台風の勢いは増し、朝、事務所に出るとすぐに電話があった。
「府道の側溝があふれて、床下浸水している。自治会総出で土嚢を積んでなんとか対応しとるんやけど…」ということで、すぐに現場を見に行った。
市道と府道とJRの線路とに関わる問題で、市からも現場確認に来られたので、自治会長さんには、「府と市で相談してもらうようお願いしておきます」とお話して、本会議に出席するため、京都に向かった。
国道27号線も西原町と味方町の境あたりが冠水し、車の通行も危ないくらいだった。
13時から自民党議員団会議。14時15分から、本会議。九月議会が始まった。
補正予算額は約58億4千万円。
6月補正以降、記録的な円高が進むなど、厳しい状況が続く京都の経済情勢への対応をはじめ、災害、エネルギー対策を中心に編成されている。
◆中小企業円高緊急対策事業(3億6200万円)
◆京都企業海外流出防止緊急対策事業(3億円)
◆大学生就職緊急支援事業(300万円)
◆生活密着型緊急防災対策事業(府民公募)(5億円)
※府民が身近に感じる危険箇所を公募し、河川護岸の補修など早期完了が見込まれる事業を重点実施
◆防災基盤整備先行対策事業(25億円 債務負担行為)
※来年度の出水期までに河川改修や土砂崩れ対策等の防災対策を切れ目なく実施
◆中小企業エコ設備投資支援事業(1億円)
※節電・省エネ(15%程度)につながる設備投資に対して、対象経費の15%以内で補助
◆スマートエコハウス促進事業(6億100万円)
※住宅の太陽光発電、燃料電池等の導入を促進するための融資制度の創設(利率0.5%、融資限度額350万円)
◆府立体育館全面リニューアル(4200万円)
※国際大会の誘致が可能な魅力ある体育館に全面改装(H25年4月リニューアルオープン予定)
◆京都式地域包括ケア展開促進事業(14億7300万円)
※市町村からの要望に対応して、総合交付金を拡大。高齢者を地域で支える仕組みづくり、認知症高齢者の生活支援等。
※特別養護老人ホームの整備、障害者施設(グループホームや児童デイサービス等)の整備
主な議案としては、「京都府児童ポルノの規制等に関する条例」が提案された。
これは京都綾部ユニセフ協会としても、以前、綾部市議会に請願を出した案件であり、児童ポルノの被害から幼児・児童を守るために、「18歳未満の児童ポルノの所持禁止、廃棄命令による規制、有償取得等の罰則付き規制を定める」日本初の条例である。
売る側だけでなく、買う側も処罰されるということは必要なことだと思う。
警察の捜査権の拡大を心配される向きもあるが、幼児・児童の人権侵害のほうを重く受け止めるべきだという京都府や山田知事の姿勢は正しいものだと思う。
綾部関連では、元中丹土地改良事務所庁舎(味方町アミダジ20-2、鉄骨平屋建、333.26㎡)を用途廃止に伴い、綾部市に無償譲渡され、綾部市では消防体制の充実等に活用するという議案も上がっている。
本会議の後は全員協議会で議案の説明を受け、解散となった。