朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

上海の結婚披露宴

2010-09-28 | 外国の風物
2004年3月に米国Rice大学とIAESTEが主催した米国学生の東アジア研修旅行に日本と中国の大学生も参加しました。場所は上海と関西(大阪、京都)、トヨタ自動車に2週間ホテルに合宿して見学と研修をしたのですが、その時、上海から参加した女子学生さんの結婚披露宴に招待されたのです。



バンドの由緒あるホテルが会場でした。

欧米のパーティのように、宴会場の入り口に新郎新婦と両親が立って招待客を歓迎します。中国人のお客さんの服装はカジュアルでした。主賓以外の男性の多くはポロシャツ、女性もオフィススーツ、もっと若い人たちはサークルかなにかのユニフォームでした。もしかしたら人民服が広く着られていたので華美はいけないとの「指導」があるのでしょうか。百数十人のお客さんを招待していました。ノルウェーからも彼の両親をはじめ、友人が10人くらい出席していました。



新郎はノルウェーの人。彼女は上海交通大学(中国のトップスクールの一つ)を卒業後、欧州の大学の大学院に留学して知り合いました。



スライドショーが始まって新郎新婦の子供のときの写真、大学時代、最近のスナップ、ノルウェーでの結婚披露宴などの写真とコメントが紹介されました。



新郎新婦が、伝統的な結婚の中華服を着て中央の花道に入ってきました。この時点では花嫁は赤いベールを被って顔を隠しています。






正面の舞台で結婚宣言をする式があり、その後、棒で花嫁のベールを持ち上げて顔を見せます。宗教的な儀式は少しもありません。



この後、部屋を出て服装を着替えてきます。



新婦のピアノ演奏があり、それに合わせて新郎が中国語の歌を歌いました。英語の歌も。



主賓の挨拶があり、両親のお礼の挨拶があり、双方の親に大きな写真額がプレゼントされました。5月に女児が誕生しているので、祖母、両親、新夫妻、子と四世代の顔写真が合成されていました。



料理がどんどん出てきました。上海蟹もでてきました。まだ旬には早いので、味というより形だけでしたが。



テーブルに乗らなくなるので、大皿から小皿に移し変えてきました。



ピラミッド型に積み上げたカクテルグラスに、新郎が赤いシャンペンを最上部から注いでいくようなイベントもありました。その後、そのシャンペンボトルを持って各テーブルを回ります。

抽選で10名を選んで当たった人に一言コメントを話してもらって、新郎新婦からのプレゼント(中国物品、ノルウェー物品。同国人に渡った場合は本人同士で交換)。

引き出物は、缶入りの月餅とハート型缶入りのキャンデー。中国の招待客に聞いたら、参加者からのお祝いは現金が一般的だそうです。

・・・・・

4年前の研修旅行の時に、彼女が京都で着物を着て清水寺の地主神社(縁結び)に参詣したときに「私は一人っ子なので婿養子をとって家を継がなくては」と決意を語っていました。そんなことを、同じテーブルになったノールウェーの両親に話したところ、彼は経済学の研究者なので、仕事の場を上海にするのではないだろうかと思っているとのこと。なるほど中国経済は研究対象としていいですね。大学教員ポストも白人だと上海のほうが得やすいかもしれないし。

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