朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

[大震災による東日本の電力不足に関する緊急提言] 化学工学会

2011-04-13 | 東日本大震災
この夏に停電を避けることができる方策を、石油プラントなど、化学工場機器の専門技術者の学術団体「化学工学会」が公表しています。
http://www.scej.org/content/view/1160/27/
本文は上記URLにあります。(本ページの図表は上記資料から引用しています)

エネルギーシステムの専門家が集まって検討した方策で、内容がかなり具体的で数値の検討もされています。なるほどと思いました。



真夏に不足する電力、約1,000万kWを、どうやって補うか。



1.東電以外の供給電力を増やす。特に冷房ピークの午後の時間帯。
  ・すでにある防災用自家発電(企業、病院等)を使用する。燃料確保、コスト補償が必要。
  ・太陽光パネルの緊急配布。金銭補助。
  ・コジェネレーション活用。都市ガスや灯油での発電と給油(冷房)の装置。

2.需要の削減
  ・省エネ機器への取替え:冷蔵庫、照明(LED)、旧式エアコン。
  ・ガス式ヒートポンプ・エアコン

  ・ライフスタイルの変更
   >飲料自動販売機の一時停止
   >PCは、ノートPCへ
   >電車の間引き運転
   >待機電力へらす(コンセントから抜く)
   >テレビ視聴とりやめ

  ・時間のシフト
   >休日のシフト(月火、水木など企業で分散)
   >勤務・大学授業時間のシフト(夜間、早朝)
   >昼休みの分散(11~14で分散)
   >在宅勤務、遠隔勤務

  ・地域のシフト
   >サーバー(コンピュータ)の移設(北海道、西日本へ)
   >生産拠点の移動、家族まとめて転勤
   >大学、専門学校の疎開、国内留学(単位互換)、海外留学
   >観光の分散化(関東、東北在住者が、それ以外の土地に滞在)

 上記以外に、この学会提案へのコメントには以下の案があったそうです。




~~

この「緊急提言」には、石原都知事の最近の発言「パチンコ、自販機は止めるべき」のうち、パチンコは含まれていません。

もっとも、昼間パチンコしている人たちが各自自宅に戻って冷房をつけると、全体的にそちらのほうが多くの電力を使うかもしれません。

自販機はこの時間だけ止めてもいいでしょう。その程度のコントロール回路変更(ソフト修正)は容易だと思います。

テレビについて、上記提案では、テレビ画像に字幕を入れて「スイッチを切ることを推奨」としています。その結果20%の視聴者がテレビを消すと予測。

もっと効果的なのは、午後1時から5時まで電波を停止するのが良いと思います。緊急放送は、ラジオとケータイメール、ネットにて伝達する。高校野球は、早朝とナイターに開催する(甲子園は関西だからナイターOK)。そうすると、さらに、160万kW節電になる。

西日本・北海道の観光地や温泉、大学寮、企業の寮など宿泊施設は、長期滞在者向けの特別割引パックを作って、引退した(無職の)関東東北の中高年や、未就学児童の家族客さんたちを勧誘する。ACでじゃんじゃん、テレビコマーシャルする。

富士川以西、清水市や静岡市のパチンコ屋さんは、日帰りバスツアーを作って関東のお客さんを勧誘すれば、経済活性化に資するかもしれません。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« フランコフォニー3 | トップ | 日帰りバス旅行で、節電 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿