今週もIMM残高分析 活字版をお送りします。
末尾には動画も添付しますので、ご活用ください。
<ネットポジションのグラフ>
先週のドル円相場は100円手前で一旦調整局面を迎える展開となり、頭の重い展開となっていました。
しかしながら、週末に予定されていたG20財務相・中央銀行総裁会議において日本の超緩和政策が支持されるとの見方も強かったこことから、ヘッジファンド等投機筋はもう一段の円売りを進めたようです。
今回のネットポジションは93,411コントラクトのドル買い越しとなり、再び9万コントラクトの大台に乗せて来ています。
<全通貨のネットポジション>
続いて全通貨に対するネットポジションのグラフです。
円、ポンド、ユーロなど、主要通貨の売り越しが続いていますが、ユーロの売り越しが大幅に減少しています。
<前週比グラフ>
次に前の週と比較した取組高の変化を示すグラフをみて見ましょう。
まず円ですが、今回のデータ締切前まで一時的な調整を迎えていましたが、G20では現在の日本の金融緩和政策が支持されるとの見通しが強かった事からも、円売りを積み上げる動きが一段と強まっています。円は前の週に比べて、15,714コントラクトの売り越となっています。
続いてユーロですが、引き続きユーロ相場が反発地合を強める中で、ユーロ売りポジションを解消する動きが強まっています。欧州債務危機への関心が一時的に薄れている事も、ユーロ売りの解消に繋がっているようです。ユーロは前の週に比べて、21,094コントラクトの買い越となっています。
その他今回はオーストラリア・ドルの売り越が目立っています。
このところ金相場が大きく下落した地合いを受けて、オーストラリア・ドル相場も軟調に推移しています。オーストラリア・ドルは前の週に比べて、24,704コントラクトの売り越となっています。
さて、注目されていたG20ですが、このところの急激な円安に対する警戒感は一部にあるものの、日本の金融緩和政策に対しては、「デフレ脱却」を前提に支持される結果となりました。これによって、日本が現在取り組んでいる金融政策と、それを受けた円安相場は容認されたと見ていいでしょう。
こうした地合の中で、今週はいよいよドル円相場が100円突破を試すかどうかに注目集まってきました。最初のトライに失敗し一旦調整を入れた後に、再び100円台を狙うという今回の動きは、突破した場合、更に大きな動きへと発展する可能性を秘めています。
今週はこの点に注目して相場を見ておきたいと思います。
<!-- IMM取組残高分析‐04月22日(月) -->
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