golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

モーツァルト「ミサ曲ハ短調K139《孤児院ミサ》、神に祝福あれK117」P.ノイマン

2012-12-30 21:12:03 | Weblog
全く世間は狭いもの!

昨夜は、毎年恒例となった小中学校同級生の忘年会でした。

もう10年近く続いていますでしょうか、日にちも29日と固定でお店も同じ所が多く、とても分かり易いのであります。

違うお店の年もありましたが、私的にはたぶん一番開催回数の多い今年の中華料理店が結構好き。

昔から長く営業しているらしい地元方面のお店で、なかなか美味だし料理の量も多いにも関わらずリーズナブルプライス。

しかも、カラオケ装置付でゆったりとした宴会場。

まあ、私がカラオケ歌い出すと皆が嫌がるので遠慮しておきましたが。(笑)

さて、恒例の忘年会には毎年20~30人が集まります。

学生時代、クラスが違ったりで話もしたことない人のみならず、転校したり転校して来たりですれ違っていて、そもそも顔も名前も知らなかった人もいますが、今では皆良き仲間です。

ほぼ毎年出席という「定番メンバー」も多いのですが、毎回「サプライズ」があり、何十年もとか、場合によっては卒業以来殆ど誰も会っていなかったメンバーが参加するのもこの忘年会の凄いところ。

幹事のSさんや、同窓会サイトを立ち上げ運営してくれているT君はじめ、皆さんに感謝感謝であります。

さて、今回久しぶりに参加した、小学校時代に同じクラスになったことあったかな(??)という、殆ど初対面に近い一人と話をしていたら、私が社会人になった時、一緒に仕事していた同期の一人と今職場が一緒だということが判明。

私は、その後転職してしまい、その同期とも会っていないのですが、全く思わぬところで意外な繋がりがあるのに驚きました。

忘年会で話をした彼とも一時期同じ事業所にいたのかもしれません。

食堂ですれ違っていたかもしれませんし、もしかしたら同じ寮にいた可能性も。

今度会ったら、その辺りも詳しく聞いてみたいと思います。

二次会まで楽しい時間を過ごしたのは良かったのですが、電車で寝過ごしてしまいだいぶ先の駅まで。

しかし、奇跡的に終電で戻って来ることが出来ました。

駅から歩いたこともあり、自宅に着いたのはAM2時前でしたが。

バルバラ・シュリック(ソプラノ)、ウラ・グレーネヴァルト(アルト)、マルクス・シェーファー(テノール)、クラウス・メルテンス(バス)、ペーター・ノイマン指揮コレギウム・カントゥジアヌム、ケルン室内合唱団(EMI盤)

合唱音楽の雄ペーター・ノイマンによるモーツァルト・ミサ曲全集がタワレコで安売りしていたので買ってみました。

今日の2曲は何れも初聴き。

2曲ともケッヘル100番代の少年時代の作。

傑作揃いのモーツァルト作品の中で、決して知名度の高い曲とは言えないでしょう。

しかし、弱冠12歳!の時に、ウィーンの孤児院教会の為に書かれたという「孤児院ミサ」の素晴らしさには参りました。

もし、小学校6年生の夏休みの自由研究がノーベル賞級の内容だったら…、図画の宿題で歴史的な名画並の油絵を持ち込まれたら…、先生はさぞ仰天するでしょうね。

この「孤児院ミサ」にもそんな驚きがあります。

冒頭、シリアスな響きに驚かされますが、やがて長調に転調し、その後は伸びやかであったり、キビキビしたり美しい旋律が続いて参ります。

モーツァルトより少し前の音楽スタイルを感じる作品ですが、それを完全に手の内に入れ、完成度高い作品に纏め上げている。

教会の献堂式で同時に演奏されたという「神に祝福あれ」もなかなか素敵な音楽。

モーツァルトの大天才を改めて認識するとともに、新たに素晴らしい曲(特に「孤児院ミサ」)を知って嬉しく思います。

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ベートーヴェン「交響曲第9番《合唱付》」クリュイタンス

2012-12-28 23:42:56 | Weblog
今日は仕事最終日で、仲間内で下町の激安店で飲み。

超満員でしたが、写真の新鮮で安価な刺身(この大皿で2千円!)などお腹一杯飲み食い致しました。

せっかく貰った大きなカレンダーや傘をどこかに忘れて帰ったのはご愛嬌。

グレ・ブロウェンスティーン(ソプラノ)、ケルステン・マイヤー(メゾソプラノ)、ニコライ・ゲッダ(テノール)、フレデリック・ガスリー(バリトン)、アンドレ・クリュイタンス指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン聖ヘドヴィヒ大聖堂合唱団(EMI盤)

悠然としたテンポで第1楽章が開始されます。

クリュイタンスと言うと、気品ある演奏と温和な表情の顔写真がイメージされますが、これはフルトヴェングラー時代の影響も残した第九に思われます。

私にとっては、第2次大戦中のフルトヴェングラー&ベルリン・フィル(バイロイト盤ではなく!)の壮絶極まりない演奏が今迄聴いた内で、この曲のベストのように思っております。

この重厚な演奏を聴くと、そのフルトヴェングラー盤が何となく浮かんで参ります。

勿論、表情はもっと穏やかではありますが、迫力に満ちた第1楽章です。

第2楽章も推進力に溢れた演奏。

そして、高貴で憧憬に満ちた第3楽章はクリュイタンスの真骨頂。

録音のせいか、弦に艶が欠けるのは残念ですが。

終楽章もオーケストラ、独唱、合唱、バランスの取れた演奏。

田園や4番、8番など偶数番号の評価が高いクリュイタンスのベートーヴェンですが、この第九はなかなかの名演ではないでしょうか。

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プレイエル「交響曲ハ長調Op.66、ト長調Op.68、ニ短調Ben.147」バーメルト

2012-12-25 22:54:05 | Weblog
年明けにオフィスのレイアウト変更があるので、今日は夕方から書類の整理を少し。

「どこかにある筈だけれど探せない資料」は存在しないのと同じ。

それに、殆どは電子データがどこかにあるものばかり。

それで、殆ど中身を見ずに思い切って大部分を破棄箱へ。

だいぶスッキリ致しました。

しかし、昔流行ったマーフィーの法則か、大抵書類を破棄した直後に見る必要が生じます。

今回はその法則が適用されないことを祈りましょう。

マティアス・バーメルト指揮ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ(CHANDOS盤)

「モーツァルトと同世代の作曲家シリーズ」より、楽譜出版社、ピアノ製作会社を興した人としても音楽史に残るイグナーツ・プレイエル(1757~1831)の交響曲3曲。

ピアノ製作家として名前は知っていました。

プレイエル社は、現代まで連綿と続くピアノメーカーで(最近は細々とのようですが)、ショパンや近代ではアルフレッド・コルトーも愛奏したという名門。

しかし、その創立者が、作曲家でもあるとは知りませんでした。

3曲の交響曲が収録されていますが、これらは忘却されられてしまうにはあまりにも勿体ない素敵な音楽。

ベートーヴェンをも思わせる堂々たる骨格の中に、ハイドンのような機知に富んで親しげな音楽がはめ込まれたハ長調。

安らぎに満ち優美なト長調。

スケール大きな中にも愛らしい表情も見せるニ短調。

何でこんな素晴らしい音楽が、埋もれたような状態になっているのでしょうか?

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バッハ「平均律クラヴィーア曲集第2巻第13曲~第24曲」アスペレン

2012-12-24 22:01:30 | Weblog
定期購読している月刊誌がいくつかあるのですが、殆ど読まず開封さえしていないもの多数。

それで、今日はその片付けをば。

袋から出して、紙封筒とビニール封筒を仕分けしてゴミ袋へ。

ちょっと1冊読んだら、それなりに良いこと、面白いことが書いてあって、せっかく取っている雑誌なのだから読まなきゃと反省。

従来、雑誌を購読した際、少なくとも過去1年分ほどは保管していたのですが、これがそもそもの間違いだったのでは、と思い至る。

「また今度読もう」と思っても改めて開いた試しが無い。

「役に立ちそうな情報が載っているから取って置こう」となっても、結局は死蔵するのみ。

一部の例外を除いては、ざっと目を通したら捨てることにしました。

溜まってしまった数十冊の年内全数処理はとても無理ですが、少しでも多く破棄出来るよう頑張ります。

ボブ・ファン・アスペレン(チェンバロ)(Virgin CLASSICS盤)

別に、クリスマス・オラトリオやクリスマスに因むカンタータじゃなくてもバッハの音楽はクリスマスの雰囲気に合うのであります。

いや、クリスマスじゃなくても新年でも、節分でも雛祭りでも端午の節句でも(←日本の行事と関係ねえだろ、というツッコミが)、春でも夏でも秋でも冬でも。

嬉しい時も悲しい時も、バッハは私にとって「万能音楽」。

残念ながら平均律は抜粋でしか聴いておりませんが、同じチェンバロ演奏でもレオンハルトとかだと、生真面目な楷書の演奏という印象がありますが、このアスペレンは正攻法でありながら、微笑みのような明るく柔らかさのある演奏。

使用しているチェンバロの為もあるでしょうが豊かで美しい音色。

肩肘張っての演奏だと退屈に聴こえかねない曲もとても愉しく聴け、これは大正解のBOXでした。

レオンハルトの全曲も安くなっているので欲しいなとは思っておりますが、他にも欲しいディスクが色々あって、さてどうなることやら。

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リスト「ハンガリー狂詩曲第5番、第7番~第10番、第14番」シフラ

2012-12-23 22:23:04 | Weblog
昨夜は、小中高と一緒だった友人のお父さんのお通夜でありました。

葬祭場の入口に、絵の上手い友人が描いたお父さんの優しい横顔の油絵や、昔の色々な写真や思い出の品などが飾られていたのが印象的。

故人を偲び、送り出すに相応しく、いかにも心優しい友人らしいなと思いました。

その後、高校時代の友人数人とお清め兼近況報告会。

それほど飲み過ぎた訳ではありませんが、終電&ちょっと乗り過ごしで、今日は殆ど終日寝ておりました。

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)(MEMBRAN盤)

先日聴いたシフラの5枚組に入っていたハンガリー狂詩曲(第1番~第15番)と同一音源と思われます。

しかし、リストを聴きたくて、またこちらも掛けてしまうのであります。

リストの全盛期の作で、高度に技巧的で華やかな曲ばかりかというと、5番のように内省的で晩年の作のような宗教性さえ感じる曲も混ざっていて、意外に多彩な作品集なのかなと思いました。

それにしても、9番や14番などのようにピアノの威力をここぞとばかりに見せ付ける曲は如何にもリストらしく快感。

こんな面白い作曲家を最近まで殆ど聴き逃していたのが不思議でなりません。

モノラル録音ですが、シフラの超絶技巧演奏は迫力満点。実演はさぞ凄かったのだろうと想像致します。

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リスト「ファウスト交響曲」アルヘンタ

2012-12-22 17:33:05 | Weblog
今日は休日出勤し、静かなオフィスでこのCDを繰り返し聴きながら仕事しておりました。

そして、これからお通夜に向かうところ。

アタウルフォ・アルヘンタ指揮パリ音楽院管弦楽団(MEMBRAN盤)

最近ハマり出したリストですが、ピアノ曲中心で他ジャンルはまだ殆ど聴けておりません。

この曲も、名前は前から知っていましたが、もしかしたら初聴きかも。

ドラマチックで引き締まって、なかなか素晴らしい作品ですね。

義理の息子というだけでなく、ワーグナーの音楽に連なるものを強く感じます。

この曲は、リストがワーグナーに多大の影響を与えたことの証左の一つとも言えるのではないでしょうか。

スケール大きな音楽。

長大なワーグナーは普段なかなか聴くまとまった時間が取れませんが、この曲で似たカタルシスが味わえるのではないでしょうか。

リストが時代を先取りした革新者であったことを改めて思いました。

もし彼が数十年遅く生を受け、ロマン派末期から12音音楽の時代に掛けて活躍していたら一体どんな凄い作品を書いただろう?という想像もしてしまいます。

通常、最終楽章に合唱が入るそうですが、44才で夭折したスペインの天才指揮者アルヘンタによるこの録音ではオーケストラだけで奏されています。

モノラルで録音は古いですが、壮大なこの曲の素晴らしさを堪能させてくれました。

また他の演奏でも聴いてみたいと思います。

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ソラブジ「超絶技巧百番練習曲第26番~第43番」ウレーン

2012-12-21 00:06:06 | Weblog
今日は、寝不足&仕事で遅くなって&飲んで帰る途中。

フレドリク・ウレーン(ピアノ)(BIS盤)

前々から是非聴いてみたかったディスク。

レギュラー価格盤で、中古品を見掛けることも無く、ずっと先送りとなっておりました。

ところが、昨日立ち寄った中古店で1,000円前後のものを3枚ほど発見。

先ずは、この1枚を入手。

イギリスの作曲家カイホスルー・シャプルジ・ソラブジ(1892~1988)の超絶技巧系ピアノ曲。

タイトルの通り、100曲から成る長大な作品集で、スウェーデンの二足のわらじの天才ピアニスト(本業は精神科医)ウレーンによる全曲録音が進行中です。

昨日聴いたストラヴィンスキーやプロコフィエフ、或いはブーレーズの曲などは、如何にも「超絶技巧」という荒々しい響きや特異なリズム、高速パッセージ、不協和音の塊といったものがありますが、ここに聴くソラブジは肌合が異なります。

印象派の延長線上にあると言いましょうか。

それぞれの曲が、特定の音階を基軸としているのでしょうか、音楽の流れは自然で不協和な響きは無く美しい響き。

聴き手に超絶技巧を意識させないであろうが、きっと演奏はとても難しいのだろうな、というちょっと不思議な音楽。

かなり良い、いや、とても良い。

クセになりそう!

全100曲を是非聴いてみたいものです。

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ストラヴィンスキー「ペトルーシュカからの3楽章」、プロコフィエフ「ピアノソナタ第7番」他、ポリーニ

2012-12-19 22:15:47 | Weblog
ここのところ、ちょっと仕事が忙しく、夜遅かったり朝早く行ったりで、ブログアップの間が空いてしまいました。

寝不足もあるし、書くネタも無いので前半短め。

マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)(Deutsche Grammophon盤)

昔、これはまたとんでもなく凄いピアニストが出て来たものと驚きました。

完璧なテクニックと、若いにも関わらず比類無き完成度の音楽。

ベートーヴェンの後期ソナタなどのLPを何遍も何遍も聴いたものです。

「ペトルーシュカからの3楽章」も大きな話題になった1枚でしたが、当時ストラヴィンスキーにはあまり興味が無かったため、この盤はスルーしておりました。

先日、店頭で見付け、ふと聴きたくなりました。

1.ストラヴィンスキー「ペトルーシュカからの3楽章」
2.プロコフィエフ「ピアノソナタ第7番」
3.ヴェーベルン「ピアノのための変奏曲」
4.ブーレーズ「ピアノソナタ第2番」

いやあ、これは面白い。

最近、リストにはまっていることもあって、超絶技巧系ピアノ曲はとても波長が合う。

「ペトルーシュカからの3楽章」は、荒々しくもユーモラスな曲を緻密に完璧に弾きこなし、さすが当時大きな話題になっただけある演奏。

ダイナミックであるにも関わらず繊細な響きも有する。第2楽章のなんと透明で美しいことか。

第3楽章の難曲も唖然とするテクニックで弾き切ってメチャ快感。

プロコフィエフ「ピアノソナタ第7番」もこんなに面白い曲だったとは…。

爆弾のような迫力ある音楽が、ただ力任せでは無く、知的に処理されているのが如何にもポリーニ。

ヴェーベルン「ピアノのための変奏曲」は、ヴェーベルンの例に漏れず、短かい12音音楽。

冬の澄み切った空に輝く星々のよう。

ブーレーズ「ピアノソナタ第2番」は、複雑緻密なセリー音楽ですが、無味乾燥にならず、迫力もあるし、フランス音楽らしい不思議な柔らかさも感じる曲で気に入りました。この曲の良さに気付かせてくれたのもポリーニの演奏に負うところ大か。

やっぱ、ポリーニ凄いですわ。

そしてまた、ピアノって凄い楽器だということも改めて思い知らされた1枚でもあります。

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リスト「メフィスト・ワルツ第1番、エステ荘の噴水、愛の夢第3番、ラ・カンパネッラ」他、シフラ

2012-12-16 23:15:03 | Weblog
今日は休日出勤。

10時半頃から19時半頃まで仕事して帰って参りました。

休日出勤の楽しみは、昼食と帰りにCDショップを覗くこと。

昼食は、タバスコ(正確には別ブランド品でこちらの方がタバスコより、辛味>酸味で好み)をたっぷり掛けた大盛スパゲティ。

そして、CDショップは今日は覗いただけ。しかし、こんなディスクもあるんだ等情報収集だけでも楽しいものです。

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)(MEMBRAN盤)

シフラによるリスト5枚BOXから代表的な小品を集めた1枚。

1.メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」
2.巡礼の年第3年イタリアから「エステ荘の噴水」
3.忘れられたワルツ第1番
4.即興的ワルツ
5.愛の夢第3番
6.半音階的大ギャロップ
7.パガニーニによる大練習曲第3番「ラ・カンパネッラ」
8.パガニーニによる大練習曲第5番「狩り」
9.2つの演奏会用練習曲~第1番「森のささやき」
10.2つの演奏会用練習曲~第2番「小人の踊り」
11.詩的で宗教的な調べ~第7曲「葬送、1849年10月」

リスト初心者の私ゆえ、有名な「エステ荘の噴水」も今まで聴いていなかったかと思います。(聴いたとしても聴き流し)

噴水をアルペジオで美しく描いた作品で、ドビュッシーやラヴェルに大きな影響を与えたというのも納得。

リストがロマン派の枠に留まらない革新者であったことがこの作品からも分かります。

最近ようやく馴染んだ「メフィスト・ワルツ第1番」も、中間部に「トリスタンとイゾルデ」を思わせるフレーズが出て来ますね。

意外な曲にも、リストの前衛性が。

「愛の夢第3番」は、甘くなり過ぎないシフラのピアノが好ましい。

「葬送、1849年10月」は、リストの作品の中で最近特に気に入っている曲の一つ。

ところで、「爆演」というのは、指揮者について比較的近年言われるようになった言葉かと思いますが、シフラの豪快なピアノを聴いていると、これぞまさしく爆演ではと思います。

しかし、昔、一部評論家に言われていた技巧だけで中身が薄いといった評価はあまり当たっていないと思います。

確かに力任せに感じる部分が無い訳でもありませんが、「葬送、1849年10月」など深い情緒と宗教性も感じます。

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バッハ「平均律クラヴィーア曲集第2巻第1~12曲」アスペレン

2012-12-15 22:43:57 | Weblog
ご存知の通り、熱狂的なホークスファンではありますが、大谷投手の日本ハム入団は嬉しいニュース。

正直、160kmの逸材がライバル球団に入るのは大きな脅威。

しかし、先ずは、是非日本球界で活躍する姿を見てみたい。

大リーグ希望の大谷投手を口説き落とした日本ハム球団と栗山監督も凄い。

また、強行指名からの今回の騒動(?)を栗山監督が大谷投手の母校に陳謝に訪れたというのも清々しい印象。

来季、東浜 vs 大谷の投手戦を是非見てみたいものです。

ボブ・ファン・アスペレン(チェンバロ)(Virgin CLASSICS盤)

やはり、平均律はチェンバロが良いな。

そう思わせるアスペレンの演奏。

短調のゆったりとした曲だと、ちょっと沈み込んだ雰囲気にもなり兼ねないこの曲集。

装飾豊かなチェンバロの響きと、アスペレンの明るい音色で愉しく聴くことが出来ます。

決して速い演奏ではなく、ゆったりおおらかに曲を捉えていますが、あっという間に前半12曲を聴き終わってしまいました。

愛聴盤になりそうです。

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