goo blog サービス終了のお知らせ 

四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

健康福祉部への質問「児童相談所の一時保護」について

2025年02月27日 | 京都府議会

27日㈭10時から予算特別委員会に出席。健康福祉部の書面審査を行う。

 私の質問「児童相談所の一時保護」について。

京都府議会(録画中継)で、質問の数日後から約1年間、ご覧いただけます。

 

 一時保護は虐待を受けている子どもを救うための手段であるが、これがしばしば保護者と児相の間のトラブルの原因となっている。それはあまりに児相側が児童と保護者の「面会や通信を制限」することに起因している。

 児童虐待防止法十二条には一時保護児童と保護者の「面会と通信の制限」を行う場合の要件「児童虐待の防止及び児童虐待を受けた児童の保護のため」と規定されているにも関わらず、これまでは「児童虐待を受けている疑い」の時点で児相所長に「面会と通信の制限」を許してきた。警察の事情聴取に例えると「任意聴取の段階で身柄拘束をしている」ということになる。(警察に逮捕された場合でも弁護士との接見は認められているが、児相ではそれも制限される)

(面会等の制限等)
第十二条 児童虐待を受けた児童について児童福祉法第二十七条第一項第三号の措置(以下「施設入所等の措置」という。)が採られ、又は同法第三十三条第一項若しくは第二項の規定による一時保護が行われた場合において、児童虐待の防止及び児童虐待を受けた児童の保護のため必要があると認めるときは、児童相談所長及び当該児童について施設入所等の措置が採られている場合における当該施設入所等の措置に係る同号に規定する施設の長は、内閣府令で定めるところにより、当該児童虐待を行った保護者について、次に掲げる行為の全部又は一部を制限することができる。
一 当該児童との面会
二 当該児童との通信

※厚労省は現状では違法の可能性が濃厚であり、今国会で「虐待の疑い」だけで面会や通信の制限ができるように法改正しようとしているが、私は反対だ。

 

 昨年12月議会の一般質問でも、児童相談所の一時保護の問題点を西脇知事に質した。それに対する答弁は下記の通りだった。

知事答弁 京都府では国制度改正に先行して、令和5年度から、児童相談所から独立した「意見表明支援員」を配置し、子どもの意見を勘案して児童相談所との連絡調整を行える仕組みを構築してきた。

 

 この知事答弁の中で「児童相談所から独立した」という部分が気になっており、その「意見表明支援員」とは、誰が選考し、監督し、報酬を支払っているのか?と今日の予算委員会で質問したところ、「それは児童相談所を所管している青少年・家庭支援課である」という答弁だった。

 青少年・家庭支援課では、これまでから児童相談所の暴走を食い止められていないと感じており、それで児相から「独立」していると言えるのか?と疑問を呈した。

 「意見表明支援員」だけでなく、我々のように保護者から相談を受けた議員や弁護士等も子どもの意見を聴けるようにするべきではないかということと、子どもが自らの意思で保護者や友人、弁護士等と連絡を取る手段を保障することも必要ではないかと提案した。

 今の状態では児相職員から虐待されている子ども(実際にそういう事件が相当数、発覚している)がそれを外部に訴える術すらない。

 もう1点、私が相談を受け、これまで何度も府議会で取り上げてきた平成30年の福知山児童相談所による「誤認保護」事案について、「裁判所への申し立てを取り下げた後、そのことを反省し総括したのか?」と、昨年2月に行った私の問い合わせに対し青少年・家庭支援課からは一切回答がなかった。

 昨年2月末に問い合わせて、なかなか回答がないので3月に催促した際に課長は「私が直接児童相談所に行って調べてこないと分からないため、2月議会の閉会には間に合わないが、改めて四方先生の事務所に説明に伺います」と言うので、ずっと待っていたが、結局電話の一本もかかってこなかった。

 そこで、昨年12月議会で一般質問するしかないと思い、その原稿を書く前に財政課を通じて青少年・家庭支援課に文書で問い合わせた。

【質問】平成30年度の「福知山児相から家裁への申し立て取り下げ」(誤認保護事案)の顛末についての報告書及び、それを総括し再発防止策をまとめた書類は存在するか?存在するなら、その資料を提供いただきたい。

【回答】ご依頼があった資料は存在しませんが、本事案について、児童相談所内において、弁護士も交えて対応のふりかえりを行い、課題や改善点の整理を行っているところです。

 という上記の回答文書を得たが、6年経ってもいまだに対応のふりかえりや再発防止策をまとめていないのか?と呆れて、それを一般質問で問い質したところ、健康福祉部長からは

答弁 議員御指摘の一時保護事案につきましては、平成31年1月から2月にかけて、

①虐待のおそれがある場合の子どもとの面談の在り方や

②保護者の意に反して一時保護を行う場合の対応の在り方などについて、計4回にわたり関係機関や第三者の弁護士などから意見を伺い、福知山児童相談所において振り返り、総括をし、その後の対応に活かしているところでございます。

 と答弁があり、誤認保護していた子どもを返した平成30年12月の直後に4回の会議を行っていたことがようやく判明した。

 

 今日は「その会議の議事録や内容メモは文書で存在しないのか?」と質問したが、「文書にはしていません。文書は存在しません」の一点張り。

 「誤認保護という大変重大な問題を起こしておきながら、その反省は口頭で話し合っただけ、報告は口頭で家庭支援課に連絡しただけで、報告を受けた側も文書を残していない」といういい加減なことで京都府行政は良しとするのか?と何度か健康福祉部長に質したが、「これを反省し、以後は文書で残して共有するようにします」という答弁に終始した。

 「文書が存在する」となると、保護者等から文書の開示請求をされることを恐れているのではないかと思うが、こんなことで良いのだろうか?

 


 

 予算委員会後は綾部に戻り、19時から綾部中学校PTAの役員引継会に出席した。

 令和5年度・6年度に会長を務めてきたが、3月末で退任し、7年度は松本真一会長にお世話になることになった。

 私は長男が綾部幼稚園に入学した14年前から、幼稚園、小学校、中学校、高校でそれぞれPTA会長や本部役員をトータル6年務めたが、「PTAはやりたいことをやる、やりたくないことはやらない、やりたくない人はやっている人の足を引っ張らない」という精神が大事だと感じている。

 今年度は「PTAの入退会が自由だ」「PTAをぶっ壊す」という人達が世の中に増えてきていることを知った。幸い、綾部で私のところにそういうことを言ってこられる人はなかったが「いずれは出てくるかもしれない」と皆さんにお話した。

 その時には「ぶっ壊す」という負のエネルギーよりも、同じ世代の子どもが同じ学校に通っている保護者同士、保護者と教師が子ども達のために、何をどうしていくか、できる範囲でやれることを模索していくという正のエネルギーで高め合ってほしいと願っている。

 末っ子の中学校卒業により、私は小中学校PTAからも卒業するが、気持ちはいつまでも綾部中学校PTA会長として、何か綾部中学校のためにお役に立てることがあれば協力したいと思っている。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

府立高校の体育館空調は3年を目標に整備

2025年02月26日 | 京都府議会

25日㈫今日から予算特別委員会の書面審査で、各部局への質問が始まった。予算特別委員会には半数の府議が所属するが、私は2年ぶり。

 午後まず総務部の書面審査。さすがに4期となり、若手の皆さんに時間を譲るため、質問はなし。夜は京都泊まりで、久しぶりの情報交換。

 

26日㈬10時から総合政策環境部(環境部門)の書面審査に出席。

 午後教育委員会の書面審査で、ここでは質問した。

 まずは「府立高校の体育館空調の整備」について。令和7年度には1億6千万円の予算(2千万が国庫支出金、残りは起債)で、特別支援学校2校の体育館にGHP(ガスヒートポンプ)の空調を設置することになっている。

 LPガスでの空調整備は災害時のことを考えても、ランニングコストを考えてもメリットがあり、LPガス協会との勉強会を重ねて、以前から委員会等で要望していたため、今回GHPを採用していただけたことはありがたい。

 

 まずはモデル的に特別支援学校2校を整備するとのことだが、早く全ての府立高校の体育館に空調を整備することが望まれている。

 「総額いくらかかるのか?」と質問すると、「細かくは計算できていないが、ざっと30~60億円ではないか」という管理課長の答弁があったので、「何年で、全ての府立高校に整備する計画か?」とさらに質問したところ、「教育委員会としては、3年程度での整備完了を目指している」という答えだった。

 学校では熱中症を心配しておられるし、地震等の災害の際には体育館は避難所ともなるので、こういうことには積極的に起債して早くやることが重要だ。

 我々議員も財政課にプッシュしていかなければならない。

 今回は文科省の「空調設備整備臨時特例交付金」(100%起債充当、50%を交付税措置)を活用するので特別支援学校に限定されているが、総務省の「緊急防災・減災事業債」(100%起債充当、70%を交付税措置)など、「他にも有利な起債をする方法も考えて、早期に整備してほしい」と強く要望した。

 もう一点は「高校入試制度」について。

 2年後から新制度になり、前期試験でほぼ全ての合格者を決めることになるので、受験生にとってはその方が良いだろうと高く評価している。

 一方、最近の私学無償化のこともあって私学志願者が増えており、今年は私学専願でも不合格になったという話を聞いたので、「私学にはそれぞれの経営事情があるだろうから、今後は公立が全ての生徒を受けるという姿勢で取り組んでほしい。学力に課題があって私学専願でも不合格となった子に定時制か通信制しかないというのではなく、清明高校(北区)や清新高校(京丹後市)のような単位制の高校、もしくは単位制コース等を中丹地区の通いやすいところに新設してほしい」と要望した。

 

 また、「綾部高校のスポーツ総合専攻は今年人気があり、40人定員に約60名の志願者があった。その20人を不合格にするのはもったいない。綾部高校の他の学科や他の中丹の高校が定員割れしているならば、その人数をスポーツ総合専攻に回すなどして、子ども達がせっかくスポーツをやりたい!と思って志願する気持ちを大切にしてほしい」と求めた。

 「それは難しい」という答弁だったが、「難しいことに取り組むのが仕事だ」と意見した。子どもが「問題が難しい」と言って来たら、京都府では「難しいから諦めなさい」と言うのだろうか?

 勉強が苦手でも、スポーツが好きな子はスポーツ総合専攻で体と心を鍛えて、人生を切り拓く力をつけるのも良いと思うし、そのことで地元就職する若者を増やすことにもつなげられるのではないかと思う。

 中丹地区では、綾部高校と西舞鶴高校の人気が高い。これは「学校に通いやすい」という立地も影響していると思う。

 定数を単純に人口比で減らすのではなく、志願者数も加味して、人気のある学校の定数はむしろ増やすことも考えてほしいと述べた。

 また、綾部高校のスポーツ総合専攻を充実させるためには、綾部高校の体育教師の枠を増やすべきではないかとも提案した。

 

 夜は京都泊まり。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「いかるが」という地名

2025年02月24日 | 歴史の探求

24日㈪明け方、地震があった。揺れた後、地鳴りもあったので、大地震がどこかであったのかと思ったが、綾部市が震源地だったようだ。

 石川県と千葉県でも同時刻に地震があったそうで、日本列島が大揺れするのではないかと心配する。

 

■サイエンスキャンプINあやべ

 今年も「サイエンスキャンプINあやべ」(京都府主催)という小中学生に科学の面白さを体験してもらおうという企画が綾部駅北の北部産業創造センターで3月15日㈯で開催されます。

 理系人材の育成のため、北部産業創造センターができて以来、京都府商工労働観光部には地道に子どもへの教育啓発活動に取り組んでもらっています。まだチラシに申込先が書かれていませんが、学校等を通じて告知されると思いますので、ぜひご参加ください。

参考:サイエンスキャンプINあやべ 開催報告

 


■物部氏の祖神

 最近、「ニギハヤヒと『先代旧事本記』物部氏の祖神」(戸矢学著、河出文庫、2020年3月)という本を読んだ。大変興味深く、分かりやすい文章で、著者の戸矢さんの調査力、洞察力に感心した。

 先日、2月7日付のblog「今日、人類が初めて、綾部に降りたよ」で約20年前に書いていた文章を掲載したが、その頃は意味もあまりよく理解せずに

「聖徳太子や蘇我氏と争って敗れた物部氏の祖先といわれる饒速日命(ニギハヤヒノミコト)の降臨伝承が『先代旧事本紀』という書物に描かれている」

「日神、月神、星神、その他大勢の神々を従えて、五部および二十五部の天津物部の兵を従え、呪能のある十種の天津瑞宝を携え、天磐船に乗って威風堂々と河内の『哮ヶ峯(いかるがのみね)』に天下った」

と書いていたが、この本を読んで改めていろいろと調べ直してみようと思った。

 

 綾部市は戦後に市町村合併するまでは「何鹿(いかるが)郡」という地名が残っていたが、「何鹿」と書いて「いかるが」と読むというのは、以前からなぜだろう?と考えている。

 綾部市の奥上林地区にある君尾山光明寺の国宝「二王門」は聖徳太子の創建と伝えられており、聖徳太子の建てた奈良の「斑鳩(いかるが)宮」と同じ読み方をする。

 『先代旧事本記』に出てくる河内(現在の大阪府交野市)の「哮ヶ峯」の「いかるが」(「たけるがみね」とも呼ぶ)は獣が「咆哮」するの「哮」の字を使う。

 以前、読んだ本には「厳る宮処」と書いて「いかるが」と読み、「厳粛なる場所」すなわち「都」を指す言葉ではないかと書いてあった。

 

■江戸時代の何鹿郡

 何鹿郡(一部、現在の福知山市の私市と報恩寺を含む)は幕末には7つの藩と10の旗本によって分割統治されていた。

綾部藩(九鬼)、山家藩(谷)、園部藩(小出、京都府南丹市)、柏原藩(織田、兵庫県丹波市)、篠山藩(青山、兵庫県丹波篠山市)、半原藩(安部、岡部藩から改称、埼玉県深谷市)、湯長谷藩(内藤、福島県いわき市)

旗本 十倉谷(谷蔵人)、梅迫谷(谷鐐蔵)、城下藤懸(藤懸左京)、小山藤懸(藤懸伊織)、赤目坂藤懸(藤懸源之助)、杉浦越前守(相模国高座郡→大住郡)、武田兵庫(武田信玄の異母弟・信実の子孫)、川窪賢三(武田流槍術師範、武田兵庫と同族か?)、柴田七九郎(船井郡・氷上郡・何鹿郡に5500石を領有)、太田善太夫(大坂の陣で活躍し、相模国愛甲など加増)

 

 村ごとに領主が違い、村の中でもさらに細分化されているところもあった。

 例えば、今の山家地区では和木町だけは梅迫谷の領地で残りは山家藩、豊里地区の位田町は大半が山家藩で柏原藩と十倉谷の飛び地がある。

 最も分割度の高い「1つの村が4分割されている」ところ私市村(約1105石)と物部村(約2543石)で、私市村は湯長谷藩(166)と杉浦越前守(363)、武田兵庫(176)、川窪賢三(400)の3旗本の領地で、物部村は綾部藩(281)、柏原藩(713)、半原藩(818)と旗本の柴田七九郎(731)となっている。

 私市村、物部村規模の石高を1つの村で持っているところは、他には鷹栖村(1055)、高津村(1119)、位田村(1269)、東栗村(1660)、報恩寺村(1338)、中村(1499)※現在の小畑町、上杉村(1278)あたり。

 私市には私市円山古墳(京都府最大の円墳)があるし、物部も物部の名が付き、室町時代には信州諏訪出身の上原が地頭として治め、物部にもゆかりのある諏訪神社を祀ったり、領内の川を犀川と名付けたりしている。それだけ栄えていた土地であり、古代からの中心地であったのだと感じる。

 この本に触発されて、またいろいろと調べたくなった。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

綾部恵比須神社奉賛会へ、ぜひご入会を!

2025年02月23日 | 寺社行事

23日㈰雪が降ったり、止んだりの一日。午後から事務所に行き、ブログ書きや手紙書き、書類整理。

 週明けからは予算特別委員会の書面審査も始まるので、資料に目を通して質問の構想を練る。久しぶりの予算特別委員会への出席だが、もう4期目で質問時間を譲る側に回るため、いくつかの部署にだけ質問する予定。皆さんの質問を聴いて勉強したい。

 

 18時半から亀甲家にて、綾部恵比須神社奉賛会(会長:四方源太郎)反省会に出席。平野正明副会長の進行により、まずは会長として開会挨拶をして1月9日、10日の初ゑびす大祭への協力に対して御礼を述べ、来年に向けてのご協力もお願いした。

 その後、田所卓監査の発声で乾杯し、懇親会となった。懇親会の冒頭ではYouTubeで公開されているFMいかるの番組を平野会長がDVDにダウンロードしたものを放映された。下記、ご参照ください。

撮れたてあやべ第272回「商売繁盛と家内安全を願う新春の風物詩 あやべ初えびす大祭」

 

 昨年、今年から初めて加わってもらった若い世代の皆さんにもたくさん参加していただき、世代を超えて今後も継続していこうという良い流れができつつあると感じている。

 今は数時間のお手伝いでも関わっていただくことが祭の継承にとって重要だと思って、声をかけている。

 森田和行会計から大まかな決算状況の報告があり、今年も黒字で終えることができそうだ。

 閉会前には毎年、威勢の良い口上で境内を盛り上げていただいている石原義信さんから「一本締め」の講習会をしてもらった。

 「一本締め」と「一丁(一発)締め」を混同している人があり、今年、手締めがうまくいかなかった反省から、奉賛会のメンバーは全員覚えておいてほしいということで。

 講習会は思いのほか時間がかかったが、最後は志賀利幸副会長の閉会挨拶で締めくくられた。

 

■綾部恵比須神社奉賛会とは…

 令和に入ってから私が三代目会長を務めている綾部恵比須神社奉賛会は、もともとは大本通り商店街とイコールの組織でしたが、二代目の由良源太郎会長時代に組織上は別のものとなりました。

 実際には、その後も大本通り商店街の皆さんが主体としてこれまで継続されてきましたが、今年度で大本通り商店街は解散される方向のようで、今後は奉賛会が初ゑびす大祭の名目も実質も主体になる必要があります。

 そのため組織強化を図るために、綾部恵比須神社奉賛会では会員を募集しております。1月9日、10日の初ゑびす当日とその準備、片づけ等に、数時間でもお手伝いいただける方はぜひ綾部恵比須神社奉賛会にご入会ください。会費は無料、義務も特にはありません。

 祭の業務は「会場設営」「吉兆管理」「広報宣伝」「福娘の募集と選考」「福引き運営」「休憩室接待」「会場盛り上げ」「焚き火管理」「祭礼の来賓受付、進行」「総務」「会計」「渉外」などがありますが、最初から部門の責任者をしていただくことはありませんので、まずは部門責任者と一緒にお手伝いいただくことから始まります。恵比寿さんの顔がプリントされたハッピを着て、会場をウロウロしていただくことがスタートです。

 

 会員特典としては、商売繁盛、家内安全、縁結びの御利益があると信じております。「信じる者」と書いて「儲」かるという字になります。

 特に神社の参道である本町通にゆかりのある方(在住、出身、親類縁者がいるなど)や商工業に関係しておられる方は大歓迎です。

 先日も1名、今日も新たに2名の方にご入会いただきました。ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 商売繁盛で笹持って来い!笑う門には福来る!円満幸福、開運招福、福の神!さあいらっしゃい、いらっしゃい!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第3回「児童相談所のあり方を考える勉強会 関西大会」

2025年02月22日 | 議員活動

22日㈯朝7時53分発の特急で京都、そして大阪へ。家を出た頃には雪は降っていなかったが、綾部駅に近づくと結構激しく降ってきた。

 大阪駅から環状線で天王寺駅の一つ手前の寺田町駅で降りて、大阪教育大学天王寺キャンパスへ。今は大学の大半は大阪府柏原市にある柏原キャンパスに移っている。

 ここには大阪教育大学附属天王寺中学校・高等学校が隣接して設置されている。IPS細胞の山中伸弥教授の母校でもある。

 

 10時半から開催された第3回「児童相談所のあり方を考える勉強会 関西大会」に出席した。この勉強会は、私も加わっている児童相談所のあり方を考える地方議員懇談会(代表:岩波初美千葉県議)が主催した関西では初めての事業となる。

 今回は「行き過ぎた親子分離を抑止するために」というテーマで、まさに私が12月議会で質問した「児童相談所の一時保護」に関する内容だった。

参考:2024年12月9日付blog「児童相談所による誤認保護を質問」

 

 岩波代表の開会挨拶の後、大阪弁護士会所属の秋田真志弁護士が「面会制限違法国賠および里親・里子分離違法国賠から見えてきたこと」というテーマで講演をされた。

 秋田弁護士は刑事弁護人として活動しておられ、特にSBS(乳幼児揺さぶられ症候群 Shaken Baby Syndrome)に関する事件を多く取り扱っておられるとのこと。

 2015年に最初のSBS事件(児相による親子分離もあり)を受任され、2019年には大阪市で孫を揺さぶって殺害した罪に問われた山内泰子さんを逆転無罪とすることに尽力され、その後の賠償訴訟にも勝訴されている。

参考:SBS特集(関西テレビ、2019年11月4日)

 この事件で大きな証拠とされた法医学者のT医師による医学鑑定書(T鑑定書)が全く内容のないものだったことなどを説明していただき、「行政が一度決めたら修正できないという体質が冤罪や児童相談所による誤認保護問題を起こしている」と指摘された。

 私もそれは12月議会でも指摘しているが、行政は間違いを犯した時、それを反省することを極度に嫌がる。臭い物に蓋をして終わらせようとするので、有効な再発防止策もできていない。

 これが後から賠償できることなら、まだ許容できても「人生」、特に「子どもの人生」という取り返しのつかない時間を奪ってしまう児童相談所による虐待とも言える「誤認保護」「一時保護の長期化」に国民の皆さんの目がもっと向いてほしいと切に願っている。

 

 今日は他にも、子どもが児童相談所に不当に一時保護された当事者の方々や幼稚園児のお子さん自らもマイクを握り、「(虐待した)ママのところには帰りたくない。パパと一緒にいたい。児相には行きたくない」と必死に訴えていて心が痛んだ。

 「児童相談所は子どもの発言を簡単に捏造する。許せない」と何人もの方がおっしゃっておられた。

 他にも、虐待したと殺人犯にされ、5年以上拘留された後、控訴審で無罪が確定したという方など、壮絶な経験を持つ様々な方からの報告や提案が行われた。保育園の経営者や法医学医師からの発言もあった。

 今の日本にこんなめちゃくちゃなことが存在しているということに、今日もショックを受けた。

 公明党、立憲民主党の国会議員が来ておられたり、公明や立憲の大阪府議、無所属の箕面市議なども参加しておられた。(維新の国会議員はリモート参加)政治の世界でもさらに理解を進めていかなければならないと感じている。

 

 帰りは大阪~京都のダイヤが乱れ、山陰本線もダイヤが乱れていたが19時過ぎには家に着いた。綾部は雪が積もっていた。雪は激しく降ってもいた。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

綾部は雪、京都は晴れ

2025年02月19日 | 京都府議会

19日㈬朝から雪。先日に比べると若干少ないか。家の前と事務所前を雪かき。

 いつもよりは少し早めに綾部を出て京都へ。京都は全く雪なし。日射しで少し暖かいくらい。

 12時半から議員団会議13時15分から本会議で一般質問(初日)本会議後、常任委員会で議案の採決など。

 夕方には農林水産部に調査依頼していた案件について、それぞれの課長から報告を聴く。

 夜は京都泊まり。

 

20日㈭12時半から議員団会議

 綾部市明るい選挙推進協議会の呼びかけで「府政を見る会」の傍聴の方々が来られており、挨拶に伺った。

 13時15分から本会議で一般質問(二日目)終了後、予算特別委員会全体会で先議する議案の採決。

 公舎会にて、北部府議と知事らで懇談。京都泊。

 北部府議での二次会の後、舞鶴市の池田正義府議と歩いて帰る。「今から思えば1期、2期の頃は楽しかったですね。井上先生、池田先生と中丹3市が同期で僕は本当に良かったと思ってます。今から考えるとあの日々は人生の中でも相当楽しい時間でした。また今度、井上先生を誘って久しぶりに三人で飲みましょう!」などと話しながら。

 

21日㈮昼に蕎麦を食べに行こうとしたら、「人手不足で閉店」との貼り紙。府庁の周りでも1軒、また1軒と店が減っている。

 12時半から議員団会議13時15分から本会議で採決一般質問(三日目)

 その後は予算特別委員会の全体会と小委員会。来週から予算特別委員会が始まる。

 

 終了後、綾部に戻り、事務所で溜まっていた書類を整理した後、あやテラスにて日本財団「職親(しょくしん)プロジェクト」京都北部説明会に出席した。

 いわゆる更生保護雇用主の活動だが、神様のような崇高な活動をしておられる企業家の方がたくさんおられることを知った。

 良いお話を聴かせていただき、終了後は懇親会にも出席した。

 綾部、福知山、舞鶴、亀岡などから若手の企業家がたくさん参加しておられた。こういったつながりが盛り上がっていってほしいと願う。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

厄神さんと綾部市PTA連絡協議会

2025年02月18日 | 教育・子育て

18日㈫9時、上野町の若宮神社(四方義規宮司)境内にある厄除神社「あやべ厄除大祭」を参拝。「厄神さんまでは雪が積もる」と綾部では言い伝えられており、今朝もやはり雪が降っていた。

 祭礼の後若宮神社の禰宜や役員、綾部観光協会長、綾部商工会議所専務など来賓の皆さんとお茶をいただきながら、しばし懇談。

 事務所に戻り、手紙を書いたりした後、京都に向かった。京都は晴れていた。

 12時半から議員団会議。13時から代表質問(二日目)に出席。

 維新・国民会派上倉府議(伏見区)原発問題を質問してくれていた京都府は原発立地県ではないのにUPZを抱える唯一の都道府県であり、かつ立地県の福井県よりもUPZ内の人口は多い。綾部市も市域の半分ほどがUPZに含まれている。

 それなのにほとんど対策されない京都府内の避難路整備を進めることや福井県同様に同意権を要求すべきだということはまさにその通りで、京都府も上品に申し入れるだけでなく、いつまでも無視されている訳にはいかない局面に来ていると思う。

 

 代表質問後、綾部に戻り、19時から綾部市PTA連絡協議会の臨時総会に出席した。

 昨年7月の臨時会長会で提案したように、今日の総会では形骸化していた専門委員会を廃止し、新たに会長会を新設すること、1学期に開催する会長意見交換会を綾部市PTA研修会に位置づけて、秋に行っていた研修会を廃止すること、綾部市の各種委員会への当て職は毎年、各単位PTAに割り振って、その中から誰かが出向することなどが規約改正などされて決められた。

参考:2024年7月6日付blog「綾部市PTA連絡協議会の改革」

 

 提案したのはPTA役員の負担を減らすためではあるが、「何もするな」という意味ではなく、何かしたいことが出てくればどんどん挑戦してほしいと思うし、綾部市PTA連絡協議会の活動を減らした分、単位PTAの活動を充実させたり、単位PTAの役員相互の交流会などはもっと行われても良いのではないかと思う。

 私は末っ子が中学校を卒業するため、綾部市PTAからは卒業することになるが、最後に2年連続で綾部中学校PTA会長を務めたことで、こういう改革もできて良かったと感じている。

 

 教育については、家庭が「自助」、学校が「公助」、PTAが「共助」だと思う。

 「共助」であるPTAが豊かな地域は、子どもの成長にとっても、教育にとっても良い地域だということを14年間のPTA経験を通して、今、改めて感じている。

 PTAの経験や理解は人それぞれだが、理解できないことは放っておいたらいいのに、PTAを攻撃しないと気が済まない人達(議員も)が全国にはそこそこいることも分かり、良い勉強にもなった。

 

 会議の後は事務所に戻って、20時半頃までブログ書きなど。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「赤」の着物議会

2025年02月17日 | 京都府議会

17日㈪今日は府立高校の前期受験日。温二郎は若干緊張して綾部高校に出かけて行った。良い結果が出ることを願っています。

 10時過ぎ事務所を出て京都へ。12時半から議員団会議に出席。

 今日は2月議会の代表質問の初日。例年、和装振興議員連盟からの呼びかけで「着物議会」となる。

 NPO法人京ごころという団体で着付けもしていただいてレンタルしている議員が多いが、いつも地味な着物なので今年は派手に「赤」にしてみた。

 スーツで「赤」という選択はできないが、着物なら「赤」でもいける。

 現代人にとって「着物」は非日常のものなので、このくらい思い切る方がいいだろうと思った。これで歩くと会う人、会う人に驚かれたが、一緒に写真を撮ろう!といつになく誘われたりして嬉しかった。

 荒巻隆三府議(東山区)、池田正義府議(舞鶴市)と。

 能勢昌博府議(長岡京市、大山崎町)と。

 

 代表質問が終わると着物を脱いで、19時過ぎに綾部に戻った。途中、雪が激しく降っているところもあったが、綾部はまだそんなに降っていなかった。

 明日は朝から若宮神社の厄神さんの祭礼に参列する。その後、議会に行くのであまり降らないでほしい。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歓喜稲荷神社の例祭

2025年02月16日 | 寺社行事

16日㈰10時から地元、並松町の由良川河畔にある歓喜稲荷神社の例祭を参拝した。明日から大寒波と言われているが、今日は春のような陽気だった。並松の皆さんの精進の賜物だろう。

 歓喜稲荷神社はおそらく江戸時代からここに鎮座し、元は青木稲荷という名前だったようだが、大本の出口王仁三郎聖師が歓喜稲荷と名前を変えられたそうだ。

 約40年前、並松町自治会の石田巌会長の時代に社殿等を再整備し、以後、自治会で護持管理をしている。祭礼は大本本部から神官を派遣して実施していただいている。

 野々垣泰輝自治会長の挨拶に続いて、私も一言挨拶させていただいた。神社の前の由良川堤防工事の状況や綾部高校カヌー部の部室確保のことなどを紹介し、並松町自治会の皆さんのご支援をお願いした。

 自治会役員の皆さんのお世話で、参加者には甘酒接待や紅白饅頭が振る舞われ、子ども会の小学生にも数多く参加してもらって、久しぶりに賑やかな歓喜稲荷の例祭となって嬉しかった。

 

 12時からは丹後の与謝野町の山添藤真町長らを招いて会食し意見交換。食事後には大本本部の長生殿にもご案内した。

 山添町長は私よりも7歳若いが、すでに3期の町長で今後もさらなる活躍を期待したい。次世代の北部の政治家同士、今後も交流を深めましょうと約束した。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自民党綾部支部役員会

2025年02月15日 | 政治活動

15日㈯12時から自民党綾部支部(支部長:四方源太郎)役員会を開催した。種清喜之幹事長の司会進行により、まずは私から情勢報告などをさせていただいた。

 昨秋の衆院選の総括、石破政権の現状と今後、今夏の参院選の見通し、そして、綾部の自民党が団結し、綾部市と政権とのパイプを作っていくかについてお話した。

 綾部支部としては、現場主義(現場から上がってくる課題に対応する)、前例にこだわらない、徹底的にやる、という3点が重要だと考えている。

 その後は意見交換を行い、役員の皆さんがそれぞれの考え等を述べられた。北陸新幹線の敦賀以西の延伸についての発言が多かった。

 「現行の小浜京都ルートは反対が多く難しいだろうが、京都が国土軸から外れることは心配だ」という意見も出された。

 「整備新幹線」は「新幹線のローカル線」であり、本来、国土軸であるならば、東海道新幹線や山陽新幹線のように国が全額負担して国家事業として取り組むべきであって、それを「整備新幹線」でやろうとしていること自体がおかしい。そもそもの議論がすれ違っているのは与党PTの国会議員が「整備新幹線」の性格を理解していないからではないかと説明した。

 自民党員を増やす秘策は?という質問もあったが、「そういう秘策はない」と答えるしかなく、地道に市民や業界団体の皆さんの声を聴いて、それを一つでも実現していくようにすることが党勢拡大につながるのではないかとお話した。

 意見交換の後は高橋輝副支部長の発声で乾杯して懇親会を行い、役員の皆さんと懇談させていただいた。「人が何人集まってもらえるか自信がないが、それでも府議や市議を招いて府・市政報告会を開いても良いか?」という声があったので「もちろん、一人でもゼロでも行きますから」とお返事した。

 締めは大槻俊昭副支部長に閉会挨拶をしていただいた。

 30代、40代、50代、60代、70代と幅広い世代の役員が揃っているのが自民党綾部支部の良さだと考えており、これからも皆さんと連携して頑張っていきたい。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「源太郎新聞配り」と「米価」のこと

2025年02月14日 | 議員活動

14日㈮議会が始まると2日+土日祝の「議案熟読」と呼ばれる期間があって、議会は休会となる。

 来週月曜日の代表質問から議会が再開されると3月下旬まで連日、京都に行かなければならない。そのため、少しでも「げんたろう新聞」を配っておこうと、今日は午前、午後と新聞配りに。多田町、宮代町、大島町、井倉新町団地、上野団地などを歩いた。

 井倉新町団地ではたまたま知り合いの方がおられて、「団地ぐらいなら配らせてもらう」と言ってもらった。

 数部をご近所にというのでも構いませんので、ご協力いただける方があれば、ぜひお声がけ下さい。多くの方の手を経ることで「新聞」はより暖かい温もりを持つのだと思っています。

【お問い合わせ先】

 四方源太郎事務所 ☎0773-43-1001

 昨夏から米不足で米価が値上がりし、政府が備蓄米の放出を行うという。

※参考:政府、備蓄米21万トン放出と表明 3月末には店頭に並ぶ見通し(朝日新聞)

 そもそも米不足の原因は政府の米政策、農業政策の失敗にあると考える。備蓄米を緊急的に放出することはやむを得ないが、根本原因を反省し農政の見直しを行わない限り、今後も米不足やもっと厳しい食糧危機が必ず私たちの身近に迫ってくるだろう。

 米や野菜の供給を農家・農村の「善意」に頼り、人件費などを考えずに安価で供給されてきたことに安住し、さらに減反や転作奨励を進め、資材の高騰や耕作放棄地、鳥獣被害を放置し、自動車や電化製品の輸出を広げるための取引材料として、外国産の農産物や牛肉、木材等の輸入を広げてきた結果が今の有様である。

 今月発行の「げんたろう新聞」では「農業の担い手確保」のことを1・2面で取り上げており、数年前から綾部での農業事業に取り組んでいただいている㈱足立製作所の足立弘社長の言葉「…工場拡張が従業員の幸せにつながるのかも疑問だ。米や野菜の値段が高騰している今、食べ物を確保する方が従業員を守ることになるのではないだろうか?…」なども掲載している。

 戦後日本の農村はどんどん過疎化し、都市はどんどん過密化していった。

 日本人は「土地」を捨て、マンションという「空間」を財産とするようになった。そんな空虚な時代がいつまでも続くのだろうか?

 「米公方」と呼ばれた江戸幕府の八代将軍・徳川吉宗は庶民のために米価を下げることに頭を悩ませたのではなく、武士のために米価を上げる(維持する)ことに尽力した。当時の武士の収入は米であり、米価が安定することは武士の収入の安定化にもつながったからだ。

 米は日本人の食生活にとって無くてはならないものなので、大きな問題になっているのだろうが、昨今、様々なものが値上げされている中で米が高くなっていることは許容してもらい、高くなった分は中間業者だけを潤おわせるのではなく、農家に還元されることが重要だと思う。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北陸新幹線と外資のスキーリゾート計画

2025年02月12日 | 京都府議会

12日㈬今朝は空気が凍るように冷たく、事務所のストーブをつけたら2℃。今シーズン最低だった。

 10時過ぎ事務所を出て、京都へ。12時半から自民党府議団の議員団会議に出席。

 13時15分から本会議。2月議会が開会し、知事による令和7年度当初予算案の提案理由説明が行われた。その後、全員協議会総務部長から議案の説明を受ける。

 全員協議会終了後、先議すべき議案についての常任委員会が開催されて質疑を行った。

 

 委員会の終了後、17時前に綾部に戻り、午前中に事務所に電話がかかっていた高倉町の自治会長さんからの府道関係の相談について対応。

 自治会長さん、そして土木事務所長と連絡を取り合ったが、要望箇所についてハッキリしない点があったため、現地を確認した上で自治会長さん宅を訪問。詳細が分かったので、土木事務所長に電話をして善処をお願いした。

 

■北陸新幹線と外資のスキーリゾート計画

 北陸新幹線に関して、長野県在住で友人の大関松男くんがある情報を教えてくれた。

「北陸新幹線沿線沿いのスノーリゾートでは外資ファンドによるスノーリゾート再開発事業も始まってますから、京都につなげたい人は、京都以外にたくさんいるんだと思いますよ」

「現在、高度経済成長真っ只中の東南アジアにとっては日本への旅行は夢ですからね。金沢延伸、敦賀延伸でここまで欧米豪、東南アジアが増えれば、京都関空へとつなげたい勢力もたくさん出てくると思いますよ。うちにくる外国人も大概は関空⇔成田羽田を動いてます。私個人的には、新幹線は敦賀までで十分だと思いますが😆」

 

 そうなのか…外資か…と思って、「北陸新幹線、外資、スキーリゾート」で検索すると「元GICの日本代表、2000億円をかけて妙高高原にスキーリゾートと高級ホテルの開発へ」という記事などが上がってきた。

 

 大関くんとは、私が東京で働いていた23才の頃、都議選の選挙事務所で知り合った。

 今は国民民主党の代表代行になっておられる古川元久さんから「源太郎くん、古川事務所からということでボランティアに入ってくれないかな?」と頼まれて、28才の民主党候補の事務所に手伝いに行っていた。

 大関くんは当時まだ大学生だったが、その後、実家の長野県湯田中温泉に帰って、家業の旅館を経営している。

 彼は私が府議になってすぐの2011年に「インバウンド」のことを初めて教えてくれた人でもある。

参考:2011年7月27日付blog「視察二日目」

 今でこそ「公害」とまで言われるほどになった「インバウンド」も当時は新しい言葉だった。「うちみたいな田舎の旅館でも、欧米からの外国人客で平日も満室です」と2011年当時の私たちには考えられないようなことを言っているので驚いた。

 

 なぜ彼が「インバウンド」を早くに知っていたかというと、彼の温泉の近くには地獄谷温泉があり、ここはサルが温泉に入ることで有名。その写真が欧米では「スノーモンキー」としてすでに有名になっていて、外国人が押し寄せていたのだ。

 大関くんとは日頃はほとんど連絡を取り合っていないが、時として大変有益な情報をくれる友人であり、彼が教えてくれた外資ファンドが北陸新幹線にも影響しているのかもしれないなと思って、記事を読み進めていくと「あれ?」と思った。

 これは「米原ルート」(それも複々線化)を想定している地図ではないのかな?

 そりゃ、外資が30年後にも完成しない「小浜京都ルート」を求めるはずはないな。上の方ではすでに「米原ルート」で話がついているのかもしれない。

 

出典:Former GIC Japan head Ken Chan to develop ¥20 billion ski resort in Myoko with luxury hotels


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

建国記念の日

2025年02月11日 | 論評・研究

11日㈫建国記念の日。

 13時半から中丹文化会館にて、「建国記念の日(紀元節)を祝う集い」(芦田文雄実行委員長)に出席した。今年は田所卓先生の謡曲「賀茂」で始まった。

 記念式典の後は記念講演が行われ、「憲法改正と日本の近未来」と題して、フジテレビ客員解説委員の平井文夫が講師を務められた。

 講演は最近のフジテレビに関わる報道も「さもありなん」という内容だった。

 平井石破総理のことを嫌いなのは理解できたが、いくら何でも我が国の総理大臣に対して、公の場で変な写真を使ってあげつらうのは中立な立場のジャーナリストとは言えないと思った。

 石破総理の所作や服装のことを批判されていたが、スーツの前ボタンを座った時には外すことを私は知らなかったし、そういえばボタンがはちきれそうになっている自分の写真が何枚もあったなと思い出した。

 講演の結論保守とは川の流れを堰き止めないこと」と安倍元総理の言葉を引用しておっしゃったが、ちょっと意味がよく分からない結論だった。

 憲法改正は自民党にやる気がないのでしばらく進まず、選択的夫婦別姓は立憲民主党にやる気がないので進まないだろう、という予測を述べておられた。

 

■北陸新幹線に関する新たな動き

 北陸新幹線の敦賀~新大阪間の延伸ルートを協議する与党PTのメンバーが昨日、京都府庁で西脇知事、松井京都市長と面会するというニュースが流れた。

 与党PTの国会議員がたくさん来られるのかと思っていたら、西田昌司委員長(自民党参議院議員)、竹内譲副委員長(公明党衆議院議員)という京都の二人だけだった。

 昨年暮れに知事らが示した「懸念」を解決する新たな話があるのなら、まずはPTが開かれるだろうと思っていたので、案の定、新しい話はなく、今さらながら「国が府民向けに説明会を開く」ことの協力依頼だったようだ。

 

 府民、市民の代表たる知事と市長に対して「あなた方は私たちが何度も説明している『科学的知見』を理解せず、住民に正しい情報による説明ができていないようだから、国が直接、住民に説明する場をつくってくれないか?」という、ずいぶん失礼な申し入れだとは思ったが、知事や市長より住民の方が歯に衣着せず発言されるだろうから、その現実を知るためにも説明会をやることには賛成だ。

 ただし、フジテレビの記者会見のようになることを覚悟の上で。中途半端に人数や時間を制限するのならやらない方がいい。

 

 敦賀から新大阪への延伸を急ぐのなら、気の済むまで無駄な時間をかけながらも別ルートの調査を並行してやった方が良いのではないかと、私は思う。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

晋三と貞任

2025年02月10日 | 論評・研究

10日㈪今朝はようやく雪が止んだ。気温は今シーズンで一番低いのではないだろうか。事務所前の雪かきをしてスタート。

 

 石破総理とトランプ大統領との日米首脳会談は「成功」したということだろう。

 予想していたように、土曜朝からマスコミの論調が180度変わっているが何か薄気味悪い。日本はいつまで経っても「植民地」としての立場から抜け出せそうにない。

 安倍晋三元総理が2006年9月に初めて総理に就任した時、「戦後レジームからの脱却」という言葉を掲げた。戦後日本の総理では田中角栄元総理に続いて二人目の「独立」を目指す総理になろうとしたが、大きな力の前には全く歯が立たなかった。

 2012年12月から2020年8月まで続いた二度目の安倍政権は、全く「別人」による政権だと言っていい。「別人」にならないと政権が長続きしないのも現実。石破総理もおそらく、その力に屈服したのだろう。これで参議院選挙はそれほど負けずに済むかもしれないが、日本にとってはどうなのだろうか?

 石破総理が遠くに行ってしまったような気持ちになって、ここ数日のニュースを観ている。

 

 旧「源太郎新聞」の2006年7月6日付で「晋三と貞任」という記事を書いていた。

 安倍さんは「安倍」と「岸」の間に生まれた。それは「縄文文明」と「田布施の王朝」の合流であり、最初の政権は「安倍(縄文)」、二度目は「岸(田布施)」だったのだと思う。

※余談だが、安倍貞任の弟、安倍宗任は陸奥から落ちのびて来て、綾部市東八田地区の八代町で亡くなったと伝えられ、八代神社に祀られている。

 

◆晋三と貞任(2006年7月6日記)

 自民党総裁選の日程も決まって、ポスト小泉への動きが加速している。下馬評では、安倍晋三官房長官が最有力のようだ。福田康夫氏や麻生太郎外相、谷垣禎一財相の名前も挙がっているが、情勢は安倍総裁に向かいつつある。

 安倍家は安倍貞任という東北の豪族に由来がある。貞任は征夷大将軍・坂上田村麻呂によって滅ぼされたアテルイ、モレといった蝦夷の末裔である。

 安倍一族は、中世には秋田県北部、青森全域、北海道南部を支配し、津軽十三湊を拠点としていた。「蝦夷管領」「日の本将軍」と呼ばれて権勢を誇った。

 戦国時代には南部氏の勢力に押されて出羽(現在の秋田県)に移った。安倍愛季の代、天正17年(1589)、現在の能代市から秋田市に居城を移して、以後、秋田姓を名乗るようになった。

 秋田(安倍)氏は愛季、実季親子の時代に隆盛を極めたが、関ヶ原の戦後に国替えとなり、最終的には福島県三春町を領して明治を迎えた。

 安倍貞任は「前九年の役」で、源義家に攻められ滅ぼされた。追いかける義家が詠んだ「衣のたてはほころびにけり」に対して、貞任が逃げながら「年を経し糸の乱れの苦しさに」と、絶妙の返し歌(上の句)を詠んだので、義家に逃がしてもらったとの逸話が有名である。

 安倍一族は東北の野蛮人ではなく、一流文化を備えていたことが推測できる。秋田や新潟、富山、敦賀、小浜、宮津などは、江戸時代まで北前船の寄港地として栄えた。日本海側の航路が日本の海運の主要ルートだった。

 江戸末期、ペリーが黒船で神奈川県浦賀沖にやって来て、開国を迫った。鎖国が終わり、開国された時から、日本はアメリカの方を向くようになり、太平洋側が中心になったが、それ以前は中国大陸を向いており、日本海側が物流の中心だった。安倍一族も東北の地で、大陸と交易して稼ぎ、勢力を築いていた。

 先日、富山市に行った時に、岩瀬地区という回船問屋で栄えた地区に行った。

 富山の回船問屋は米を北海道で売りさばき、昆布やニシンを買い込んで大阪で売り、巨利を得た。1回の航海で約1億円(当時のお金で)を稼いでいたという。

 

◆小浜にもゆかり

 安倍一族は福井県小浜市にもゆかりがある。正暦寺(綾部市寺町)住職のご長男が住職を務める羽賀寺(小浜市羽賀)には、安倍(秋田)愛季、実季親子の像がある。羽賀寺には江戸時代に安倍家が多額の寄進をしている。晋三氏やその母(岸信介元首相の娘)が寺を訪れたこともあるそうだ。

 羽賀寺には有名な十一面観音像があり、観光客も多く訪れる。この観音様は女帝・元正天皇(680~748)をモデルにしている。元正天皇は美人で有名だったらしい。観音様の顔は仏様というよりも、確かに誰か人間をモデルに作られたようなリアル感がある。

 天武天皇と持統天皇の息子である草壁皇子と阿閉皇女(後の元明天皇)の間に生まれたのが元正天皇(日高皇女)であった。

 草壁皇子は病弱で、即位せずに亡くなった。後を継いだ文武天皇が亡くなった後、母と姉が間をつなぎ、草壁皇子の孫が即位した。聖武天皇である。彼は奈良・東大寺の大仏を建立する。

 安倍家に話を戻すと、晋三氏の父、晋太郎氏は竹下登元首相の盟友で、自民党の要職、重要閣僚を歴任した。ゆくゆくは総理就任が確実視されていたが、病魔には勝てなかった。

 安倍総理・総裁が誕生することは、朝廷に迫害された蝦夷の復権にも見える。明治以後、「裏日本」と呼ばれるようになった日本海側の復権とも思える。

 その日本海の端っこに、遠慮がちに撃ち込まれた北朝鮮のミサイルは、拉致問題などで強硬姿勢をとる安倍総裁実現への援護射撃のようでもある。

 安倍政権は、世代交代を印象づけることにもなる。それだけにつまらないことでつまづき、歴史の流れを元に戻さないように、身辺整理をきちんとした上で、総理を目指してもらいたいと思う。(了)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私市自治会の初午行事

2025年02月09日 | 議員活動

日㈰昨日で雪は終わりかと思っていたら、今日の方が圧倒的に大雪だった。雪かきをしなければ車を出すこともできない。

 10時過ぎに家を出て、豊里地区の私市町へ。本町通も西町もまだまだ道に雪が残っていたので、豊里はどんなことになっているのかと思ったが、案外、道路は豊里の方が開いていた。

 市町村駅伝のコースになっていたので、特に丁寧に雪かきがなされていたのだろうか。さすがに駅伝はこの雪では危ないので中止となった。

 

 私市公会堂では恒例の私市自治会(村上嘉規会長)主催の初午行事が行われ、毎年お招きいただいて府政報告をしている。今日も地元の後藤光市議、綾部市の岩本正信副市長と共に話をさせてもらった。テーマは「京都府北部における綾部市、豊里地区、私市町のこれから」について。

 「日本全体はともかく、綾部をどう発展させるか。豊里、私市をどうするか」ということと、「法律や制度は人間が決めたもので、変えられないことはない」ということを中心にお話した。

人口増には住むところを増やすことが必要

綾部市都市計画マスタープランの改定(2024年3月)※2013年12月に策定
土地には「向き」「不向き」がある。
空き家、空き地、農地、山林の活用(いかに個人の権利を組織化、情報化できるか)

産業振興

府農林水産技術センターの綾部移転
フードテック構想(府北部産業創造センター、府立農大、府畜産センター、民間企業など)※2025年1月31日「中丹フードテック推進交流会」(あやテラス)
企業誘致、課題は「人手不足」

福祉・医療

中丹医療圏(綾部市立病院、福知山市民病院)
健康長寿(綾部市民を健康にするプロジェクト、高齢者の生きがいづくり)
あやべ福祉フロンティアの福祉移送など「共助」活動による福祉増進

教育

綾部高校の充実(学力、スポーツ、農業)

 

 「少子化」は第二次ベビーブーム世代(1971年~74年生まれ)が社会人になる頃に、バブル崩壊(1990年代前半)の影響で「失われた30年」とでも言うべき「超デフレ時代」になったことが大きな原因。

 個人所得の減少(サラリーマンの平均所得が1993年/477万円 ➡ 2023年/414万円)は非婚、共働き、そして「少子化」へとつながった。

 しかし、これは一概に「悪い」ということではなく、医療や福祉の進歩によって、日本が「成熟した長寿社会」になったことの証でもある。

 第二次ベビーブーム世代が50才となった今から「少子化対策」をしても、さほど効果は出ない。むしろ高齢化(成熟)社会を乗り切る対策にシフトする方が社会には安心感が生まれると思う。

 国全体として「自然増」を目指すのなら、移民に頼るしかない。それに舵を切るにはまだ国民議論が必要だろう。

 自治体としての「社会増」はできる自治体とできない自治体があるが、綾部市にはその可能性があると思っている。中丹3市(綾部市、福知山市、舞鶴市)で考えれば、その可能性はさらに高くなる。

 私市町は福知山市に隣接しており、綾部市、福知山市の両方に通勤、通学、買い物、通院などがしやすい。住宅地を増やせる場所はないが、既存の空家を自治会で情報化し、早めに不動産業者等に委ねることによって、新しい住民を増やすことは可能だと思う。

 終了後には懇親会があり、14時頃まで私市自治会の皆さんとお話をさせていただいた。

 綾部市中央公民館や保健福祉センターの調理室が使いやすくならないか、府立農大の学生と消防団との交流会ができないか、都市計画マスタープランの実現についての質問、介護保険制度での介護度が低い方々への支援のことなど、お話をお聴きした。

 私の曾祖母みつえ(旧姓大島)は私市町出身なので、私の身体の中には私市の血も流れている。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする