外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

ラスト(プライス)【LAST PRICE】

2006-02-27 12:30:46 |   -FX実用相場用語

外国為替は通常、これからの売値・買値が2本立てで取引価格が提示されるが、この状態では最後に取引された価格が正確ではない。従って当取引価格以外に、最後に取引された(出合った)価格を特に「ラスト(プライス)」といって区別する。

例えばUSDJPYの取引価格が今116.20/25であるとき、この価格はこれから取引をする際の価格であるが、ラストは116.21かもしれないし、116.24かもしれないし、或いは116.18だったり、116.27だったりする。外国為替取引は、株式取引と比較して「1本値」の取引では無い、といわれるが、双方ともにこのラスト取引を基準にすれば、両市場ともに1本値取引である。ただし、株式市場ではアップティックの規制があり、ラストプライスを超えた売買価格を指すことができないため、為替取引は株式経験がある一般投資家にとってやや理解し辛い点がある。

外国為替取引は通貨の取引であり、株式のように数量が決まっているものでもなく、ある意味で無尽蔵であり、取引参加者、取引額、売買方向ともに膨大であるため、取引所取引のように1本値で取引を決めてゆくには時間がかかりすぎて無理がある。

シカゴ先物市場のように、限月で取引する分に於いては取引所取引でも対応することは可能かもしれないが、世界を見渡してもスポット取引を取引所で行う環境は非常に限定的で、中国元のように管理が必要でかつ規制があるような狭い市場で無ければ難しい点がある。

【為替大学 外国為替相場用語 ら行-L】あと



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