31日㈫、朝から京都へ。京都はよく晴れていた。10時から監査委員として定例監査会議に出席した。
午後は取材対応して、夕方、綾部に戻る。
夜は亀甲家にて、第7回「大義の会」(四方八洲男会長)の例会に出席。40名ほどの方が参加された。今回のゲストは清水寺貫主の森清範さん。年末恒例の「今年の一字」を清水の舞台で書かれる有名な方だ。
「心の姿」と題して講演いただいた。インドに「アーラーヤ」という言葉がある。ヒマラヤ山脈は「ヒマ アーラーヤ」で「ヒマ」が「雪」で「アーラーヤ」は「蔵」、「雪がいっぱい」という意味だそうだ。
すべての人間にはそれぞれの「蔵」があり、その「蔵」を通して物事の判断をしている。「好き」「嫌い」「美しい」「汚い」など、それぞれの受け止め方で変わってくる。「蔵」は「心」のことだそうだ。貯め込んだ知識を「蔵識」という。
「心」とは「命」のことでもあり、万物に「心」「命」が宿っている。万物は「仏」だとも言える。天上天下唯我独尊というお釈迦様の言葉は「自分ほど大切な存在はこの世にはない」、すなわち「万物が仏である」という意味だそうだ。
自分の評価は自分の「心」のフィルターを通っているように、他人の評価は他人のフィルターを通っている。人の「心」の奥には「我執」があり、これが何かあるとすぐに出てくる。
そういったものを超越すると他人の評価が気にならなくなり、自信がついてくるということかと思った。
「今年の一字」は「当日まで知らせてくれるな」と言ってあるそうだ。早くから聞くと「どこかで話してしまいそうになるから」と笑っておられた。
その場で一発勝負なので、「書き順やハネや点の具合が違う」というクレームの電話が放送直後から殺到して困っておられるらしい。クレームはまさに「我執」なのだろう。「俺の方が正しいと主張したい」というエゴ。
最後に参加者の中から10名に、森貫主直筆の色紙が当たる抽選会があり、当たった皆さんは大変喜んでおられた。「夢」「寿」「昇龍」などなど。
若手の皆さんと二次会に行き、今日はおだやかな「大義の会」で終われて良かった。