golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

モーツァルト「レクイエム」カラヤン(1961年)

2011-09-29 22:38:23 | Weblog
日帰りで静岡市へ。

10数年(約20年)振りで、2回目か3回目の地。

以前来た時は、さしたる印象は無かったのですが、清潔で結構都会だし、その割にごみごみしていなくて、良い街だなあ~!と思いました。

食べ物美味しいし。

一緒に行った職場の仲間と、昼食は駅前の地下街へ。

普通の居酒屋風のお店に入り、「しらす丼」を頼んだのですが、新鮮で旨くって安くって感激。

写真の丼に味噌汁、お新香が付いて600円。

中央部に生しらすがたっぷり載って、周囲を茹でしらすが固めるの図。

大好きな生しらすが予想外にたくさん入っていて嬉しかったであります。

昨夜、minaminaさんから教えて頂いた(しかし、第2報で悲しいかな閉店情報を頂いた)「丸天」さんの奇しくも隣の「魚膳」さんというお店。

気に入ったので、仕事帰りにも飲みに行っちゃいました。

ふんわりしたアジフライなども旨かったけれど、お気に入りのしらす丼をまた食べちゃいました~。

「静岡おでん」も食べたかったけれど、もうお腹一杯。また何回か来る事になるので次回の楽しみということにします。

ヴィルマ・リップ(ソプラノ)、ヒルデ・レッセル=マイダン(アルト)、アントン・デルモータ(テノール)、ヴァルター・ベリー(バス)、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン楽友協会合唱団(GRAMMOPHON盤)

LP時代とか結構「アンチ・カラヤン」でありました。

特に当時違和感を感じたのがモーツァルト。

カラヤン特有のレガートと磨き上げた響きが人工臭に感じ、「これモーツァルトとちゃうやろ!」と思っておりました。

先日、ブックオフでこのディスクを250円で見付け、久しぶりに聴くカラヤンのモーツァルト。

洗練度高く、声楽が入る分、昔感じた違和感はさほど無い。ラクリモーサなど極美。

ヴェルディのレクイエムじゃないけれど、オペラをも想起させるレクイエム演奏。

これはこれで素晴らしい演奏と思いました。

また、昔感じたカラヤンのモーツァルトに対する違和感の正体にも気付く。

構成はとても緻密で正統的で納得度高いもの。ただレガートや磨き上げ過ぎた響きが好きになれなかった原因だと。

ストラクチャは良いんだけれど、テクスチャがねって。

カラヤンのモーツァルトも、素晴らしい面があることに後れ馳せながら気付いたので、また少し聴き直してみたいです。

★日本ブログ村ランキングに参加しています。
激辛も激甘も噛み分けるメタボな私に是非1クリックお願いします。↓
ブログ村 クラシック音楽鑑賞

★人気ブログランキングにも参加しています。
ビールもコーラも飲み分けるメタボな私に是非1クリックお願いします。↓
人気ブログランキングへ

ブルックナー「交響曲第7番」クレンペラー、ウィーン響

2011-09-29 01:02:51 | Weblog

クラヲタ会会長&仙台支部長の左党さんが東京出張に来られ、本日はクラヲタ会第〇〇回定例会合(?)でありました。

yokochanさん、minaminaさんと4人、神田の日本酒の美味しいお店に集合。

一般的な会議だと、ペットボトルのお茶かミネラルウォーターが付いたりする訳ですが、クラヲタ会だとこれが日本酒のグラスだったりするんですね(笑)。(ビールやその他アルコール飲料の場合もありますが)

クラシック論議に花が咲き、喉が乾くとアルコールウォーター(日本酒とも言う)でクウァ~と喉を潤す、といういつものパターン。

楽しいお話とともに、誕生日のお祝いまで頂戴してしまい、どうも有難うございました。

明日、丸天改め(?)静岡おでん行って参ります。

そして、次はトゥーランガリーラですかね!

オットー・クレンペラー指揮ウィーン交響楽団(MEMBRAN盤)

ブルックナー交響曲の代表作は最後の3曲だという事は衆目の一致するところでしょう。(ブルックナーの代表作というと、「テ・デウム」とかも入って来るのかな。個人的には「弦楽五重奏曲」を是非とも入れたいですが)

巨大な構築物の8番、彼岸の境地9番とありますが、バランスの良い構成、親しみ易さでは7番でしょう。(最高傑作はやはり8番と信じておりますが(笑))

第2楽章アダージョは、いつ聴いても痺れる音楽ですし、大昔、中学生の時一聴してカッコイイ音楽と思ったスケルツォ、…。やはり7番も大傑作。

クレンペラーの気宇壮大な演奏で楽しみました。

1958年のライブ録音。

★日本ブログ村ランキングに参加しています。
激辛も激甘も噛み分けるメタボな私に是非1クリックお願いします。↓
ブログ村 クラシック音楽鑑賞

★人気ブログランキングにも参加しています。
ビールもコーラも飲み分けるメタボな私に是非1クリックお願いします。↓
人気ブログランキングへ

ショパン「マズルカOp.6、7、17、24、30、33」ルービンシュタイン

2011-09-27 23:55:07 | Weblog
まだ火曜日なんだけれど、夕方(まだ明るい内)から遅くまで飲み過ぎちゃったので、今日は簡単に。

電車も乗り過ごしちゃったし。

ビール、ハイボール、梅酒、名前も覚えていないカクテル、梅酒、日本酒…10数杯は確実。

飲み過ぎ、電車乗り過ぎ。

まだ火曜日なんだけれど、無事帰れたから良しとしましょう。

アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)(SONY盤)

ショパンのマズルカって、「ショパン名曲集」みたいな形で聴いたことはあっても、纏めて聴くのはもしかしたら初めてかもしれません。

こんな素敵な曲集だったんだ…。

ピアノ小品集ということでは、グリーグの「抒情小品集」が大好きな私ですが、ショパンにこういう内省的、魅力的な曲集があったなんて、後れ馳せながら初めて認識。

華やかさが目立つショパンだけれど、技巧性や華麗さは無いけれど、この季節一人静かに聴くに相応しい音楽。

ルービンシュタインの良い意味でのスタンダードに相応しい演奏で心地良く聴きました。

華麗さに乏しくショパンらしく無く、しかし、心の内を写したという意味ではショパンらしい音楽。

今日はこの素敵な曲集を知っただけでも大収穫。

★日本ブログ村ランキングに参加しています。
激辛も激甘も噛み分けるメタボな私に是非1クリックお願いします。↓
ブログ村 クラシック音楽鑑賞

★人気ブログランキングにも参加しています。
ビールもコーラも飲み分けるメタボな私に是非1クリックお願いします。↓
人気ブログランキングへ

ベートーヴェン「交響曲第1番、第3番《英雄》」クレンペラー、フィルハーモニアO、ケルンRSO(Live)

2011-09-26 23:09:55 | Weblog
もうすぐ10月、会社は下期。

異動したり、退社する人もいたりで、来期から忙しくなりそうな状況。

今日も早く帰るつもりだったのですが…。

まあ、こんな時代ですから仕事があるのは有難いと思わなくっちゃ。

幸い、昔のようにメチャクチャ忙しいなんて状態などあろう筈も無く、まあ何とでもなりますわ。

オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団(1番)、ケルン放送交響楽団(3番)(MEMBRAN盤)

今日もクレンペラーのベートーヴェン。

このBOX、録音は古いですが、クレンペラーの確かな手応えの演奏が聴けてなかなか楽しめます。

私、バロック以前の古楽は、オリジナル楽器演奏の新しい録音じゃないと少なくとも積極的には手が伸びませんが、ベートーヴェン以後であれば、ヒストリカル録音も苦になりませね。
(モーツァルトは微妙なところ。基本、モーツァルト辺り迄はオリジナル楽器で聴きたいところですが、ヒストリカル録音も結構良いかと)

さて、「英雄」はクレンペラーらしい堅固でスケールの大きな名演。

ベートーヴェンの傑作を聴いたのだという、ずっしりとした充実感があります。

堂々たる体躯の、勿論メタボじゃ無くて(笑)筋肉質の演奏。

第2楽章の葬送行進曲など、戦慄さえ感じさせる凄味があります。

今日は聴き較べてみる時間はありませんが、手持ちのセッション録音と同様のイメージでした。

1番は、非常に立派な演奏なのですが、あまりにも堂々とし過ぎて、曲調からしたらもう少し軽やかな演奏でも良いのではと感じました。

しかし、勿論聴き応え十分。

1960年(1番)、1954年(3番)のライブ録音。

★日本ブログ村ランキングに参加しています。
激辛も激甘も噛み分けるメタボな私に是非1クリックお願いします。↓
ブログ村 クラシック音楽鑑賞

★人気ブログランキングにも参加しています。
ビールもコーラも飲み分けるメタボな私に是非1クリックお願いします。↓
人気ブログランキングへ

モーツァルト「交響曲第32番、第35番《ハフナー》、第36番《リンツ》」サラステ

2011-09-25 20:36:15 | Weblog
スタジオジブリは夢があって素晴らしいけど、スペースデブリは危険な存在。

人工衛星落下に関連してググっていたら、地球の周りの人工的なゴミ(space debris)は、10cm以上の物だけで約15,000個もあるそうな。

これらが、秒速数Kmという超高速で飛び回っており、万一、10cm程度の物が衝突すれば宇宙船は完全に破壊されてしまうという。

1mm以下の物まで含めると、スペースデブリは数百万とも数千万とも言われる膨大な数量があるとのこと。

最終処分場問題など身の回りのゴミは勿論、原子力や宇宙のゴミも開発ばかりが先行してゴミの問題はいつも後回し。

人類の性(さが)と言っていられないヤバイ状況が至るところに発生していますね。

そんな事はともかく、先ずは自室のゴミ問題(笑)。

片付け&掃除が延び延びになっております。m(__)m

ユッカ=ペッカ・サラステ指揮スコットランド室内管弦楽団(Virgin CLASSICS盤)

今日買い物途中、近所のブックオフを覗く。

以前は、意外な掘出物のあった店舗だが、最近は不作。新しい入荷も少ない。

そもそも、最近は激安BOX盤がたくさん発売されて来ているから、安い中古盤の魅力も少し色褪せて来ている。

それでも、「もしかしたら掘出物が?」と一縷の期待を持ってブックオフ覗く日々。

今日は、何枚か新顔が並んでいた。(近所3店舗の250円、500円コーナーの在庫状況はほぼ手の内に載っている(笑))

今日は、250円コーナーから2枚を救出。

その内の1枚がこれ。

サラステ自体未聴だったが、北欧イメージの強い指揮者のモーツァルトはどんなものだろうか?

モーツァルト交響曲の代表作2つに、比較的珍しい演目の32番が付随。

爽やかで軽ろやかなモーツァルト。フィンランドの指揮者らしく、少しひんやりした肌合い。

清潔でクセの無い好感持てる演奏だけれど、特徴が薄いとも言える。

室内オケによる小規模編成だけれども、ピリオド演奏の切れ味や、錬成された現代楽器オケの円やかさといったような個性が薄い。

仮に、オケの機能が完璧を究めたものであったとしたら、鮮度抜群の演奏になっていたかもしれないが…。

気持ち良い演奏なのだが、惜しい。

1987年録音ということで、ユッカ=ペッカ・サラステ(1956~)30歳ちょい過ぎのもの。再録したら、是非聴いてみたい。

★日本ブログ村ランキングに参加しています。
激辛も激甘も噛み分けるメタボな私に是非1クリックお願いします。↓
ブログ村 クラシック音楽鑑賞

★人気ブログランキングにも参加しています。
ビールもコーラも飲み分けるメタボな私に是非1クリックお願いします。↓
人気ブログランキングへ

ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第4番」フライシャー、クレンペラー

2011-09-24 20:50:40 | Weblog
ネットで検索しない方が良かったかなあ?

今日は、リビングのエアコンを掃除する。

市販のスプレー式のエアコン洗浄剤。

2、3回使用したことがあり使い方は心得ている。

前カバーを開け、フィルターを外し水洗い。(フィルターは掃除機を掛けてから水洗いするのが本当なのでしょうが面倒なのでそのまま洗ってしまう)

そして、出て来た冷却フィンにスプレーするだけ、簡単簡単。

洗浄液に「森の香り」だかが含まれていて、いかにもスッキリ清潔になった気分。

残念ながら、今日は涼しい1日でエアコン掛ける機会はありませんでしたが。

念のため?、ネットでちょっと検索してみる。

スプレー式の洗浄剤ではエアコンの汚れがよく落ちないみたいな記事もいくつか見付かる。

う~ん、せっかくこっちが気分良くなっているのに~。

めげずに、このスプレーで他のエアコンもまた掃除するつもり。

レオン・フライシャー(ピアノ)、オットー・クレンペラー指揮ケルン放送交響楽団(MEMBRAN盤)

レオン・フライシャー(1928~)は名前だけは知っていましたが、聴くのはたぶん初めてのアメリカのピアニスト。

聴いた事が無かったのも、病気で長い間ピアニストとしての活動が殆ど出来なかったことが影響しているのでしょう。

絶頂期の1965年にジストニアという病気で右手の機能が麻痺してしまったとのこと。

近年になってボトックス療法という治療法で右手の機能が回復し、2004年に「Two Hands」というアルバムで奇跡のカムバックを遂げた人。

しかし、失われた年月はあまりに長かった。

ピアニストとして一番油の乗った全盛期をほとんど全て病気に奪われてしまった訳ですから。

ちなみに、ボトックス療法というのはボツリヌス菌が出す猛毒の毒素を活用した治療法だそうです。

さて、フライシャー20代後半のこの録音を聴くと、病魔がつくづく憎く思えます。

大指揮者オットー・クレンペラー(1885~1973)に対しても全く臆することなく、若者フライシャーは堂々と自分のピアノを弾いています。

フレッシュでありますが、しかし、決して若さで弾き切るといった演奏では無く、第2楽章の深い情緒など既に大家の音楽を思わせます。

演奏に恣意的な所は全く無く、録音こそ古いですが、そのピアノは現代にも十分通用するもの。

是非、他の録音も聴いてみたい素晴らしいピアニストを1人知りました。

1956年のライブ録音。

★日本ブログ村ランキングに参加しています。
激辛も激甘も噛み分けるメタボな私に是非1クリックお願いします。↓
ブログ村 クラシック音楽鑑賞

★人気ブログランキングにも参加しています。
ビールもコーラも飲み分けるメタボな私に是非1クリックお願いします。↓
人気ブログランキングへ

ブラームス「ピアノ協奏曲第2番」アンダ、クレンペラー

2011-09-23 22:47:31 | Weblog
だいぶ秋めいて参りました。

食欲の秋、とともに文化の秋。

今日は父親が出品している書道展を見て参りました。

老後も趣味で書道を続けている父ですが、最近はほぼ毎年のように某かの展覧会に出品しています。

勿論、日展などとは比べるべくも無いのでしょうが、新聞社などが後援している展覧会なのでそこそこのレベルなのでしょうか?

昨年は、ある部門の大賞を頂戴し、今年は審査員側での出品で特に賞は無し。

ただ、素人目にも、これどうやって書いたんじゃい???というなかなか面白い作品。

実際、ちょっと見ている間にも、足を留めてじっくりご覧になっている方が何人かいらっしゃいました。

歳は行きましたが、元気に目標持ってやって貰っているのは不肖の息子としては有難い限りです。

老母もまた水泳を再開したそうですし。

ただ、父親相変わらず酒びたりなのは困ったものです。今日だって帰り掛けそこそこ飲んだのに、また自宅に帰って飲んでいるとのこと。

もう少し控えて貰わねば。

って、私にゃ言う資格無いか(笑)。

やはり、血は争えません。
書の方は全然ダメだけれど、アルコールの方はしっかり受け継いでいる私です。

ゲザ・アンダ(ピアノ)、オットー・クレンペラー指揮ケルン放送交響楽団(MEMBRAN盤)

ゲザ・アンダはLP時代、モーツァルトの印象が強く(+バルトーク)、美しいピアノだが、若干線が細いというイメージも持っておりました。

交響曲にも例えられる重厚なこのブラームスの協奏曲ってどうなんだろう?

しかし、1、2楽章の力感に不足する事も無く、クレンペラー指揮のオケとしっかり対峙して、ブラームスのこの協奏曲のどっしりと力強い響きを産み出しています。

そして、第3楽章の詩情豊かさはアンダの真骨頂。

秋の1日に相応しいブラームスの協奏曲の響きでした。

1954年のライブ録音(モノラル)。

★日本ブログ村ランキングに参加しています。
激辛も激甘も噛み分けるメタボな私に是非1クリックお願いします。↓
ブログ村 クラシック音楽鑑賞

★人気ブログランキングにも参加しています。
ビールもコーラも飲み分けるメタボな私に是非1クリックお願いします。↓
人気ブログランキングへ

バッハ「復活節オラトリオ」コープマン

2011-09-22 22:32:58 | Weblog
おいおい、「3,200分の1」って結構高い確率じゃないのかよ~。

ネットのニュースで、アメリカの用済みになった人工衛星が24日地上に落下する可能性がある事を知る。

大気圏中で燃え切れなかった残骸が人に当たる確率が3,200分の1ですって。

という事は、直接人には当たらなくても建造物や乗り物に当たる確率も含めると、数百分の1とかになるのかな?

Wikipediaに拠れば、飛行機で死亡事故に遭遇する確率は0.0009%(百万分の9=約11万分の1)、アメリカ国内で自動車事故で死亡事故に遭遇する確率は0.03%(1万分の3=約3,300分の1)との事。

人工衛星の破片に当たったから必ず死ぬという訳じゃないから単純比較は出来ませんが、これは結構高い確率と考えるべきでは。

原発といい、人工衛星といい、人間の生活を便利にしようと開発された物が人類に牙をむく。怖い時代になったものです。

まあ、どちらも元々は軍事技術だから、事故は何かの拍子に先祖返りしたものという皮肉な見方も出来るのか?

いずれにしても24日何も無い事を祈ります。

そして、原発事故の1日も早い終息を!

リサ・ラーション(ソプラノ)、エリーザベト・フォン・マグヌス(アルト)、ゲルト・テュルク(テノール)、クラウス・メルテンス(バス)、トン・コープマン指揮アムステルダム・バロック管弦楽団、合唱団(WARNER CLASSICS盤)

先日取り上げた「マニフィカト」のカップリング曲。

「マニフィカト」はLP時代から聴き馴染んで来た曲ですが、こちらは確かディスクも持っていなかったし、聴き落として来たらしい作品。

オラトリオと銘打っているが、6つのカンタータの集合体と言える「クリスマス・オラトリオ」と同様に、こちらも40分ほどの、やや長目のカンタータと言っても良い曲。

事実、歌詞のみ現存する世俗カンタータ「逃れよ、消えよ退き失せよ、もろもろの憂いよ」から転用された音楽とのこと。

バッハの他カンタータと同様、美しく魅力的なメロディに充ちています。

ヘンデルをも思わせる管楽器が華やかさを添えるシンフォニアに始まり、哀愁そそる続くアダージョ。

歌詞そのものの通り躍動感溢れる合唱曲「来るのだ、急ぎ、走って、飛ぶような足取りで」。

この曲の中核に位置するソプラノの10分を超えるアリア「魂よ、あなたの香料はもはや没薬ではありません」。フラウト・トラヴェルソのオブリガートを伴い切々と歌われます。

死への憧憬さえ感じさせるテノールのアリア「わたしの死の怖れは和らぐ」、附点リズムが踊りだしたくなるアルトのアリア「教えてください、さあ、すぐに教えてください」。

輝かしさと柔らかさを兼ね備えた終曲合唱「賛美と感謝が主よ、あなたを賛える歌にありますように」。

間に挟まれる「人の心の冷たいこと!」などのレチタティーヴォも歌詞内容を巧みに抑揚を付けて感情表出に成功している。

古今東西数多の作曲家の中でもバッハが、「No.1のメロディメーカー!」との思いを新たに致しました。

何しろ、必ずしも彼の代表作とは言えないこの1曲を聴いてもこれだけ素敵な音楽に充ちているのですから。

★日本ブログ村ランキングに参加しています。
激辛も激甘も噛み分けるメタボな私に是非1クリックお願いします。↓
ブログ村 クラシック音楽鑑賞

★人気ブログランキングにも参加しています。
ビールもコーラも飲み分けるメタボな私に是非1クリックお願いします。↓
人気ブログランキングへ

ベートーヴェン「交響曲第5番《運命》、第6番《田園》」クレンペラー、フィルハーモニアO.(1955,1960

2011-09-21 21:08:54 | Weblog
台風で早帰りなんて社会人になってからあったかな?

今日は本来は職場のボーリング大会&飲み会の予定でした。

その為に先週練習にも行きました。(ボーリングとともに飲みも練習(笑))

ところが、関東地方にも台風直撃。

会社から早帰りの指示があり、何と2時半過ぎには職場を出て帰路に。

「そのまま飲みに行こうか」という話もあったのですが、電車止まっちゃいそうな人もいたので断念。

明るい内から飲むビールって、ほんと旨いのですが…。

オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団(MEMBRAN盤)

クレンペラーのベートーヴェンはEMIのセッション録音(ステレオ)の全集がありますが、確か3番と9番を持っていたのみ。

このBOXでライブを中心とした別テイクの全曲が聴けるのも楽しみです。

今日はまず5、6番から。

「運命」は、ゆったりとしたテンポで悠然、堂々たる演奏でさすがクレンペラー、確かな手応えあるベートーヴェンです。

対して、「田園」はどこかギクシャクした所のある演奏で、第1楽章の「田舎に着いた時の晴れやかな気分」などもちょっと晴れやかじゃないんだよな。期待して聴いたのですが、こちらはちょっとイマイチでした。基本的な好きな指揮者なので、セッション録音の方も聴いてみないといけませんね。

「運命」は、1955年録音。

「田園」は1960年、ウィーンでのライブ録音。

★日本ブログ村ランキングに参加しています。
激辛も激甘も噛み分けるメタボな私に是非1クリックお願いします。↓
ブログ村 クラシック音楽鑑賞

★人気ブログランキングにも参加しています。
ビールもコーラも飲み分けるメタボな私に是非1クリックお願いします。↓
人気ブログランキングへ

ブルックナー「交響曲第4番《ロマンティック》」クレンペラー、ケルンRSO.

2011-09-20 23:09:46 | Weblog
そう言えば、昔「文通」っていうのを1回だけやった事があったなあ…。

子供の頃、少年雑誌の読者欄で、「文通希望」なんていうのをよく見掛けたものです。

しかし、当時私は手紙はもとより文章を書くなんざ大嫌いで、しかも「文通」なんてこっぱずかしい事は一生自分には縁の無いものと思っておりました。

ところが、大学時代ひょんな事から、その文通とやらをやる事に。

某音楽雑誌にレコード(当時まだCDは無くLPの時代)の感想を投稿したのが掲載されたことがありました。

個人情報などという概念すら無かったような時代のこと、住所、氏名が載った記事をご覧になった大阪の方からお手紙を頂戴致しました。

とてもお詳しい年配の方で、私が記事にした作曲家のディスコグラフィなどを送って頂いたりしましたっけ。

そして、或る時、その方と手紙のやり取りがあったらしい、私と同年代のクラシック好きの東京在住の女性を文通相手として紹介されました。お願いした訳ではなかったのですが…。

ウィーン少年合唱団などが好きというその女性とは3、4回手紙のやり取りをしたでしょうか。

こちらも大学を卒業して社会人になり転勤などもあり、手紙のやり取りは立ち消えとなりました。勿論、お会いすることも無く。

今日、外出しての帰り掛け、ぶらりと隣の駅迄歩いてみたら、「○○区△△1丁目」という住所表示が目に入りました。

番地まではさすがに記憶していませんが、そう言えば、あの女性の住所は偶然にもこの地番でしたっけ。遥か遠い記憶が蘇りました。

今でも、クラシック聴いていらっしゃるのかなあ?

大阪の年配の男性には、大阪出張の際にでもご挨拶だけでもしたいと思いながらも、結局ある時期まで年賀状のやり取りだけ。

1回だけ何故か自宅にお電話を頂戴した事があり、少しだけお話ししました。

しかし、もう10年以上前になりますでしょうか、亡くなられた旨、奥様から年賀状のご返信を頂戴したのは。

本当にクラシックが大好きでまたとてもお詳しい方でしたから、大阪に行った折にお会い出来なかった事が今でも残念です。

オットー・クレンペラー指揮ケルン放送交響楽団(MEMBRAN盤)

クレンペラーの激安10枚BOXから。

ベートーヴェンの交響曲全集を中心にライブ演奏等音源が集められています。

ブラームスの交響曲が入っていたので、ついついそちらから聴こうと思いましたが(こういうBOX物などでブラームスの交響曲があるとそちらに手が伸び勝ちです)、今日はブルックナーにしました。

ブルックナーを代表する交響曲というと人並に最後の3曲だと思う私ですが、割合と何時でも聴こうと思うのはこの「ロマンティック」。

よく言われる(まだ見ぬ)ドイツの深い森を想像させる音楽がとても好きであります。

鬱蒼とした分厚い響きと親しみ易い旋律とともに、ブルックナーにしてはコンパクトなことも聴く回数が多い一因。

クレンペラーのブルックナーは今までスタジオ録音の9番を持っていたのみ。

この「ロマンティック」はクレンペラーらしく悠然とした演奏かと思いきや、意外にも速いテンポで淡々と進んで行きます。

細部を磨きあげる演奏とは一線を画した演奏ですが、それが却ってこの曲調に合って、茫洋としてスケールの大きなブルックナーとなっており、とても手応えのある演奏に満足致しました。

1954年のライブ録音。

★日本ブログ村ランキングに参加しています。
激辛も激甘も噛み分けるメタボな私に是非1クリックお願いします。↓
ブログ村 クラシック音楽鑑賞

★人気ブログランキングにも参加しています。
ビールもコーラも飲み分けるメタボな私に是非1クリックお願いします。↓
人気ブログランキングへ