色々想像してしまいます。

というのも、このCDを購入したのは、クラシックと縁の薄そうな店舗。

自宅近くの、駅からも離れた、近所の子供達が自転車でたくさん来ているようなお店。

クラシックの在庫も少ない小規模店にも関わらず、何故か個人的に大注目の作曲家ゼレンカやこのCDが。

ヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ」は、メキシコの爆演指揮者バティスの全曲盤から何曲かを以前取り上げたことがありますが、このMTT盤も以前図書館で借りて、欲しかったディスク。

ソプラノ入りの5番が有名な曲集ですが、他の曲も大変魅力的な「癒し系」の心優しい素敵な音楽。

題名のバッハの音楽とは直接的な関連は無いし、スタイルも擬バロックという訳でも無いし、肌合も全く違う。

しかし、心に優しく届く響きは何故かバッハと通じるものがあって大好きなのです、この癒しの音楽。

ラテン的な暖かいバティス盤も好きですが、洗練されたこのMTT盤も素晴らしい。

ブックオフで500円でしたが超美品。ディスクもケースもライナーノーツも新品の様。超お得な一枚でした。

併録の野趣溢れる、しかし演奏は洗練されているショーロス第10番も幻想的でいいですね。「アマゾンのドビュッシー」って感じ?

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ロッシーニ「弦楽のためのソナタ第1、3、6番、クラリネットと小オーケストラのための変奏曲他」シャイー

2010-01-24 22:46:24 | Weblog
今日予備校に行く娘を駅まで送った帰り、ゴルフショップを覗く。

こんなクラブ欲しいなあ~と見て回ったり、パターを試すふりなどして、パターの練習をちょっとする(笑)。

ゴルフショップを覗くのも楽しいけど、でもせいぜい30分が限界かな?、1時間もいたら持て余してしまうでしょう。ずっとパターの練習をしている手もありますが、さすがに追い出されそうだし。

そこで思ったのは、どういう店ならどの位の時間ウインドウショッピングしていられるかということ。

「スーツショップ」…5分が限界かな。買う時だって30分以上いたことがない。そもそも、買う時以外入ったことない。その他衣料品店もほぼ同様。

「スーパーマーケット」…色々な食品を見るのは楽しいけれど、せいぜい15分か。そもそもウインドウショッピングの対象外か。やはり買う時以外は普通行かない。

「100円ショップ」…へえ~、こんなものもあるのか!と驚くことも多いが、まあここも大店舗でも20分位でしょうか。

「書店」…大きい所では2時間位は大丈夫ですね。大規模店では椅子が用意されているところも増えて来ましたが、意外に長く座って読んだ記憶がありません。

「CDショップ」…やはり、ここが一番長く居られます。3時間位は平気。1時間位いるのは日常茶飯事ですね。買わなくても見ているだけで楽しい。やはり、クラヲタですね。

ドミトリー・アシュケナージ(クラリネット)、リッカルド・シャイー指揮ボローニャ市立歌劇場フィルハーモニー(LONDON盤)

昨日図書館から借りて来たCDです。

近所の図書館は一回に借りられるCDは「3組」まで。

他の図書館でも同様の所が多いのかもしれませんが、枚数では無く組数でのカウント。

最近、カラヤンのブルックナー交響曲全集なども入荷して、このお得な「1組」にも触手が動いたのですが、今回はオペラを2組とこのディスクを借用。

オペラは、ロッシーニをもっと聴いてみたいと1組、そして最近興味を持った別の作曲家の1組。

その別の作曲家(「別の作曲家」と勿体ぶる必要も無いのだが(笑))の1枚目をベッドで横になって聴いている内にいつものように爆睡してしまったので、このディスクに変更であります。

ロッシーニの「弦楽のためのソナタ」は素敵な作品と読み知ってはいましたが、少なくとも意識して聴くのは初めて。

第1曲の冒頭を聴いて、すぐにこの作品に魅せられてしまいましたね。

モーツァルトの世界とイタオペのテイストを併せ持ったような音楽。

6曲から成るこのソナタ、何とロッシーニ12歳の時の作品!なのですね。

ロッシーニの早熟天才ぶりに驚き。

2つのヴァイオリン、チェロ、コントラバスという構成で3つの楽章からなる作品。

美食家のロッシーニになぞらえれば、クリームたっぷりのケーキのような音楽と言えますでしょうか。

しかし、決して甘過ぎず、ソフトでありながらスッキリした後味であります。

アシュケナージの息子さんのクラリネットが加わった小品3曲もチャーミングな音楽。

「オブリガート付変奏曲」(1800年)、「セレナード」(1823年)、「クラリネットと小オーケストラのための変奏曲」(1809年)

シャイー指揮の演奏は、ここではとても軽やか。若きロッシーニのフレッシュな音楽の魅力を上手く表現しているように思います。

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ロッシーニ「歌劇《セヴィリアの理髪師》」ヴァルヴィーゾ

2010-01-23 22:09:39 | Weblog
おお、こんな所に床屋出来たんだ。ここでいいや、入ってみるか。

いらっしゃいませ。

おお、空いとる空いとる。

お客様こちらの席へどうぞ。

こちらの席ったって、椅子一つしかねえじゃねえか。

ええと、今日はどのような髪型になさいますか?

どのような、って見ての通りだよ。これと全く同じにしてくれ。

はい。じゃあ、もう出来ました。

お前、出来たってまだなんもやってねえじゃねえか!

いや、お客様が現在の髪型と寸分違わぬ形状をご希望されたので、そうなると当方と致しましても手の出しようが無いもので…。音楽の世界でもジョン・ケージとかいう作曲家の「4分33秒」とかいう一音も演奏しない曲があるそうで、お客様もそれと同様に「全く散髪しない散髪」という前衛的な行為をご要望されていらっしゃるかと思いました。

何だか変な床屋入っちまったなあ…。

同じって、パンチにしてくれってことだよ。

パンチパーマですか~?それはうちでは出来ません。

えっ、何で!?

お客様は、理容師法や美容師法をご存知無いのでしょうか?

なんじゃそれ?

法律ですよ、法律。
お客様は理容師法をご存知無いのにも関わらず、理容院にいらっしゃってるんですか!?

普通知らねえだろ。

ではご説明致しましょう。理容師法第1条第1項で、理容師は「頭髪の刈込、顔剃り等の方法により容姿を整える」と定義されております。
一方、美容師法第2条では「パーマネントウエーブ、結髪、美容等の方法により…」となっています。

理屈っぽい床屋だなあ~。

どちらに行くべきかは自明のことですよね。

わかんねえ~。

お客様はパンチパーマをご希望されていらっしゃる訳ですよね。美容師法第2条の冒頭に「パーマネントウエーブ」という言葉があるでしょ。

美容院に行けっうのか?!

はい。
当理容院は、コンプライアンスと言いますか、法律原理主義と申しましょうか、法律に厳格な経営を行っております。理容法及び美容法の主旨からすると、パンチパーマは美容院にお願いすべきというのが当院の立場でございます。

分かったよ他行くよ。こっちだってこんな変な床屋、二度と来ねえよ~!

あっ、お客様駄目だ~!美容院行っても。

えっ、何で?

美容師法第2条では美容師を「パーマネントウエーブ、結髪、美容等の方法により容姿を美しくすること」となっております。
お客様の場合、パンチパーマを掛けることは出来ても、「容姿を美しくすること」は不可能ですから。

うるせえ!

---

ちなみに、パンチパーマはアメリカ辺りの発祥と思っていたら、1970年代に日本で発明されたものだそう。

なお、通常は理容院で掛けることが多いわけですが、美容院でも一部パンチパーマをやっているところがあるそうです。

貴方も一つパンチの効いた頭髪に変えてみませんか!
私は遠慮しておきますが…。

ウーゴ・ベネッリ(テノール、アルマヴィーヴァ伯爵)、フェルナンド・コレナ(バス、バルトロ医師)、テレサ・ベルガンサ(メゾソプラノ、ロジーナ)、マヌエル・アウセンシ(バリトン、フィガロ)、ニコライ・ギャウロフ(バス、バジリオ)、シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ指揮ナポリ・ロッシーニ管弦楽団、合唱団(DECCA盤)

鼠先輩はパンチパーマですが、私の「メタボ先輩」ロッシーニさん、盲点になっていたような存在で、今までほとんど聴けておりません。

昨日「愛の妙薬」を聴いて、同系統のこの曲、私の唯一手持ちのロッシーニ・オペラ全曲盤を取出しました。

随分前に購入したCDですが、ほとんど聴いておらず、ラックの下の方で、他のCDの重圧に長年耐えていたのです。(ごめんね)

久しぶりに聴いて驚いた点がいくつか。

まず、録音が良いこと。
1965年録音ですから、多少古い音になっていると思ったのですが、さすがDECCA盤。眼前に舞台があるような空間を感じる素晴らしい録音。とても気持ち良く聴けました。

そして、何よりヴァルヴィーゾの指揮!

往年のオペラの職人指揮者といった認識しか無かったのですが、清潔でキビキビしていながら構成力もしっかりしている。ある意味現代的な指揮者に思えます。色々聴いてみたいです。

そしてまた歌手陣が素晴らしい。

ベルガンサの美しく知的な歌は素敵!の一言に尽きるし、ベネッリって恥ずかしながら名前さえ知らなかったのですが、若々しく優しい美声でビックリ。

ギャウロフも脇役で登場しています。

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ドニゼッティ「歌劇《愛の妙薬》」シモーネ

2010-01-22 23:03:55 | Weblog
「デジャブーの恐怖」というのがあります。

基本的に毎日ふと思い浮かんだこと、過去にあったことなどを徒然なるままに書き綴っていると、「あれっ~、こんなこと前にも書いたかな?」という心配が湧き起こって参ります。

やはり、過去の記事とかを整理して、内容が重複しないようチェックすべきなのかな?

でも、絶対そんなことやらないよな。面倒くさいことは大嫌いな、ずぼらな性格ですから。血液型A型なんだけど皆信じてくれないです(笑)。

そもそも、「過去にも同じようなこと書いているのではないか心配」という内容の記事自体前にも書いたような気もするし(笑)。

まあ、これからも同じような記事を書くことがあるかもしれませんが…m(__)m。

カティア・リッチャレッリ(ソプラノ、アディーナ)、ホセ・カレーラス(テノール、ネモリーノ)、レオ・ヌッチ(バリトン、ベルコーレ)、ドメニコ・トリマルキ(バリトン、ドゥルカマーラ)、スザンナ・リガッチ(ソプラノ、ジャンネッタ)、クラウディオ・シモーネ指揮トリノ放送交響楽団、合唱団(PHILIPS盤)

また聴いております、「愉快度120%」の音楽。

先日図書館で借りたディスクです。

最初から最後まで明るく楽しく美しい歌が連続する軽いオペラ。

クラシックにも色々なタイプの曲があって、楽しい曲も悲しい曲も、美しい曲も耳障りの良くない曲も!…それぞれ面白さがありますが、陽気で楽しく愉快な曲としては、個人的にはこの曲が最右翼。

唯一、テノールの有名なアリア「人知れぬ涙」だけが悲しげな曲調だけれども、それとて勿論深刻なものでは無く、喜劇の中のちょっとしたアクセント。

このアリアにばかり注目が集まってしまうのが私としては不満。全編素敵な歌満載なのですから。

この演奏では、ネモリーナのカレーラスの大きな魅力。甘い美声が憎めないこの喜劇の主人公にとても合っている。

リッチャレッリは、美しい声で歌い回しも上手いとは思うのですが、やや大味というかちょっと単調にも感じてしまうのが少し残念。

脇を固めるヌッチ、トリマルキ、リガッチもいいですね。トリマルキの薬売りなど本当にインチキな感じが良く出ていて楽しいです。

シモーネの指揮のオーケストラは、ちょっと緩いかなと思う所もありますが、曲に合ったイタリアの陽光を感じさせてくれるもの。

多少の不満はあるにしても歌手陣も充実し、楽しさに満ちた演奏でありました。

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