パターン分析の一種で、一つのセッションとしての上昇(下降)相場で、このパターンが出現してネックを抜けた場合、本格的な相場反転となり易い、というもの。坂田五法的に言えば「三尊」にあたる。下落相場で下値に現れた場合は、逆ヘッドアンドショルダーなどとも言う。
AとE,BとDが概ね同じ水準であり、A-CとC-Eは正対照であればあるほど、反転の可能性が高いとされる。BとDを結んだ線をネック(ライン)といい、これまでの流れと逆の方向へここを抜けると、反転開始のシグナルとなる。パターンを完成しても、抜けなければ流れを継続し、EおよびCを越えた時点で、トレンドの継続となる。
CとBまたはDとの価格差分が、一先ずの反転のターゲットとなる。波動論として最後の逆波動(これまでのトレンドを正波動とするなら)C-Dを第一波動としてD-Eが第二波動とすれば、E計算値がこの場合で、当然ながらV計算値やN計算値がその前のターゲットにもなる。
ネックラインが上昇、または下落となっている場合でも概ね該当するが、余りに傾きがある場合は、普通のトレンド補助線のブレークと同じことで、あまり難しく考える必要はない。その際のターゲットは、ショルダー分のブレークはチャンネル幅に相当し、最大でヘッド分がターゲットとなるのは、トレンド分析を理解していれば、当然となる。
こぼれ話
トップでもボトムでも、途中の踊り場でも、この形が出現した時は要注意で、ネックを割れたほうに当面は向かうと把握したほうが良さそう。たまたまトップやボトムに出現すればネック割れ=反転となるわけだ。下落途中でも上向きのH&Sが出来る場合があり、これもネック割れで割れた方へ変動するが、これまでのトレンドと同じになるため、反転という表現が使えないだけ。
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ドル円を主に取引しています。
コメントありがとうございました。
こちらのグラフは、リーマンショックで市場がクラッシュする前の、ポンド円のチャートです。概ね1年がかりで注目をして、やっとリバースした時の、達成感を思い出します。
さて、本日も「ヘッド アンド ショルダー」が観測されたので、ブログに記載いたしました。
今回は今のところ、リバーサルの動きを見せていませんが、ユーロは非常にピンチであることには変わりは無さそうです。