golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

ライヒ「18 人の音楽家のための音楽」アンサンブル・モデルン

2009-05-31 20:09:28 | Weblog
もしかしたら前にも書いたかもしれませんが、梅雨って結構好きな季節です。

雨、それも強い雨は濡れたり傘を差したりが不便だけれど、小雨程度ならOK。

雨が降らず、鈍よりした曇りの日なんて最高ですね。心が落ち着きます。

何故、鈍よりした曇りの日が好きなのだろう?、と自分なりに分析してみると、子供の頃のある1日にそのルーツがあるようです。

幼稚園に入る前でしたでしょうか、今にも降り出しそうな鈍より曇った日でした。

友達と三輪車で遠出を致しました。

振り返って考えれば、大人の足でたいした距離でもありません。

しかし、たぶんそれが「初めてのお使い」ならぬ「初めての冒険」だったのでしょう。未知の遠くへ行くワクワク感を朧気に記憶しております。

季節がいつだったのかは全く記憶が無いのですが、あの鈍より空の記憶が、梅雨に対する好印象に結び付いているのだと思います。

あの日がもし雲一つ無い澄み切った空だったら、秋が好きになっていたのでしょうね。

アンサンブル・モデルン(RCA盤)

ミニマル音楽の始祖、スティーヴ・ライヒ(1936~)の最高傑作との呼び声も高い作品。不覚にも未聴でありました。

sachikoさんや木曽さんのサイトを拝見すると素晴らしい音楽のようで、これは何としても聴いてみなければ。

そうしたところ、先日、銀座山野楽器で1,260円(税込)の格安で発見。感激。

このお店、最近特にお気に入り。古楽、現代音楽、NAXOS、BRILLIANT CLASSICSのコーナーが充実しているのみならず、他のコーナーも意外にマイナーな物があったり、単にPOSデータに基づく売れ筋に特化しているというのではなく、本当に良い物を提供しようという老舗の矜持を感じる。

接客も非常に丁寧だし、日本一地価の高いエリアにありながら、このようにお買得価格の商品も多い。商売の原点を見る思いが致します。

さて、「18人の音楽家のための音楽」、期待通りのいつものライヒのミニマルが聴けます。

曲の出だしは、以前当ブログでも取り上げた「六重奏曲」などの様な心地良さ。

今日の梅雨空に静かに聴くに相応しい音楽。

繰り返されるパーカッションのリズムが静かな雨音の様でもあります。

しかし、「六重奏曲」とは違い、意外に熱い魂も感じます。

ところで、楽器編成はと言うと…。

クラリネット(バスクラリネット)×2、ピアノ×6、パーカッション×7、ヴァイオリン×1、チェロ×1、ソプラノ×3、アルト×1の名前がライナーノーツにあります。

合計すると21人。あれっ、18人じゃないぞ?と思いますが、楽章による交替の為でしょうか。

14の楽章から成る1時間ほどの音楽で、ミニマル故の繰り返しが続きますが、楽章毎に楽器編成の微妙な違いもあり、飽きずに聴くことが出来ます。

そして、いつの間にか別世界へトリップ。

ミニマル未体験の方には、是非こういう曲で、未知の世界への冒険を味わってみて頂きたいですね。

不思議かつ心地良い小宇宙がそこに存在していますから。

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