ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

プノンペンへ

2015年06月23日 | Forced Motherhood

 

シエムリアップ最後の夜は、学生たちとまたでかける。地元では人気らしい、60番通りとかいうところに・・・・でも雨でダメだったので(外で食事するタイプの売店)、パブストリートへ。

↓鍋屋さん、みんなでわいわい食べる

↓でも子供が騒ぎ出したので、途中で撤退・・・

 

最後の朝、シエムリアップでは、ネットで探してみて、ローカルで有名店というクイティエウ屋にいってみた。ホテルのトゥクも知ってたので、地元では有名なんだろう。

↓川のそば、橋のところにある店

確かに、ふらっとはいってくる地元の人がとぎれない・・・

↓味は、まあまあ、特別ってかんじではないなあ・・・・

↓広い店内、人の出入りが激しい

シエムリアップをあとにして、一路プノンペンへ。

↓でもすぐにランチ・・・食べてばかり

↓子どもは美味しがったけれど、実は骨があった・・・

新聞で、プノンペンで少女が生きた魚を喉につまらせて死んだというニュースが・・・・魚で遊んでたっていうのがすごいけれど、そういうとき、確かにどうやって対処するんだろう。

↓トムヤンクンだそう、でもそれほど辛くない

↓途中でスクンによってもらう、目的はカシューナッツ

↓子供達はこれにかぶりつき・・・・・

↓パインナップルがほしいとねだり・・・・

 

またすぐに戻るシエムリアップ。それにしても、道路工事、早く終わって欲しいなあ。

 

 


シエムリアップでは8名にインタビュー

2015年06月22日 | Forced Motherhood

 

シエムリアップの村。朝歯涼しかったのだけれど昼間は暑い・・・・

↓ランチの準備を手伝う子ども

↓クメールルージュ時代に子どもを出産して苦労した女性

夫がほとんど一緒にいれなくって、2回出産しているんだけれど、とても大変だったそう。

↓孫二人と一緒に住んでる女性をインタビュー

↓エラーの女性、78年に出産しているはずがベトナムがもうきてた・・・・

年代を確認する作業はほんとにむつかしい。

この女性は、「母親は子どもを幸せにして、しっかり子どもを教育していい仕事についてもらうようにするのが義務。父親はお金を稼いでくるのが義務」と、かなり典型的なジェンダーステレオタイプの女性。お湯を横でわかしてて、けむくてけむくて、むせながらのインタビュー

それにしても、この村は、たくさんの女性がクメールルージュ時代に出産してる。「あそこもよ、あっちもよ」ってなんども言われた。

↓ランチ、生姜がとっても新鮮でおいしい

↓スープは手をつけられなかった・・・・この日は男子学生ばかりのランチだったのだ

↓調理中の春雨料理、わたしの大好物

↓子供達はテレビを見たりして楽しむ、田舎時間はゆっくりすぎる

↓春雨料理、テーブルにでてきたときはゴージャス

来月またこの村には調査でやってくる予定。

お寺に住んでる男性が、クメールルージュ時代に村長だったそうで、結婚を自由にさせたり、殺害をしないように配慮したりと、とてもいい統治をしたそう。今でもみんなに慕われているらしい。ぜひ、その男性には会いたい。今64歳だそうなので、村長は24歳のときにやってたのだ。

次回は、フライトでくることに決定・・・・・さすがに、来週もバス移動なので、体がぼろぼろになりそう。

 

 

 


シエムリアップでの調査は順調

2015年06月21日 | Forced Motherhood

 

 

シエムリアップの村、実は来月も別の人身取引調査で入る。

学生の一人が出身の村で、彼のお母さんに依頼して、クメールルージュ時代に出産した女性たちを探してもらった。

↓打ち合わせ中、重複を避けるために名前の確認

↓クメールルージュ時代に死産を経験した女性

小さい時の楽しい思い出は、プノンクーレンにいったこと。でも、実はそれはすでにクメールルージュ時代で、グループで移動させられて仕事させられてたそうな・・・でも楽しかったそう。

↓子どもが6人ともタイに出稼ぎに出てて、孫をみんなみてる女性

↓今回の運転手、とっても若くて子供達は大喜び

 

この村では、クメールルージュ系の人がおおいせいか、「殺人なんてみたことない」「苦しかった思い出なんてない」というような回答がけっこうあった・・・・・あと、学生によると、インタビューを拒否した人がかなりいたそう。

学生の一人は、クメールルージュの助産婦にインタビュー。強制結婚をしたそうなんだけれど、盛大な結婚式で、音楽も派手で、食事もたくさんでた。クメールルージュのために食料庫を建設した技師にインタビューした学生もいて、「たくさん食べ物はあったけれど、住民の口にははいることがなかった」みたいな話をきいたそうな。

でも、このクラスは、調査よりも、夜にテンプルバーに踊りに行くことに命をかけてる学生が多かったかも・・・・・ま、いいか、みんな楽しんでくれたら。わたし自身はかなりおもしろい調査ができた。

 

 


シエムリアップで講義

2015年06月20日 | Forced Motherhood

 

うちの大学はシエムリアップにキャンパスがあって、ジェンダー学はわたしが2004年だか2005年に教えた学生が、2010年から教員となって担当してる。

↓シエムリアップキャンパス

一度講義に行きたかったので、今回はちょっとムリをして、調査の後に講義にでかけることに。

↓教務課、教員室がなくって受付で教員が待ってる・・・・・

↓キャンパスの教員用駐車場、ほとんど隣にある住宅に住んでるそうな

キェンパスでは、以前プノンペンで教えた学生たちがけっこう働いていて、成長した姿を見れて嬉しかったのである。

↓講義には50名程度参加、満員で聞いてくれた、ビデオ上映中

お題目が人身取引の法律と実態について、ということだったので、中国花嫁の話とか、ジャイアントオーシャン事件とかを紹介。

プノンペンよりはかなりおとなしい学生たち。でも一生懸命聞いてて、あまり派手な子もいなくて、素朴て、田舎らしくて、勉強する環境にはいいなと思ったのである。

 

来週もまた特別講義に寄る予定。貢献できるうちに、若い世代のために知識を共有しておこう。

 


クメールルージュの村?

2015年06月20日 | Forced Motherhood

 

 

シエムリアップで朝食に向かったのは、ちょっと郊外のレストラン。

朝一番にインタビューを一緒にする学生たちと打ち合わせ

↓いつもの朝ごはん・・・・でも学生たちによると、二度と来たくないそうな

↓この女性は、なんと、クメールルージュ時代に離婚してる!!

超珍しい話、根掘り葉掘り聞くのである

シエムリアップのこの村は、どうやらクメールルージュがたくさん住んでいた村で(というのか・・・住民の多くがクメールルージュ側についてた)、これまで聞いた話とはかなり異なるびっくり話も多い。

↓春雨の料理、抜群においしい

↓かなりおいしいたけのこ料理

おいしんだけれど、骨がたくさんの魚・・・でも子どもはばりばり

たけのこの料理、ちょっとくせがある

日本人的にはありえない、スイカをおかずにご飯を食べる

↓ちょっと失敗したインタビュー、学生たちが構えすぎた

時間の調整で、わたし一人でインタビューを始めることになった女性。

↓家の屋根修理中

田舎って、時間の流れがゆっくりだから、おばあちゃんと一緒にいて、孫もいて、てれてれ昔話をしてもらうのである。たまに、下にいる息子からちゃちが入るのも面白い。

↓家を修理するために買ったそう

↓最初の生理は、ヒルがかみついたと思った話を聞く

強制結婚で、2回は拒否できたんだけれど、3回目に結婚させられた。結婚の時、つらくて泣いたそう。

予定通り、4人のインタビュー終了。1日目はエラーがでて一人しかインタビューとしてはとれなかったけれど、まあ、かなりレベルの高いおもしろい話を記録できてる。

それにしても、この地区、いったいいつクメールルージュがきたんだろう?73年だか74年なんだけれど、みんな、年代はほとんどわかってなくて、13歳でクメールルージュがきて、クメールルージュ時代に25歳で強制結婚とか、歴史の教科書とはぜんぜん違う・・さらに、みんな違う年代なので、いったい誰が正確なのか不明。

 

 

 

 

 

 


シエムリアップの朝

2015年06月19日 | Forced Motherhood

 

シエムリアップでは、学生が選んできたバジェットゲストハウスに投宿。市場のすぐ横なので、買い物には便利。

さっそく、早朝から出かけてみる。

↓4−5日前から雨が降り始めたそう

パンのとってもいいにおい、おもわず買ってしまうのである

↓小さいのはひとつ300リエル

↓早朝なので、荷物を運搬する車で渋滞

↓さっそくパンをがりがり食べる子どもたち

お菓子売りの女性、おみやげにするために購入

今日の調査も、はかどるかな?

雨でないといいけれど・・・・昨日はちょっと降られて大変だったのだ。

 

 

 


シエムリアップへは大幅に遅れて出発

2015年06月19日 | Forced Motherhood

 

 

シエムリアップ出発は大学が5時発だったので、朝4時半から待機していた私たち。

↓18名での移動、ちょっと大型のバス

まず、バスの運転手が寝坊したらしい・・・・さらに、5時過ぎに大学で待ってたのはたった4人。

↓上の子はご機嫌、すぐに誰とも仲良くなる性格

結局、プノンペンを出たのは6時過ぎ・・・・・1時間半も待ってたのである。

3年生にもなると、まあ適当だなあ・・・と思うことはいろいろあるけれど、時間を守らないのは、全学年共通してるかな。でも1時間以上遅れての出発はちょっとどうかな・・。この子たちがちゃんと仕事していけるんだろうか、っておもわず考えたのである。少なくとも、わたしのスタッフとしては、ちょっと無理だなあ。こまったものだ。

 

 

 


シエムリアップへと調査へ

2015年06月18日 | Forced Motherhood

 

4日間のシエムリアップでの調査。これから、3回もこの長旅をすると思うと、なんでみんなシエムリアップに行きたがるんだろうと恨むのである・・・・ま、仕方ないか。

↓フライトで飛びたい・・・・一回は飛ぶ予定なんだけれど、飛べるかな?

↓夏休み中の子どもたち・・・・先生と保護者会

「お子さんのおかげで、クラスで、ピンクは男の子も女の子も!ってみんなで言って、理解が深まってます」と言ってくれた、新しく担任になった先生。そうなのだ、以前いた男性の先生に、苦言を呈していたのだ・・・・「ピンクはガールの!」って息子が言ったのをきいて、びっくりだったので。この先生は、ブルガリア出身で、欧米を転々とした生活らしく、今の幼稚園も今学期でやめて、ベトナム旅行をして欧州に戻ってしまうそう・・・・そういう多様性をよくわかっている先生だから、「カンボジアの男女に関する習慣はいろいろびっくりしましたが、色を含めてステレオタイプには閉口してて、いい突破口になりました」と言ってくれたのであった。

↓先生ばいばいーまた変わってしまうのである

↓旅が続いてさすがにばてた・・・・

クリニックでは、誤診もあるって恐ろしい話を聞いて、ファーマシーに駆け込んでみた。なんとなく、喉が痛いので声がでないのが、もうけっこう長く続いてるのだ。でもこの薬の量、尋常じゃない!?「たくさん飲んだほうが、早くなおる」って女性がばしっと言ってて、どうしようもないし飲んでみたんだけれど、確かに、あっという間にきいてきた・・・・それって危険じゃないかなあ・・・・でも休んでる暇はないのだ。

↓子守をしに、プールへ、平日なので貸切

 

シエムリアップ4日間、暑くないといいな。

 

 


Christina Beauty School/Salonでの講義

2015年06月17日 | Forced Motherhood

 

 

プノンペン市内にある、クリスチナ美容学校のマネージャーさんから、クメールルージュ時代のことについて話してもらうことに。

以前何度かブログで書いている、わたしが通っているサロンの経営者で、たまたまテレビでクメールルージュのことが放映されたことがきっかけで彼と話すことがあって、ぜひ学生に講演してくれないかって依頼したのだ。

↓バンコクから戻ってきたばかりで、さっそく学生たちに対応してくれる

今回私が学生と実施しているクメールルージュ時代の調査では、地方ばかりでインタビューをとっているので、この方のみがプノンペンからの強制移住とかを経験しているヒアリング。

さらにこの方はまだ若い男性。13歳でクメールルージュを経験しているのだ。

↓学生たちからは、とってもたくさん質問が出た

「たくさんの人が殺害されて、幽霊はでなかったんですか?」っていう質問の視点が、とてもおもしろい。幽霊も殺されるくらいひどかった、っていう回答で、みんな大笑い。乗ってくると立ち上がる彼、この質問にも立ち上がって回答。彼は大勢の人の肢体が焼かれたりするのを目撃している。

↓みんなで記念撮影、ほんとうに貴重な機会をもらえて大感謝

↓久しぶりにクメールスリンでランチ、これはお気に入り

クメールスリン、肉料理が多くて、あまり食べたいものがない・・・・

↓ちょっとほっとする味、野菜とエビのスープ

今回お世話になったマネージャーのティダさん、発言内容がとっても含蓄のある内容で、どうやって翻訳しよう・・・って思ってたら、発表を聞いてた一人の女子学生が、妊娠6ヶ月くらいで地方の調査にいけないことが判明。彼女に翻訳してもらうことになったのである。なかなかいいコメントがあったので、本にまとめるとき、ぜひ男性の発言も使いたいのである。

 

 

 


ハーグ条約:子どもの親権をめぐる争い

2015年06月17日 | カンボジアの母子保健

 

 

ハーグ条約といえば、ダムダム弾の勉強をさせられた国際法の講義を思い出すんだけれど、今勉強中なのは、日本でも話題になった、

国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約 ( Hague Convention on the Civil Aspects of International Child Abduction)

↓マレーシアの電車、ずーっと喧嘩している子どもたち

通称、ハーグ条約。

↓マレーシアでのおみやげ、子供達の新学期用品

国際結婚して離婚した際、子どもの養育をめぐってもめた時に登場する国際法。カンボジアも中国も批准してないから、国際的取り決めを遵守する必要はない。

↓マレーシア出国の時、ハートの飴で口の周りが真っ赤・・・・

↓粗相をして洋服がなくなり、わたしのリゾート着を着てる下の子

とある人身取引の事案で、カンボジア女性は、労働のための出稼ぎに中国にいったのに、騙されて売られてしまって花嫁にさせられた。でも夫も義母もいい人でとても親切にしてくれ、売られて一ヶ月後に妊娠した。夫たちは大喜び、病院にちゃんと検査にもつれていってくれた。でも、いろいろあって、彼女はカンボジアに逃げ帰ってしまう。そもそも、結婚するために中国にいったわけではなかったのだ。

↓久しぶりにみんなでダオへ、朝ごはんが超美味しい!!

この事案は、とても複雑・・・・「夫が被害者だろう!」っていう指摘をしてた、自分自身国際結婚で苦労している日本人男性の意見は、もっともだと思う。夫は1万ユアンの結納金を仲介人に払ってるのだ。妻と子どもを探して、遠くにある北京大使館に2回も足を運んでる。妻がどこにいるのか、誘拐されたり迷子になったのではないかと、心配で仕方なかったのかもしれない。多分、想像だけれど、妻が逃げたとは思わなかったのでは・・・・どうだろうか。

↓スターバックスで大ヒットだった、チキンのラップ

被害にあった女性は、子どもといっしょにカンボジアで暮らしてる。

↓子供達はどんどん大きくなるのだ・・・・ 

 

 ↓息子撮影、ミキハウスの水着・・・ワニの絵柄が好きらしい

強制か、合意か、お見合いか、いろんな結婚があって、ほんとに人間関係はむつかしいなあ。