朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

リストラクチャー

2015-07-29 | もろもろの事
昨日(7/28)の新聞記事です。


(京都新聞2015-07-28朝刊)

吉永小百合のテレビCM「アクオス」で知られるシャープが、経営不振で大幅な「事業再構築」をすることとなりました。

リストラクチャー、あるいはリストラクチャリングは、単に人員削減のことではないのですが・・・
日本語で「リストラ」というと、もっぱら人減らしの意味で使われることが多いようです。

記事によると、シャープは国内全従業員の約15%に相当する3500人規模の「希望退職」募集を始めたとのこと。

2012年に実施した前回の募集で、すでに2960人が退社しました(会社の計画では2000人、それを大きく上回った)。

「亀山モデル」といって、三重県亀山市に最新工場を建設して超大型高性能液晶パネルの製造を始めたのが、何年前だったかな。

「希望者」を募るとはいっても、前回からの生き残り社員は、「事業継続・新技術開発に本当に必要な人材」と、地縁関係や能力不足などで「転職先を見つけることが困難な人たち」が多いと想像できます。・・欧米の労働組合が強い企業では、年齢の高い人は守られて若い人から解雇されるのが「一般的慣行」と聞いたことがあります。日本ではどうなんでしょうか、そもそも会社都合の解雇はかなりハードルが高いようです。

製造業の会社員で、常日頃、「転職可能な」スキルや経験を磨くことはかなりむつかしい。

となると、パソコンの組み立て工場のように、「設備・敷地と従業員とを合わせたパッケージ」で売却するほうが、働くひとにとってもよいのかもしれません。(IBM PC、NEC PC等の事例)

世界的に見ると、最も売れている「ケータイ電話」製品の業界でも、20年くらい前まで世界中で大ヒットした「モトローラ」(米国シカゴ)の携帯電話事業は何度も転売されて見る影もありませんし、「ノキア」(フィンランド)も同様です。

コンシューマを対象とした電子機器の製造業経営の厳しさを実感する記事でした。

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