外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

EURUSD 一時1.4100台乗せ 押し目買いの目標は1.4050前後

2007-09-21 20:00:46 | ☆相場分析-ユーロドル

昨日1.40台乗せでざわめきだったユーロドルは、24時間で100ポイント以上の上昇となり、先ほど1.41台に一時的に乗せています。

1.4119まで上伸しましたが、その後1.4050まで戻したあと同水準で揉み合っています。

ドルはここ長年の中でも最安値をつける通貨ペアが散見される中で、カナダドルとの通貨価値が1対1を迎え、更に米ドルのほうが安い状況で推移しています(先ほどやや回復し現在は1対1を行ったり来たりしています)。

経済力、資本力、流動性の何をとってっも米国の方が圧倒的に上回っているにもかかわらず、パリティを突き抜けるとは、最悪のシナリオを想定すればドル危機とも呼べる状況への道を歩んでいるようにも思えてきました。
カナダドルが強い背景には、産油国という名目は実在していますが、カナダドルで原油を買うつもりなのか、債券でも買うつもりなのか、とにかく釈然としません。

原油(WTI)の80ドル/バレル乗せも、軽いショックではありましたが、もしドルの価値が変わらずに原油価格が上昇しているのなら原油高と言っても良いでしょう。しかし、現状では少なくとも一部では異常なドル安を記録するほどの状況です。
原油価格でも対ドル表記というトリックで価格が上昇している様に見えているだけかもしれません。

つまりカラクリはこうです。
今まで、真鯛1匹と秋刀魚10匹で交換が成り立っていたとします。最近、秋刀魚を11、12、13匹と積み上げなければ真鯛との交換ができなくなったとします。

真鯛も秋刀魚も取れる数や大きさや重さが不変であれば真鯛の価値が上昇したと純粋にいえますが、急に秋刀魚が小ぶりになりその価値が減少した時、真鯛の価値は一定でも交換する秋刀魚の匹数はやはり増えてゆくでしょう。
秋刀魚の匹数だけを見れば同じ上昇でも、秋刀魚自体の価値が下がれば自動的に匹数も増えてしまいます。

現状の米ドルはまさに魚体がドンドン小さくなっている秋刀魚の状態ですが、世界の資金大半はこの秋刀魚で保存されているようなものです。フットワークの軽い資金は今、最も価値を保存できる対象物を求めてあちこち飛び回っている状況に見えます。



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