朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

帰国後。英語教育のこと

2011-07-25 | 国内各地の風物
フィジーから香港までの10時間半の機内で、ある中国人がフィジーに英語研修に行っていたと話していました。

すぐには発想が湧かなかったのですが、帰国して、調べてみると確かに英語留学の場所として特長があります。

実際、タクシー運転手もスーパー店員も、島の中の地元民は全員わかりやすい英語を話していて、こちらの注文や質問も完全に通じましたから。つまり、過去の英国植民地であったことを強みにして、小学校から英語教育をしているそうです。

ある程度、専門的な学習となると、社会科や理科、算数も教科書は英語で書かれていると思います。日本語は、漢字、かな、カタカナで外来語借用とどんな専門用語でも簡単に自国語に取り込めますが、そんな言語はめずらしい。

生活物価が安い、住民がやさしい、治安が良い。


引用: http://www.southpacificfreebird.co.jp/

もう数年前から、こんな好条件を知って現地で英語学校事業を展開している会社がありました。校舎は地元公立学校の教室を借用し、先生も地元学校教諭の雇用対策。寮、ホームステーで、地元経済にも貢献します。

物価は、アメリカの3分の1とか。週末の自然のレクレーション場所も沢山。ロンドン、ニューヨーク、ロスアンジェルス、シドニーなど大都会とは違って町中に遊ぶところがない。

中途半端な「小学校の英語授業義務化」に税金と時間をつぎ込むよりも、夏休みや冬休みの一月くらい、多くの中学生高校生を短期留学させることに奨学金を出してあげればいいと思いました。そうすれば、南洋諸国と、Win-Winの互恵関係が作れます。

英語は、確かに必要だけれど、日本国民の全員が習熟する必要はない。その一方で、大学入試レベルの英語で留まっていると、職業レベルでは役に立たない。大学入試レベルが下がる一方。

人口減少により国内マーケットも縮小する状況で、日本の産業はますます外国に依存していかざるを得ないでしょう。そのため、職業レベルで使い物になる英語、あるいは中国語が使える人材が増やさなければなりません。あわせて、異文化環境でも生活していける精神力も鍛えねば。



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