9日㈫、朝から雪が積もった。庭にはある程度積もったが、道路はなんともなかった。
今週金曜日、12日から2月議会が始まる。先週5日には2月議会に上程される令和3年度予算案が発表された。
京都府政史上初の1兆円を超える1兆350億円の予算規模となったが、歳入はコロナの影響による10%の税収減、それによって府債は前年度の当初予算比30%増(2月補正を加えると35%増)と厳しい財政運営となっている。
コロナ対策の財源は国に頼っており、国庫支出金は前年度から倍増している。
性質別の歳出は、人件費の退職手当が14%増、物件費、扶助費・補助費も30%増、普通建設事業費は当初予算ベースでは前年度比10%減(2月補正を加えると2.8%増)と国の補助事業の減少が大きい。(府単独事業は11%増)
数年前からの災害復旧費は23%減と災害復旧事業が落ち着いてきており、土木企業への影響が心配される。
目的別の歳出では、衛生費が当初予算ベースで前年度比3.3倍になり、商工費も2.15倍とコロナ対策の予算が大幅に拡大している。
一方で、農林水産業費は7%減、土木費8%減、災害復旧費18%減となり、通常事業への影響が避けられない。
各部の主要事項で、綾部市民に関係の深いものを下記に列挙します。
【知事直轄】
◎行政手続利便性向上推進事業費
《新規》4,424万1千円
行政手続きのオンライン化、証紙制度の見直し
【危機管理部】
◎原子力防災対策事業費(避難路整備)
《継続》2億2,900千円
府道上杉和知線等の道路整備等
【総務部】
◎きょうと地域連携交付金《継続》19億円
府と市町村が一体となって取り組む事業に支援
【政策企画部】
◎地域振興計画推進費
《継続》1億3,000万円
中丹地域振興計画の推進費(3,480万円)など
◎地域交響プロジェクト推進費
《継続》3億2,000万円
◎「海の京都」「森の京都」事業費《継続》
【府民環境部】
◎女性活躍応援塾事業費《新規》740万円
女性活躍応援塾の運営、輝く女性応援補助事業(上限30万円:2/3補助)
◎非正規雇用女性就労促進事業費
《新規》3億3435万円
コロナの影響で解雇・離職を余儀なくされた非正規雇用の女性を相談から就労までサポート
◎京都舞鶴港エネルギークラスター推進事業費《継続》500万円
再生可能エネルギーに加え、天然ガスや水素等のエネルギーインフラ整備に向けた調査等
【文化スポーツ部】
◎WITHコロナ文化活動支援事業費
《新規》2,500万円
文化庁指定の対象とならない府内に拠点のある小規模な舞台芸術団体等の公演実施に必要な経費を支援(50万円上限:2/3補助)
◎私立学校教育振興補助金
《継続》308億9,331万9千円
私立学生の就学費用負担を軽減
◎府立大学地域貢献活動強化事業費
《継続》3,000万円
「地域貢献型特別研究(府大ACTR)」の推進
◎医科大学機能整備計画検討費
《新規》5,200万円
「世界トップレベルの医学を地域へ」の実現に向けて、機能整備計画を検討
◎北部医療センター医療体制検討費
《新規》100万円
府立医大附属北部医療センターの医療体制を検討
【健康福祉部】
◎新型コロナウイルス感染症対策費
《継続(一部新規)》600億5,885万6千円
医療、ワクチン接種、検査の体制確保。社会福祉施設等への支援など
◎子育てにやさしいまちづくり事業費
《継続(拡充)》1億5,000万円
綾部市においては、雨天時でも子どもが遊べる場所の整備(上限3,000万円:補助率2/3:市町村事業に府が補助)
【商工労働観光部】
◎中小企業金融支援費
《継続》1,555億300万円
◎新しい商店街づくり総合支援事業費
《新規》1億1,000万円
商店街が多様な主体等と連携して地域課題を解決するための取り組み支援、商店街関係者等が技能・技術を習得するための取り組み支援
◎金融・経営一体型支援体制強化事業費
《新規》3億4,500万円
WITHコロナ・POSTコロナチャレンジ補助金(2億3,000万円)として、「知恵の経営ステップアップ補助金」を拡充し、「チャレンジ枠」(小規模事業者等 60万円上限:2/3補助、中小企業 80万円上限:1/2補助)を追加
◎「産学公の森」推進事業費
《新規》4億3,600万円
産学公の連携プロジェクトの組成から製品等の試作・研究開発、実用化に向けた市場開拓、生産設備投資等を一貫して支援
◎企業連携型ビジネス構築事業費
《新規》2億2,000万円
連携型ビジネス創出支援事業(2億円)では①試作・実証コース:1グループ120万円上限:1/2補助(設備等経費15%以内)②事業展開コース:1グループ1,000万円上限:1/2補助(設備等経費15%以内)
◎「観光・伝統・食関連」産業連携事業緊急支援費《新規》5億円
コロナによって深刻な打撃を受けている産業が連携して行う工夫を凝らした取り組みを支援(2社以上または組合が対象:補助上限20万円×企業数+共通経費10~100万円:補助率2/3)
◎多様な働き方・テレワーク推進事業費
《新規》7,100万円
テレワーク導入に必要な情報通信機器、サテライトオフィス整備等に補助(補助上限50万円:中小企業1/2補助、小規模企業2/3補助)など
【農林水産部】
◎京都移住促進プロジェクト事業費
《継続》1億8,074万1千円
◎集落連携100ha農場づくり事業費
《新規》8,685万円
複数集落の組織化や農地管理の分離・委託による規模拡大・収益力向上および企業連携による人材確保を支援することにより、メガ団地(100ha農場)を形成する営農モデルを構築し、持続可能な地域農業を創出
◎「京都ブランド米」新展開事業費
《継続》7,300万円
新たに開発された「京式部」ブランド化と宣伝・販路拡大等
◎宇治茶ブランド世界発信事業費
《継続(一部新規)》4,240万円
宇治茶産地体制強化事業費3,000万円(新規)は輸出対応産地の育成や宇治種への改植等を支援
◎林業「森世紀」創造戦略事業費
《継続(一部新規)》7億9,604万3千円
ひろがる京の木整備事業は一部新規、建築物木造木質化促進事業費は新規。森林防災機能強化事業は拡充、豊かな森づくり総合対策事業は一部新規。豊かな森を育てる府民税市町村交付金は2億5,000万円→2億円に減らして、府独自事業の予算を拡充する一方で、森林面積によって配分金額が高まるよう見直しを行い、市町村平均は20%減のところ、綾部市は7%減にとどめる。
【建設交通部】
◎公共事業費《継続》611億6,400万円
◎単独公共事業費《継続》175億7,400万円
府民協働型インフラ保全事業費(2億9,000万円)も含む。
【警察本部】
◎交番・駐在所整備費
《継続》1億5,500万円
綾部市の上林駐在所の建替整備費を含む
【教育委員会】
◎新型コロナウイルス感染症対策費
《継続(一部新規)》23億4,493万7千円
スクール・サポート・スタッフ(消毒等の補助)の全校配置、特別支援学校のスクールバス増便、学校の裁量による感染防止対策の実施等
◎スマートスクール推進事業費
《継続(一部新規)》7億1,460万円
1人1台端末の全府立高校での導入に向けた検証等
◎府立学校施設整備費
《継続》31億1,800万円
学校施設長寿命化推進費、府立高校のトイレ洋式化(各高校1棟)推進事業費など
◎コミュニティ・スクール推進費
《新規》729万2千円
学校と地域住民等が協働で学校運営を協議し、意見を述べられる「学校運営協議会」の設置を行うコミュニティ・スクールを府内の全ての小・中・高校、特別支援学校で導入する。