golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

ベートーヴェン「七重奏曲」ジンマン

2008-06-30 08:21:26 | Weblog
「延長十八回」終わらず―、という本を読んだことがあります。

三沢高校と松山商業の延長十八回引き分け、再試合、高校球史に燦然と輝く名勝負であります。

これは、両校球児のその後の人生を追った本です。

ある意味衝撃的だったのは、当時日本中を感動させたあの栄光の球児達の多くは、その後、決して順風満帆でなかったこと。

むしろ、あそこで燃え尽きてしまった様な人も多かったらしいこと。

栄光が、いつの間にか十字架に変わってしまったのでしょう。

ジンマン指揮、ブロンフマン(ピアノ)、シャハム(ヴァイオリン)、モルク(チェロ)、ルーリー(ヴィオラ)、ダンゲル(コントラバス)、ライト(クラリネット)、ジェニー(ファゴット)、ヘフティ(ホルン)(ARTE NOVA盤)

今日は、ベートーヴェンの初期の傑作。

作曲された当時、大変人気で、その後も「あの七重奏曲を作ったベートーヴェンさん」と言われたりしたらしい。

ずっと七重奏曲の栄光にすがる人生もあったのかもしれません。

しかし、そこがベートーヴェンの凄いところ。自分の語法を突き詰めて行き、中期、後期の数々の傑作を生み出して行ったのですから。

当時大人気だったのも頷ける、歓びに満ちた生き生きとした曲ですよね。

ベートーヴェンの初期曲も、また色々聴き直してみたくなりました。

何らの栄光もない、平々凡々たるgolf130のいつもの1日が始まりました。

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ライヒ「六重奏曲」(6/28 )補足

2008-06-29 22:34:19 | Weblog
一昨日にも増して、昨日の更新は酷い。ひどい、ひど過ぎる。(埼玉の地元TVで「うまい、うま過ぎる」というお饅頭の有名CMがあります)

何としても23:59までに更新しなきゃ(これを「兄さん悟空(2359)の呪縛」と言う)ということで、カラオケの選曲中に、書きかけも書きかけ、殆んど何も書いていないものをアップしてしまいました。

白紙に近いテストを提出するようなものですね。

ミニマル音楽の旗手、スティーヴ・ライヒ(1936~)のこの曲、暑い季節にとても心地良いです。

ミニマル音楽というのは、シンプルなフレーズを繰り返して行くのですが、それが少しずつ変化して行く。

マリンバ、ピアノや各種打楽器による曲だが、あたかも風の音、波の音の様で、浜辺や草原に寝転びながら、のんびり聴きたい。

勿論、部屋の中でも、昼寝のBGMなどに好適(笑)。

ところで、ミニマルの尖鋭というイメージのライヒも、今年もう72歳になるんですね!

昨夜は、大学同窓会の関係の会合。ライヒと同年代の方々とPM4時過ぎから12時頃まで飲んでしまいました。約8時間!

皆さん、良く飲むし、結構食べる。また、歌う!声量もあるし上手い!

素晴らしいパワーでした。

結局、前夜に引き続き帰宅はAM2時過ぎ。

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ブルックナー「弦楽五重奏曲、インテルメッツォ」(6/27 )補足

2008-06-29 20:04:33 | Weblog
一昨日書いたように、作品の依頼者が第2楽章のスケルツォを気に入らなかったため、その差し替え用としてインテルメッツォが作曲された経緯だそうである。

スケルツォが、何故気に入らなかったのだろう?

ライナーノーツにも、技術的に難物と見られたようだが、依頼者ヘルメスべルガーの主宰していた四重奏団は名声の高かった団体だそうで、このスケルツォに辟易するのは意外、とある。

いや実は逆に、とても気に入ったので「アンコール」としてもう1曲所望したのではないか?

スケルツォは勿論良い曲だし、インテルメッツォがまた大変魅力的。

弦楽四重奏にヴィオラが加わり、響きに厚みの増し、落ち着いた楽想の中にも、アンニュイな音楽が奏でられる。

ブルックナーの作品の中で、このインテルメッツォは最も好きな曲の一つ。

依頼者ヘルメスべルガーに感謝感謝!。貴方がスケルツォにNGを出してくれなきゃ、この曲は生まれなかったのですから。


飲んじゃうとなかなか夜更新辛いですね。

6/27は、会議の後の飲み会で。一次会で帰れば良かったのですが、ついもう一軒。23:59までに何とか更新したかったので、朝書きかけの原稿を、トイレに行ったタイミングで送信しちゃいました(笑)。

そしてまた飲み続け、自宅着はAM2時過ぎでした。

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ライヒ「六重奏曲」

2008-06-28 23:37:37 | Weblog
今、カラオケ中!
ネクサス(NONESUCH盤)

人気の現代作曲家スティーヴ・ライヒ。大好きな作曲家。

マリンバ、ヴィブラフォン、バス・ドラム、タムタム、ピアノ、シンセサイザーcrotales、sticks

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ブルックナー「弦楽五重奏曲、インテルメッツォ」

2008-06-27 23:54:50 | Weblog
五重の塔、って昔、妙に憧れていました。

五階建の建造物なのだが、人品の存在を漂わせない神秘的ものにも、妙な魅力を感じていました。

ウィーン・フィルハーモニア五重奏団(LONDON盤)

作曲の依頼者が第2楽章のスケルツォを気に入らず、その差し替え用として、インテルメッツォを作曲。

結局、インテルメッツォは独立した曲として存在。

弦楽五重奏曲とともに、交響曲とは違った、しかしとても魅力的な曲となりました。

すみません、かなり飲んで帰る途上。更新継続ギリギリです。


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ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第1 5番」スメタナ四重奏団

2008-06-26 23:55:13 | Weblog
「西秋留(にしあきる)のコロッケ」というブランドが、私が小学生の頃存在しました。

と言っても、我が家だけでの話で、しかもそのブランドの信奉者は私だけ。

しかし、当時私は、熱にうかされたように、「西秋留のコロッケ、西秋留のコロッケ」と超一流ブランド名(と信じて疑わない)を連日、連呼していたのです。

小学生の頃、時々、父親に連れられ東京郊外にハイキングなどに出掛けておりました。

ある日曜日(当時は週休2日などありません)、東京郊外の自宅から、当日の国鉄に乗車し、五日市線の「西秋留」(現、秋川)という駅で下車しました。

母親が作ってくれたおにぎりくらいを持って自宅を出立したのでしょうか、西秋留駅に着くと、途中の肉屋さんでおかずを調達して行くことになりました。

たまたま、歩いていたら店を見付けて寄ったのかもしれませんし、父親が缶ビールのつまみが欲しかっただけかもしれません。

コンビニなど無い時代です。普通の町の肉屋さんという店構のところで、そのコロッケを購入しました。

秋だったのでしょうか、快晴の空の下、牛が草をはむ閑かな道を歩み、低山の頂上かどこかで昼食となりました。

先ほどのコロッケをおかずに、おにぎりを頬張ります。すると、その何と美味しいこと。

肉厚で柔らかく、挽肉の分布密度といい、仄かに塩味を感じる衣の味加減といい、今まで食べた全コロッケの中で群を抜いた旨さ、と感動したのです。

自宅に帰ってから、コロッケの旨かったことを報告した。しかし、一緒に食べた父親は然したる感興も起こらなかったらしく、「お腹空いていたからじゃないか」とのコメント。証人としては全くの役立たずでした。

その後も私一人、「西秋留コロッケ教」の布教に尽力したのですが、大変残念ながら信者の獲得には至りませんでした。

いつしか私も「西秋留コロッケ教」への信心も薄れ、その教義すら忘却の彼方へ去ってしまいました。

それから10数年が過ぎ、社会人に成りたての頃でしょうか。

帰宅途上の電車で、突然遠い記憶が呼び醒まされました。夕食前で空腹だった

足を延ばして、西秋留に行ってみることにしました。

古い微かな記憶だけをたよりに、あの店を探したのですが、残念ながらダメでした。

今日、久々にこの逸話の記憶が蘇ったので、西秋留のコロッケ捜索を再度試みたくなりました。近いうちに是非とも。

スメタナ四重奏団(1967年録音、SUPRAPHON盤)

この曲が好きになったのは、クラシックを聴き始めた頃です。

バルトークの4番かこの曲が、弦楽四重奏の中で最初に好きになった作品です。

演奏に関して、バルトークはジュリアードQ.、ベートーヴェンはスメタナQ.、が新時代のブランドだと思っておりました。

実際この曲を初めて聴き、気に入ったのも、スメタナQ.の演奏です。

しかし、購入したLPは何故かブダペストQ.の演奏でした。

これも当時スメタナQ.と双璧の名盤でした。深みのある演奏でしたが、清新さのあるスメタナQ.盤に憧れつつも何故か入手しないままとなっておりました。

ふと聴きたくなりCDを購入し、本日憧れ演奏に30数年ぶりに再会。

テクニック的には優れたクァルテットが増えた現代ですが、温かみのある音色で、有名な3楽章はじめ感動的な演奏でした。

また、スメタナQ.の演奏を色々聴いてみたいと思いました。

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モーツァルト「弦楽五重奏曲第3 番K.515」アルバン・ベルク

2008-06-25 08:27:58 | Weblog
一品サービスしときますから。

これ店長からのサービス。

こんなの造ってみたから食べてみて。

  …………………………
言い方は色々あるけど、居酒屋などで、一品余分に出して貰えたりするとちょっと嬉しいですよね。

プチ幸せ。

音楽も、弦楽四重奏に一品、じゃなかった楽器を一つ加えた「五重奏曲」って、好きな構成です。

昨日は、クラリネット五重奏曲、以前もこのブログで、ピアノ五重奏曲、ギター五重奏曲を取り上げました。

弦楽四重奏曲が室内楽の本格派で、五重奏曲はちょっとと変則投手という感じで見られている気がしますが(私だけ?)、音色に多彩さが増したり、音の厚みが増したり、協奏曲的な面白さが加わったりと、弦楽四重奏曲とはまた違った良さがあります。

今日は、弦楽四重奏+ヴィオラによるモーツァルトの傑作。

ウォルフ(ヴィオラ)アルバン・ベルク四重奏団(EMI盤)

久々に聴いたCDですが、ヴィオラの追加で暖かさが増し、どこかしら哀しみを感じさせる作品の多いモーツァルト後期曲の中で、音楽の純粋な悦びに満ちた曲だなあ、と思いました。

また、アルバン・ベルク四重奏団の解散も何とも残念。

テクニックと香り、優美さを兼ね備えた稀有の団体ですから。

(追伸)遅ればせながら、我が家にも昨夜、ドイツ・ハルモニア・ムンディ50枚BOXが届きました!聴くの楽しみ~。

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ブラームス「クラリネット五重奏曲」ベルリン・ゾリステン

2008-06-24 08:13:55 | Weblog
共鳴とか共振という現象があるけれど、音楽を聴いて感動なり感興が起こるということは、心身のどこかにその現象が発生している状態だと思う。

共振は心のどこかに起こることが多いだろうが、身体のこともあるだろう。

末梢神経や皮膚で聴いている感じのこともある。

曲なり演奏なり、或いはその日の状態や環境なりで、共振が発生する場所も異なるし、またそれが発生しない場合には「どうもピンと来ない」として、受容されないのだろう。

ベルリン・ゾリステン(ライスター(クラリネット)他)(WARNER CLASSICS盤)

「130人のgolf130」と言う程でもないが、自分の中にもいくつかの人格が住んでいるように思う。

まあ、「しょうもないアホオヤジ」が主たる住人だし、「アバウトなパッパラパー」なんかも幅を利かせているが、「神経質な小心者」も住んでいる。

今では少数民族となってしまったが、「真面目誠実族」もいる。

ホントか?

うん、たぶんいる。

いや、いる。

ブラームスの幾つかの曲に、彼らは強く共振するので、その存在が確認出来るのである。

昔馴染みの、このブラームス晩年の名作もその一つ。

クラリネットの伸びやかだが深い音色が、枯淡の境地を描く。

酸いも甘いも分別付いた大人の曲。

歳を経れば、皆、この曲のような達観した心境になるものだと、クラシックを聴き始めた少年の頃思っていた。

余談だが、当時、関西人は皆、陽気でしゃべり好きだとも信じていた。

歳を経てもそうならない人がいたり、関西人でも無口な人がいることを知ったのは、だいぶ後年のことである。

自分はこの曲のような「渋カッコいい」老人には絶対になれないが、たまにはブラームスを聴いて、自分の中の「真面目誠実族」に共振を送ろう、と思った今朝でした。

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ヴィヴァルディ「マンドリン協奏曲集」

2008-06-23 23:17:25 | Weblog
「太鼓腹」ってティンパニを想定した言葉だろうか?

否、ポンポンとお腹を叩く音を例えたものだろう。

だとすると、メタボ腹でなくたって、太鼓腹と呼ばれる資格あるんじゃないの?

痩せてたって、空腹状態で叩けばそれなりにいい音鳴るんじゃない?

メタボの私は、自分では検証出来ないのが残念だが(笑)。

「太鼓腹」と言うよりは、むしろ形状からだけからは「リュート腹」、「マンドリン腹」の方が近い。

ただリュートの典雅で、ちょっと愁いを秘めた響きは、この例えに相応しくない。

「マンドリン腹」が的確と、陽気で明けっ広げで、とこの曲を聴きながら思いました。

ねえ、その方が「太鼓腹」よりイメージも良いでしょ?

えっ、マンドリンのイメージが悪くなる!って。

ご免なさい、マンドリン奏者の皆様方。

2つのマンドリンの為の協奏曲RV532、マンドリン協奏曲RV425、RV93

オルランディ、フラティ(マンドリン)
シモーネ指揮イ・ソリスティ・ヴェネティ(ワーナークラシクス盤)

なお、この曲の名誉の為に。3曲とも明るく爽やかで、暑い季節に相応しい曲。決してメタボリックな音楽ではありませんね。

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パーセル「ひとときの音楽」他

2008-06-22 23:46:50 | Weblog
ラフマニノフの鐘の音
諸業無常の響きあり

ピアノ鍵盤の色
盛者必衰の理をあらわす

驕れるリュートも久しからず
ただ「夏の夜の夢」のごとし

<現代語訳>
ラフマニノフはピアノ曲の端々に鐘(から受けた啓示)を持ち込んだ。
これは諸業無常の響きに聞こえる。

ピアノ鍵盤の白黒、これはオセロの象徴。
優勢だと思っていたのが、一手でひっくり返ってしまうのが世の常である。
ピアノは白鍵の方が多いが、これは勝利の象徴。

リュートは楽器の女王の地位にいたが、鍵盤楽器にその地位を奪われ滅亡した。

パーセルに「妖精の女王」という作品があるが、これは「夏の夜の夢」と同じ戯曲に基づく作品である。
「妖精の女王」という題名も、リュートの「楽器の女王」の地位が儚いものであることを暗示しているかのようである。

(ちなみに、この物語は「リュート法師」により、語り継がれている)

クリストフ・ゲンツ(テノール)ミハエル・フライムス(リュート、テオルボ)(BERLIN Classics盤)

今日は車の運転中、久しぶりに、パーセル(1659~1695)やモーリー(1575~1602)、ダウランド(1563~1626)らのリュート歌曲のCDを聴きました。

弟ゲンツの美声にリュート伴奏がつつましやかに寄り添う魅力的な歌の数々。

鍵盤楽器の台頭により、歌曲の伴奏の座も負われたリュートは、落人がスペインに逃れ、その後、ポピュラー音楽の伴奏楽器として御家再興を果たしたそうである。(いつもながら怪しい話)

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